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10 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/10(日) 23 53 31.08 ID nYX9CyuqO [1/2] 良子「イエス、打ちましょう」 京太郎「……ぷ……プロだ」 ――― 良子「……」 京太郎(おもちでけえ) ――― 良子「ロン」 京太郎「ぐはっ」 ―― 良子「なかなか筋が良かったですよ」 京太郎「本当……ですか?」 良子「イエス」 良子「色々と必要な物もありますが、今はまだ大丈夫ですよ」ニコッ 良子「また……会いましょう」 京太郎「は……はい!」 良子 好感度上昇安価下 15 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/10(日) 23 58 55.05 ID nYX9CyuqO [2/2] 良子 66 朝 行動フェイズ 京太郎「……」 1.学校に行く 2.サボる 安価下2 21 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 00 10 41.32 ID c4qEX4WSO [2/31] 哩「……」 京太郎「部長駄目ですって……」 哩「気にする事なか、私の勝手けん」 京太郎「……」 哩「さっ……学校行くと」 ――― 煌「あまりすばらではありませんね……」 煌「どうしましょうか」ムムムッ 哩 好感度上昇安価下 煌 好感度上昇安価下2 25 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 00 18 21.26 ID c4qEX4WSO [3/31] 煌 98 哩 266 放課後 京太郎「どうしようかな」 1.部活行く 2.帰る 3.街をうろうろ 安価下2 31 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 00 30 34.78 ID c4qEX4WSO [5/31] 姫子「きょーたっ……」 哩「ここはこう」 京太郎「あ、はい」 哩「まだ筋が悪か」 京太郎「……」 哩「まだ私の事見てくれなかね」 京太郎「部長……」 姫子「……きょーたろー」 哩 好感度上昇安価下 34 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 00 35 09.68 ID c4qEX4WSO [6/31] 哩 336 行動フェイズ夕方 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 44 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 00 40 45.15 ID c4qEX4WSO [8/31] ――― 部長には困っちょる どうしよう 無視が一番 それは流石に出来ないですよ 京太郎は部長が好きなの? そんな訳じゃ…… ごめんなさい いえ……俺の方こそ ――― 京太郎「どうしよう……」 45 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 00 41 12.99 ID c4qEX4WSO [9/31] 行動フェイズ夜 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 54 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 02 27.86 ID c4qEX4WSO [11/31] あのさぁ……ヒロイン忘れてない? 煌 148 煌「おや……京太郎君」 京太郎「煌……さん」 煌「……打ちましょう」 京太郎「……はい」 煌「辛い……ですね」 京太郎「はい……」 煌「大丈夫……大丈夫ですよ?」 煌「――私が守りますから」 煌 好感度上昇安価下 56 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 04 38.41 ID c4qEX4WSO [12/31] 煌 178 朝 行動フェイズ 京太郎「……」 1.学校に行く 2.サボる 安価下2 59 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 06 55.43 ID c4qEX4WSO [13/31] 京太郎「サボるか!それがいい!」 京太郎(今日ぐらい伸び伸びとな!) 行動フェイズ朝 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 69 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 22 04.55 ID c4qEX4WSO [16/31] 姫子ちゃんに愛を 煌「私もサボリです」 京太郎「えっ……?」 煌「さぁ……遊びましょう」 煌(許されないでしょうね……) 煌「ごめんなさい……」ボソ 煌(芽生えてしまいました) 京太郎「……」ゾクッ 煌の無償の愛が。 煌 好感度上昇安価下 73 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 25 27.70 ID c4qEX4WSO [17/31] ゾロ目出ないの最高 煌 228 行動フェイズ昼 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 76 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 28 45.14 ID c4qEX4WSO [18/31] 京太郎「電話するか」 この周で出会ったキャラ 安価下2 79 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 34 32.36 ID c4qEX4WSO [19/31] 部長 max 哩「なぁ……姫子の事で話があっんだばってん」 京太郎「姫子さんの事で……?」 哩「だから、よければこれから近所の公園に……」 京太郎「……?」 1.姫子に確認をする 2.行く 安価下2 82 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 39 50.63 ID c4qEX4WSO [20/31] prrrr 姫子「もしもし」 京太郎「実は――」 ――― 姫子「怖い……怖い」 姫子「きょーたろー」 姫子「ぶちょーが怖か……」 京太郎「姫子……」 京太郎「――」 1. 部長は極力避ける 2.とりあえず公園にはいかない 安価下 88 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 44 54.83 ID c4qEX4WSO [22/31] 姫子「きょーたろー」 姫子「私はきょーたろーの事信じとるよー?」 京太郎「姫……子さん」 姫子「さん付けやめて」 京太郎「姫子……分かった」 京太郎「明日二人でデートしよう」 姫子「……」 姫子「愛してるよ、きょーたろー」 0~30 すばらっ! 31~99 ある事をしに姫子を迎えに行く 90 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 47 17.93 ID c4qEX4WSO [23/31] 京太郎「今、行くからな」ガチャ 京太郎「姫子」スタスタ ――― 学校 京太郎「えっと……姫子の教室は」キョロキョロ 0~30 部長 31~99 姫子の教室 92 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 50 04.06 ID c4qEX4WSO [24/31] 京太郎「失礼しまーっす」ガララッ ザワザワ 姫子「きょーたろー?」 姫子「がっこ……」 ガシッ 京太郎「来てくれ」グイッ 姫子「ちょっ……きょーたろー!?」 0~30 哩ANDすばらっ! 31~99 屋上へ 95 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 52 51.56 ID c4qEX4WSO [25/31] 屋上 姫子「ちょっ……きょーたろー!?」 京太郎「よし……」 姫子「何するつもり!?」 京太郎「愛を叫ぶんだよ……」 姫子「!?」 姫子「正気なの……?」 京太郎「おう、あの人を黙らせるぞ」 0~30 哩ANDすばらっ! 31~99 愛を叫ぶ 100 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 56 20.87 ID c4qEX4WSO [26/31] 京太郎「行くぞ――」スウゥ 姫子「……///」スウゥ この二人の行動は数十年は語り継がれる伝説となったのは言うまでも無い。 ――― 数日後。 京太郎「軽い謹慎で良かった……」 姫子「ねー///」スリスリ 京太郎「ちょっと姫子……!」 姫子「んー?」 京太郎「いや……なんでもない」 姫子「うん!」スリスリ 0~30 ぶちょー 31~99 エピローグ 106 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 02 00 03.11 ID c4qEX4WSO [27/31] エピローグ 京太郎(なんやかんやで) 姫子「きょーたろっきょーたろっ」ギュウウ 京太郎(学校を代表するバカップルになりましたとさ)チラッ 姫子「?」 京太郎「いや……なんでもない」 ――― 哩「……」ゴゴゴ 煌「ほらほら、落ち着いてください」 哩「ぐぬぬ……」 ――― 京太郎「会えて良かったよ」 姫子「お互い様!」 . ´ / / \ニ\ \ ΛУ /i{ i| | \ \ ∧ ,./ / / レ八 「゛ー__\ \ \ハ // / / ‐__′ \| x庁示 、ト、 〉 \ト / / |i /ィ竹冬 ∨ソ' | ∨ \ \ ヽ />/ 八;ハ 乂ソ , /i/i/i レ⌒ヽ \ } // 〃. / | ./i/i/i 人 . ノ ′ ( /; ;/ |i . v´ ) ,.イ´ | \ \ | / { / |i 込、 ,イ l ;| ハ } 〕 l { / ,八 > _,. |_ /l/ }/ | / ∨ \ トミ _;〕__,.,イ´ ̄〉=─-ミ }/ ヽ} __,ノ УΛ / -‐= 〈/⌒ヽ_/⌒ / {⌒// ./ / /′ / Λ / / / / ___∧ / / ノ' //ニニニニハ 京太郎「ああ――幸せだ」 カンッ 108 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 02 02 36.20 ID c4qEX4WSO [28/31] 復讐編は一旦中断です。もし再開をしたかったら、復讐編再開と打ってください 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 京太郎が通う高校は?(まだキャラが固まっていない高校はナシだヨ!) (プロ編解禁!プロ編が良かったらプロ編と打ってください) 安価下10 174 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 17 13.61 ID wZYzqQpsO [1/24] 鹿児島 霞 私室 霞「……」 京太郎「……」オズオズ 京太郎(どうして俺は呼ばれたんだ?) 霞「京太郎君を呼んだのは他でも無いの……」 京太郎「は……はぁ……」 霞「プロ雀士5人が鹿児島にロケでやって来ます」 京太郎「はぁ……」 霞「その五人の付き人をしてもらいたいの」 京太郎「!?」ビクッ 霞「大丈夫、怖いのは最初だけだから」 京太郎「なんですか!?その犬と触れ合う前みたいな謳い文句!?」 ガララッ 霞「ほら……噂をすれば」 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 180 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 22 51.53 ID wZYzqQpsO [2/24] ついに宣言通りゾロを出す人が…… 理沙 126 理沙「こんにちは!」プンスコ 京太郎「うわっ……」ビクッ 京太郎「こんにちは」ビクビク 京太郎(怒ってるー!?) 理沙「よろしく!」プンスコ 京太郎「よ……よろしくお願いします」 理沙「……///」 理沙 好感度上昇安価下 184 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 26 02.21 ID wZYzqQpsO [3/24] 理沙 146 京太郎「さて……スケジュール管理と案内役と身の回りの世話か……」 京太郎「マネージャーかよ!?」バンッ 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 187 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 28 56.88 ID wZYzqQpsO [4/24] 咏「ぬふふ、粋が良さそうだねぃ……」 咏「よろしく少年」 京太郎「あ……よろしくお願いします」 咏「知らねーけど」 京太郎「ええ!?」 咏「私は咏。君は?」 京太郎「あっ……」 京太郎(そういうことか……) 京太郎「須賀京太郎です」 咏 好感度上昇安価下 189 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 31 08.43 ID wZYzqQpsO [5/24] 咏 95 京太郎「えーっと……これから海の案内か」 京太郎「どうすっかな……」 京太郎「うーん……」 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 191 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 33 56.80 ID wZYzqQpsO [6/24] 良子「ノープロブレムです。私は理解していますから」 良子「親戚に教えて貰いました」 京太郎「それなら良かった……」 良子「それでも海の案内はお願いしますよ?」 京太郎「今大丈夫って言いませんでしたか?」 良子「念のため、です」 良子 好感度上昇安価下 194 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 36 23.25 ID wZYzqQpsO [7/24] 良子 56 京太郎「えっと夜は……旅館の料理に舌鼓」 京太郎「それには俺が必要……なのか?」 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 197 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 46 52.97 ID wZYzqQpsO [8/24] 健夜「あ、こんばんは~」オズオズ 京太郎「こんばんは」オズオズ 健夜「今日はよろしくお願いします」 京太郎「どうもご丁寧に」ペコッ 京太郎(常識人で良かった……) 健夜「……」 ゴゴゴゴゴゴ 健夜 好感度上昇安価下 199 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 50 05.12 ID wZYzqQpsO [9/24] 健夜 75 京太郎「あとは……タオル等のセットか」 京太郎「おもち……戒能プロ……」ウヘヘ 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 202 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 52 06.28 ID wZYzqQpsO [10/24] 咏「おっ……助かるじゃん知らねーけど」 京太郎「ちっ……」 咏「失礼な少年だなー?」 京太郎「タオル、置いときますね」 咏「ゴミを見る目初めて見たよ」ワッカンネー うたたん 好感度上昇安価下 205 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 54 52.09 ID wZYzqQpsO [11/24] 咏 105 京太郎「ん……最後は……子守唄?」 京太郎「ガキかよ……」 京太郎「週刊誌に売れるかな?」 京太郎「無理か……」ハァ 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 207 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 57 35.53 ID wZYzqQpsO [12/24] 健夜「よろしく……ね///」 京太郎「ねーむれーねーむれー」 健夜「ええ!?」ガーンッ 健夜「話が違うよこーこちゃん!」 京太郎「え?」 健夜「あ……なんでも無いです」 京太郎「良かった……じゃあ」 京太郎「はーはーのむーねー」 ――― 健夜「……」スヤスヤ 京太郎「子供だ……」 健夜 好感度上昇安価下 210 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 59 31.50 ID wZYzqQpsO [13/24] 健夜 105 朝 京太郎「なになに……プロの朝はラジオ体操から始まる」 京太郎「学校の先生かよ……」 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 213 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 01 21.59 ID wZYzqQpsO [14/24] 良子「グッドですね」 京太郎「いい朝ですね」 良子「今日はラジオ体操は無しです」 京太郎「えっ……?」 良子「大丈夫です」 京太郎「でも……」 良子「……大丈夫です」 京太郎「は……はい」 良子 好感度上昇安価下 233 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 08 03.25 ID wZYzqQpsO [19/24] はやり 146 はやり「……」 京太郎「おっ……!」 京太郎(霞さん程ではないけど……やべえ) 京太郎(このおもちマジやべえ) はやり「ねえ」 はやり「触って……みる?」☆ はやり 好感度上昇安価下 235 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 09 55.18 ID wZYzqQpsO [20/24] はやり 176 京太郎「えっと……お昼ごはんの用意」 京太郎「配膳の人間の手伝いか」 京太郎「雑用だな……本当」 京太郎「まぁ給料分はやりますよ」 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 238 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 12 52.22 ID wZYzqQpsO [21/24] 良子「イエス、アイラブユー」 京太郎「はいはい、今用意しますからね」 良子「……」ショボン 京太郎「よしっ…出来た」 良子 好感度上昇安価下 249 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 22 48.04 ID wZYzqQpsO [24/24] 三連続 ゾロ目ボーナス! 良子max 良子「……ここで終わりです」 良子「ハッピーエンドです」 京太郎「?」 良子「京太郎、私は貴方が好きです」 京太郎「またまた冗……」 良子「……」 良子の目は本気だった。 京太郎「本当……ですか?」 良子「本気……ですよ」 京太郎「俺は――」 1,好きです 2.ごめんなさい 安価下2 253 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 45 45.09 ID mnICoZpnO [1/4] 京太郎「俺も好きです」 良子「そうですか、良かった」 京太郎「……?」 京太郎「あれ?」 京太郎(随分とあっさり……) ガチャンッ 血の気が引いた。 京太郎「え?」 良子「手錠ですよ、手錠」 京太郎「は……?」 良子「逃げられないように……ですね」 良子「大丈夫です。衣食住は困らせません」 京太郎「嫌……嫌だ……」 良子「……」ギュッ 254 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 49 03.01 ID mnICoZpnO [2/4] 良子「ノープロブレム。手錠はいずれ外します」 良子「さぁ家に帰りましょう」 京太郎「――!」 良子「――逃げようとしても無駄ですよ?」 良子「地の果てでも追いますから」 京太郎「……」 良子「従順ですね」ナデナデ 良子「さぁ行きましょう」 良子「バージンロードへ」 256 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 56 54.40 ID mnICoZpnO [3/4] 翌日 良子「本当、偶然ですね」 良子「たまたま鹿児島で運命の人に出会えたのですから」 京太郎「……」 良子「京太郎、ご飯です」コトッ 京太郎「……」 良子「レトルトでは不服ですか?」 京太郎「……」 良子「なら出前を取りましょう」ポイッ 良子「お寿司がいいですね、京太郎の為なら安いものです」 京太郎「良子さん……」 良子「心配無用ですよ、私は稼いでいます」 良子「貴方が望むのなら毎日出前でも大丈夫ですよ」 良子「あっ……分かりました。私の手作りが食べたいんですね?料理を必死に勉強するから待っていてください」 257 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 59 58.22 ID mnICoZpnO [4/4] 京太郎「出してくれ……」 良子「出す……どこから?」 京太郎「ここから……」 良子「答えはノーです」 良子「諦めてください。それだけは無理です」 良子「大丈夫。きっと両想いになれます」 良子「私の胸、好きですよね?」 京太郎「……」 良子「なら、大丈夫です」 ピンポーン 良子「ほら、出前が来ましたよ」 良子「待っていてくださいね」 260 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 02 06 33.59 ID z60TvbLkO [1/5] 良子「高級店ですからお口に合うと思います」コトッ 良子「さっ……口を開いてください」 京太郎「……」 京太郎は意地でも口を開かない。 良子「仕方ないですね……」パクッ クチュクチュ 良子「はむっ……この時の為に開口具を……クチュ……用意しました」 京太郎「っ……!」 ガチャグイグイ 良子「グッド……」 デロォ 良子の口から京太郎の口へ流し込むように。 口移しをするように、良子の口の中で咀嚼された寿司が京太郎の口の中へ垂らされる。 良子「んっ……♡」 良子「これが……ハッピーライフですね」ニコッ 261 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 02 15 46.29 ID z60TvbLkO [2/5] 翌日 良子「漏らしましたね」 京太郎「……」 良子「取り替えてあげましたから大丈夫です」 良子「身体も洗ってあげましたから」 京太郎「…….悪魔」 良子「さっ……朝食にしましょう」 京太郎「……」 良子「喜んで欲しい物ですが……」ハァ 良子「仕方ないですね。時間をかけましょう」 270 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 02 40 56.90 ID z60TvbLkO [5/5] ゾロ目ボーナス! 良子「……」 良子「仕方ないですね」 良子「私の力で……」 スッ 良子の手が京太郎の瞳に触れる。 京太郎「!?」 違和感。 違和感どころじゃない。 目が見えない。 京太郎「嘘……だろ?」 良子「ノー」 良子「京太郎の目はずっと――」 良子「使えません」 京太郎「え……」 良子(嘘……ですけどね) 良子(私の気分次第……ですが) 272 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 02 47 19.41 ID x3nxVbajO [1/2] イッチのコンマ自体ゾロ目が多いんですよ。暇な人は良ければ見返して確認してみてください 京太郎「あ…….あ……怖い」ガクガク 良子「大丈夫ですよ、私がいますから」ギュッギュッ 京太郎「良子さん……?良子さんですよね?」 良子「ふふっ……可愛い」 良子「大丈夫ですよ。私です」 京太郎「どうしてこんな事を……」ブルッ 良子「愛を深める為ですね」 京太郎「どうかしてる……どうかしてる」ガクガク 良子「……」ギュッ 274 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 02 52 59.20 ID x3nxVbajO [2/2] HAPPY ENDING 282 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 11 36 02.91 ID EOOOPjKVO [1/3] ――epilogue 光 283 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 12 26 49.20 ID EOOOPjKVO [2/3] 数日後 京太郎「あ……あぁ」 手錠も足枷も無い。 でも、出られない。 京太郎「良子さん……良子さん……!」ポロポロ 京太郎「良子さんっ……!」ガクガク 良子「どうしましたか?」ガチャ 京太郎「良子さん……!」 良子「ふふっ……ずっと一緒ですから安心してください」ギュッ 良子「ほら、キスしましょう」 チュッ 良子「んっ……はむっんんっ」 284 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 12 30 13.04 ID EOOOPjKVO [3/3] 喜びだった。 ついに。 目が見えるようになるらしい。 良子「目を開けてください」 京太郎「は……はい」 ゆっくりと目を開く。 ゆっくりと。 京太郎「……」パチッ 眩しい。 でも…… 良子「……」ニコッ 京太郎「……良子」 怖くない。 良子「愛していますよ」 光と一緒だから。 カンッ 285 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 20 02 35.93 ID xx/LrdSGO [1/2] 復讐編は一旦中断です。もし再開をしたかったら、復讐編再開と打ってください 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 京太郎が通う高校は?(まだキャラが固まっていない高校はナシだヨ!) (プロ編解禁!プロ編が良かったらプロ編と打ってください) 安価下10 313 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 21 11 31.15 ID jgjKKvFwO [3/3] これ終わったらおしまいかな 怜 98 泉 65 セーラ 49 裕子 5 竜華 74 京太郎「千里山に入学してずいぶんと経ったなぁー」 京太郎「よし、行くか」 京太郎「行ってきまーす」 0~20 怜 21~40 泉 41~60 セーラ 61~80 浩子 81~99 竜華 317 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 08 23.59 ID cx8mSARYO [1/14] 怜「ん?」 京太郎「あ、怜さん」 怜「おはようさん」 怜「!」ピコーンッ 京太郎「?」 怜「あー……ゴホゴホッ」 怜「倒れそうやわ……」フラッ 京太郎「大丈夫ですか!?」 怜「お……おんぶ」 ――― 京太郎(騙された気が) 怜「♪」 怜(心地ええなぁ……)ギュッ 怜 好感度上昇安価下 319 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 17 55.71 ID cx8mSARYO [2/14] 怜 108 放課後 京太郎「どうしようかな」 1.部活行く 2.帰る 3.街をうろうろ 安価下2 323 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 20 42.70 ID cx8mSARYO [3/14] 京太郎「部活に行くか」 0~20 怜 21~40 泉 41~60 セーラ 61~80 浩子 81~99 竜華 326 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 25 33.07 ID cx8mSARYO [4/14] ... -―━━..、―- .. / \ \ / { \ \ / ∧ \ \ . / | \ 、 \〉 l | . // l l | \ {≧=┤ 从{ . __ | | l ト、从 y'´_)心}〉 / .. \\ 八{ l |∧y'心 V炒 l/ /⌒ . __ \\__ r┐\ハ八ハ`Vリ . . / /_/ . \\ /´} ∨//し' /. ∧ . ' ___ / / / . _____ 、  ̄ ', 〈 1i { / .、 Vノ / / イ . `_ー‐ァ ∨∧ \ } / 介 .. _... ´ /」__| . ゝ-‐ァ _ ∨∧ )ノ / /≠ニ二フ~ ̄Ⅴl | || . / ', ∨ } ' / / /∠二ニ=- l l | || .. ' ∨ { / /{ /∠~\ l | || \ ', ‘, _」' / ̄|从/\ \ /ノl | || \ \ ', ∨/ / ∨∧ /´ l .| || \ \ /∧ ‘, / /'∨∧/ l .|_|| {\ \ \ ..... --//∧ ‘、/ ,/⌒ヽ∨/ | 从 { \ \ \ ... {///∧ / / ̄/~~\ _ _ \ \ ̄`丶 \.  ̄| ̄‘, / / / } _/\ \ \ \. | ^`ー=彡 / ー┬ 、 \ \ \. |__ . -‐ / / \ \ \ } 〉 ノ / { \ \ \ \// { / { \ }\ }\ \ / { __〉 | \ | \}\ 〉 / }  ̄\ | } | } / /___ } \ ノ | / / /__/  ̄ ‐- { 、 \ | / /匚_/__ . -- . _ ○| \___∧ j/ ∨ ` . .___」 \○ ∧ /  ̄ .{ / \ 竜華「ん、ちゃんと来たんやな」 京太郎「部員ですし」 竜華「怜がおんぶしてもらったって喜んでたで~?」コノコノ 京太郎「あぁ……やっぱり」 竜華 好感度上昇安価下 328 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 32 35.09 ID cx8mSARYO [5/14] ゾロ目ボーナス! 竜華 124 行動フェイズ夕方 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 336 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 44 56.23 ID cx8mSARYO [7/14] 熱いりゅーか推し 竜華 134 竜華「も、もしもし!?」 京太郎「いやー明日練習ってありましたっけ?」 竜華「……」 竜華(人の気持ちも知らんで……このアホ) 竜華「毎日あるで」 京太郎「マジですか!?」 竜華(怜がおるのに……なんでや……) 竜華(怜がおるんやろ……?) 竜華(うちは……うちは……) 行動フェイズ夜 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 344 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 51 05.22 ID cx8mSARYO [9/14] 泉 75 京太郎「お前明日部活出るの?」 泉「当たり前やろアホ」 京太郎「ひ……ひどい」 泉「ちゃんと部活にきぃや?」 京太郎「おう!」 泉「もう……真面目にやってや」 京太郎「俺は至って真面目だぜ?」 一日が終わりました 345 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 51 35.40 ID cx8mSARYO [10/14] 朝 行動フェイズ 京太郎「……」 1.学校に行く 2.サボる 安価下2 353 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 59 31.07 ID cx8mSARYO [12/14] セーラ「どーん!」 バチコーン 京太郎「いたい!」 セーラ「手加減したで?」 京太郎「もっと手加減して下さい!」 セーラ「あはは、ごめんな」 京太郎「もう……」 セーラ「よし、学校行くで」 セーラ 好感度上昇安価下 355 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 23 04 25.44 ID cx8mSARYO [13/14] セーラ 79 放課後 京太郎「どうしようかな」 1.部活行く 2.帰る 3.街をうろうろ 安価下2 362 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 23 18 03.10 ID dHfnyyn4O 怜「ええなー」 京太郎「何がですか?」 怜「幸せってことや」 . \. / 丶 / / / / ∧. / / / / / ⌒ / i |/ ──- / ∧ | | . l | / / / // /___Ⅵ | ,′ / /| Ⅳ笊示ミ、 厶イ i| | /! 八| | 乂 ソ ァ==、 ,i| | ,/ | / | i| | メソ' / | | l/ l| i| | '' , `¨ / | i| ' 八 /i| ト、 _ '' / i| i| リ ∨从 | \ , イ.! /i| /! / _.ノマ'\ | ーr ≦/ /| / | / |/ _,.‐=ニニニニニ\ ∧\ // _ノ'′ノ' ∠ニニニニニニニニニ\ { ∨ニ=‐- .,_./ `\ニニニニニニニニ丶 ‐=- Ⅴニニニニ7 、i \ニニニニニニニニ\ 〕ニニニニニニ∧ 京太郎「?」 怜「ふふっ……」 怜「最萌no1のウチには敵なんておらんで」 京太郎「やめてください」 怜 好感度上昇安価下 364 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 23 20 39.54 ID PCatDGXfO [1/5] 怜 138 行動フェイズ夕方 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 374 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 23 38 14.57 ID PCatDGXfO [4/5] セーラ「ロン」 京太郎「」 セーラ「また俺がトップやな」 京太郎「勝ち目……無いですね」 セーラ「でも、上手くなっとるで?」 京太郎「そうだと良いんですけどね……」 セーラ「ま、そう気を落とすのはアカンで?」 京太郎「はい……」 セーラ「元気だしぃや!」パンパン セーラ 好感度上昇安価下 376 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 23 41 54.10 ID PCatDGXfO [5/5] セーラ 109 行動フェイズ夜 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 386 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 00 57 35.07 ID 4E+GEz7rO [1/6] 怜「なぁ……結婚しようや」 京太郎「え?」 怜「結婚や結婚」 京太郎「またまたご冗談を」 怜「うちは本気やで?」 京太郎「……」 京太郎「恥ずかしい事を平気でいいますね」カァァ 怜「養ったるで?」 京太郎「それはプライドが……」 怜「ふふっ……その代わり京太郎はうちの看病してや?」 怜 好感度上昇安価下 391 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 01 13 38.45 ID 4E+GEz7rO [3/6] 怜「駄目……なん?」ゴホッ 怜「うち……このままやと死んでまうで?」ゴホッ 京太郎「……え?」 怜「うち……後少しの命なんやで?」ゴホッ 怜「冗談やけど」 京太郎「おい」 怜「……」ジッ 京太郎「……」ドキッ 怜「なぁキス……してや」 京太郎「怜さん……」 怜「それで返事……聞かせてや」 怜「嫌なら嫌でもええから……」ウルウル 1.キス 2.キス 3.キス 安価下 京太郎「おい」 394 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 01 29 07.79 ID 4E+GEz7rO [4/6] 京太郎「……」 スッ 怜「……!」 触れるようなキスのひとつで。 でもそのひとつで二人は分かり合えた。 お互いの気持ちが通じ合えた。 怜「京太郎……!」 京太郎「これが……俺の気持ちです」 怜「……!」 京太郎「大好きですよ、怜さん」 怜「うちも……うちも大好きや」 405 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 17 17 07.31 ID HYm4q2x/O [1/4] 京太郎「公園にでも行きましょうか」 怜「早速デートに誘ってくれるなんて照れてまうわ~///」テレテレ 京太郎「公園で遊ぶってデートなんですかねぇ……?」 怜「デートや」キッパリ ――― 公園 京太郎「早速ベンチですか」 怜「うち疲れたし」 京太郎「まぁ……こうノンビリするのも悪くないですね」 怜「京太郎は常に動き過ぎやねん、うちみたいになってまうで?」 京太郎「まぁ……気を付けます」 怜「分かればよろしい」ナデナデ 406 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 17 24 31.92 ID HYm4q2x/O [2/4] 怜「ん~」 怜「眠くなってもうた」ウトウト 京太郎「……」スヤスヤ 怜「……」 怜「ちょっと足借りるで?」 ボスッ 怜「んっ……」 陽射しが暑い。 でも、心地いいからこのまま寝てしまおう。 怜「……」スヤスヤ 京太郎「……」スヤスヤ 0~50 京太郎が先に起きる 51~99 怜が先に起きる 408 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 17 37 12.03 ID HYm4q2x/O [3/4] 怜「っ……んんっ」パチッ 怜「まだ……寝とるんか?」 京太郎「……」スヤスヤ 怜「ふふっ……」 怜「髪が濡れとるなぁ……雨でも降ったんやろか?」スッ ベチャア 涎。 怜「……」プチッ 怜「ふふっ……ええ度胸やないか」プルプル 怜「……」スゥゥ 唾を舌先で溜めながら京太郎の顔に接近する。 怜「んんっ……」レロォ ベチャア 怜「なんやろ……うちが変態みたいやないか……!」 413 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 20 37 56.42 ID drn0xxVyO [1/6] 怜「ゴホッゴホッ」 京太郎「大丈夫ですか?」 怜「家やから平気やで?」 京太郎「そうですけど……」 怜「親おらんからよろしゅうな」 京太郎「え?」 怜「……///」 京太郎「いやいや!」ブンブン 怜「連れない奴やなぁ……」プンスコ 京太郎「もう……」 0~50 スケベハプニング 51~99 ドキドキハプニング 417 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 21 01 22.06 ID drn0xxVyO [2/6] 京太郎「……」 風呂。 とても広い風呂。 京太郎「どうして怜さんはいきなり風呂に入れって……?」 京太郎「まっいっか……」 京太郎「きもちいいし――」 怜「失礼しまーす」ガララッ 京太郎「もべー!?」 怜「うへへ」 怜「ゴホッ」 怜「スケベしようや……」 京太郎「逆だろ!?」 422 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 21 36 49.90 ID drn0xxVyO [4/6] 怜「ゴホッゴホッ」 怜「体調悪いー面倒くさいーだるいー」 怜「あー撫でてやー」 京太郎「……」ナデナデ 京太郎「風邪で大袈裟な……」 怜「一度倒れたからなぁ……ごめんなぁ」 京太郎「ま……いいけど」 怜「ふふっ……」 怜「ゴホッ」 0~50 事情を知る 51~99 事情を知らされない 426 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 21 53 12.31 ID drn0xxVyO [6/6] ――epilogue 怜 427 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 23 30 23.82 ID JkYSWmxuO [1/2] 屋上 怜「……」 京太郎「――なぁ見えるか?」 京太郎「空だよ、怜」 怜「……」 京太郎「綺麗だろ?」 京太郎「これからもずっと一緒だ」 怜「……」 京太郎「……絶対一緒だ」 「当たり前やろ」 京太郎「!」キョロキョロ 京太郎「……」 京太郎「ああ、一緒だ」 437 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 23 55 12.01 ID dREVS7NVO [5/5] 京太郎「……海だぞ怜」 カラカラッカシャッ 怜「……」 京太郎「綺麗だなぁ……」 怜「短い時を共に過ごして来た二人。 怜の身体には限界が来ている事を京太郎は承知の上で愛を契った。 遂には意識を失った怜の身の周りの世話すらも献身的に行う京太郎……/// そして余命が宣告された今日。 京太郎は怜の大好きな場所で大好きな怜と別れを告げるのだった――」 京太郎「はぁ!?」 怜「何勝手に別れようとしとんねん!」ゲシィ 京太郎「なんで生きてんの!?」 怜「[ピーーー]なアホ!」 怜「奇跡や!奇跡!」 怜「これで文句無いやろ?」 京太郎「もういいよ……疲れた」 怜「ほらっ」 白いワンピースを着た最愛の人。 440 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 02 40.76 ID Rfw78qS2O 怜「怜ちゃんは信じとったからな、こうなる事も予想済みや」フフンッ 京太郎「もういいよ」 怜「京太郎……」 京太郎「今、ここに居てくれるだけで十分幸せだ」 怜「また惚れさせるなぁ……///」 ′ / // /j / l l. ′ / / ′| / ,' / | } ′ /,斗-++! / ' /─--.+ !_ l / | i .|j .| / ./ / | l .} | ! |l { .| l .|l l / ./ / .j / | ∧ .| { l | l |--+-弋 / .// _'_ j / | ′ l ∨≧=≠≦ミ、/ ノ' ,升=≠≦ミ〈 | . l l /´ _ )o い _ )o 刈 ヽV ′ 代. トiv li! ,刈 トiv li! rf;} }.| ′ |. ∨ っ ∨ っ /.| ./ ト ゝzz r,ノ ゝ zz ツ | |.} .| | l. 〃〃〃 , 〃〃〃 .| | } .| ` l | l ノ´ 、 ── ' イ > ,< > < .| > 、 <. | __ } |r ⌒j _ 斗'´ ! .| //j / r ' j /// ' ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / | / // / / 京太郎「――怜」 怜「さっ……次はどこ行くん?」 京太郎「うーん……公園?」 怜「お互い様やな、もう」 京太郎「あはは……」ポリポリ 怜「ほらっデートするで」 その人が大好きだった。 お わ り 443 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 06 36.92 ID ijjTqgUjO [1/6] ――last epilogue 軌跡 444 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 18 50.36 ID ijjTqgUjO [2/6] 白望「ご飯出来てる」 京太郎「どわぁぁぁ!ちこくだぁぁぁ!」 「ちこくだぁぁぁ!!」 白望「ここまで要領が悪いとは」 白望「親子揃ってダルイ……」 京太郎「行ってきまぁぁす!」 「お母さん!ご飯!」 京太郎「裏切ったな息子め!」 白望「できてるよ」コトッ 京太郎「シロも裏切った!?」 カンッ 448 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 25 30.47 ID ijjTqgUjO [3/6] 絹恵「キャァァァ!」ガバッ 京太郎「どうした!?」 絹恵「怖い夢見たねん……」 京太郎「怖い夢……?」 絹恵「うちが犯されて自殺したと思ったら生きてて、お姉ちゃんが失明とか色々したけど奇跡的に治って何故か由子先輩が生き返ってる夢」 京太郎「俺そんな夢見たら腹筋使い物にならなくなるって」 カンッ 454 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 35 10.45 ID ijjTqgUjO [4/6] 一「京太郎」 京太郎「ん?」 一「部屋から盗聴器と小型カメラが……」 京太郎「は――?」 京太郎「それは不味いな」 京太郎「透華さんだったら……」 一「もうっ!透華はそんな事しないよ!」 京太郎「俺がひっ捕まえてやるよ……」 一「頼りにしてるよ……?」 ――― 深夜 某執事「……」コソコソ 龍門渕家の執事「一はまたこんなふしだらな服を……けしからんですね」 執事「今度は精密な盗聴器を……」 一「お・と・う・さ・ん・?」ゴゴゴ ハギヨシ「はっ!?」 京太郎「生きてるんかい!」 ハギヨシ「身体が資本ですから」 京太郎「墓入ったよね!?」 ハギヨシ「イリュージョンです」 一「お父さんの馬鹿ぁぁぁ!!!」バチコーンッ ハギヨシ「ぐはっ!?」 カンッ 457 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 41 54.28 ID ijjTqgUjO [5/6] 衣「……」ギュッ 衣が抱き締めるのはハギヨシの亡骸。 衣「立派な賢人だった」 衣「……」ギュッ 京太郎「衣」 衣「京太郎……」 京太郎「俺……こんな立派な人になりたいな」 衣「なれる……絶対」 京太郎「二人で追い越そう」 衣「ふふっ……」ニコッ 衣「うん!」 カンッ 459 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 49 59.50 ID ijjTqgUjO [6/6] 怜「お医者さんごっこは飽きたなぁ……」 京太郎「プロになってから精神年齢落ちたな」 怜「やっとることは大人やからええやろ!?」 京太郎「ま……そうだな」 怜「せやせや」 怜「というわけで……次はキスを」 京太郎「朝したじゃん」 怜「足りんの……あかん?」 京太郎「喜んで」 カンッ 461 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 17 45 45.80 ID xgcmY51LO [1/2] ゆみと京太郎とモモの家 ゆみ「おはよう」 モモ「おはようっす」 京太郎「おはよう」 ゆみ「モモ……私の下着をどこにやった?」 モモ「!」ビクッ 京太郎「俺の下着も……」 モモ「テヘッ☆」ペロッ ゆみ「ベランダで縛っておこう」 京太郎「そうだな、それでいい」 モモ「ごめんなさい~っ!」 ギャーギャー カンッ 462 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 17 53 18.18 ID xgcmY51LO [2/2] 千里山 麻雀部 憩「んー出来たっ」ニパーッ 京太郎「何が?」 憩「指輪やでー」 京太郎「医者の娘ってレベルじゃねぇ……」タラリッ 憩「ふふっさぁさぁ……指輪をはめて!」 京太郎「今日は元気だなぁ」スチャ 憩「似合うで~!」ギュッ イチャイチャ 雅枝「そろそろ千里山に編入させたろか」 怜「千里山の優勝まったなしですねぇ」 466 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/15(金) 15 15 55.16 ID HqhRHntCO 山 ガサガサ 京太郎「居るか?」 穏乃「あ、見つかっちゃった」 京太郎「何やってんだ?」 穏乃「うーん……散歩」 京太郎「そっか、まぁ怪我しないようにな」 穏乃「京太郎が居たら大丈夫。ね?」 京太郎「……」 穏乃「次は、何処に行く?」 京太郎「時間はいくらでもあるんだ」 京太郎「ゆっくりと決めよう」 穏乃「……うん!」 カンッ 469 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/15(金) 17 49 23.42 ID 0N6x4UmxO [1/2] 洋榎「若い頃に見た夢を教えたるわ」 京太郎「……」 洋榎「絹恵が犯されて自殺したと思ったら生きてて、うちが失明とか色々したけど奇跡的に治って何故か由子が生き返ってる夢」 京太郎「なんだそれ」ハハハッ 洋榎「そして、昨日は京太郎に告白をする夢を見たんや」 洋榎「初めて見た時から好きでしたって――」 京太郎「今も?」 洋榎「当たり前やろ」ゴホゴホ 洋榎「でも。どっちの夢も幸せそうな顔をしとった」 洋榎「京太郎のおかげやで?」 京太郎「ああ、ありがとう」 洋榎「あとはよろしく頼むわ」ニッ 春「……約束は守る」ポリポリ オカーサン……オバーチャン…… 洋榎「先……言ってますね?」スゥゥ 洋榎「――貴方」ガクッ 京太郎「洋榎。綺麗な花が咲いてるよ」 京太郎「お前が残した子供達だ」 カンッ 475 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/08/16(土) 00 59 10.33 ID NyyKJlpqO 訂正 洋榎「若い頃に見た夢を教えたるわ」 京太郎「……」 洋榎「絹恵が犯されて自殺したと思ったら生きてて、うちが失明とか色々したけど奇跡的に治って何故か由子が生き返ってる夢」 京太郎「なんだそれ」ハハハッ 洋榎「そして、昨日は京太郎に告白をする夢を見たんや」 洋榎「初めて見た時から好きでしたって――」 京太郎「今も?」 洋榎「当たり前やろ」ゴホゴホ 洋榎「でも。どっちの夢も幸せそうな顔をしとった」 洋榎「京太郎のおかげやで?」 京太郎「ああ、ありがとう」 洋榎「あとはよろしく頼むわ」ニッ 春「……約束は守る」ポリポリ オカーサン……オバーチャン…… 洋榎「先……行ってますね?」スゥゥ 洋榎「――貴方」ガクッ 京太郎「洋榎。綺麗な花が咲いてるよ」 京太郎「お前が残した子供達だ」 カンッ 476 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/16(土) 13 54 44.46 ID H7wAwuI1O 愛の巣 煌「……」 京太郎「煌……」 煌「おや……あなたは……えっと」 京太郎「京太郎……だよ」 煌「そうですか、貴方が京太郎ですか」 煌「素敵な方ですね」 京太郎「昔の方がかっこ良いさ」 煌「ふふっ……思い出しましたよ」 京太郎「煌……」 煌「私……もう長くないみたいですね」 京太郎「……」 煌「ありがとうございました」 京太郎「こちらこそ」 煌「本当にすばらな人生でした」 京太郎「またな」 煌「はい。また会いましょう」 京太郎「おやすみ」 煌「おやすみなさい」 477 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/16(土) 14 12 39.68 ID kSm1N8KvO 淡「じゃーん!」 京太郎「あれ……胸が」 淡「ヌーブラだよ!」 京太郎「……」ハァ 淡「えっ……?」ウルッ 京太郎「そんな事しなくても淡は十分……その……魅力的だから気にすんなよ」 淡「京太郎……」 淡「大好きっ!」ギュウウウウ カンッ 478 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/16(土) 14 35 52.94 ID FlHkyIZPO [1/7] 照「……」ナデナデ 京太郎「……うえぇん」グスグス 照「どうしたの?」ナデナデ 京太郎「だって……だって……」グスグス 照「どうしてお酒飲んだの?まだそういうのは駄目だよ?」ギュッ 京太郎「監督が……監督が」ヒックヒック 照「へぇ……」ゴゴゴ 京太郎「それと……はい」 カチャ 照「ペンダント……?」 京太郎「とっても似合ってるよ、照」 照「……」 照「今日は寝かさない」ガバッ 京太郎「それは逆だろ!」 照「でもね、色々あっても私は幸せだよ」 京太郎「照……」 照「ずっと一緒」 カンッ
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特別編 京太郎、夢を見る 京太郎『じゃ、行ってくる』 咲『いってらっしゃい!』 京太郎『そうそう、今日は早めに帰ってこれるかもしれないわ』 咲『本当?それじゃあ京ちゃんの夕飯は好きなものにするね!』 京太郎『おう、楽しみだ。いい嫁だな、お前』 咲『京ちゃんのお嫁さんですから!!』 京太郎「……なんて夢だ……明日嫁田殴ろう」 京太郎「……それにしても……マジで嫁か……まぁ、悪くないかな」 京太郎「…………2度寝しよ」 京太郎『……綺麗だ』 和『ふふ……ありがとうございます』 京太郎『やっべ、今マジで幸せだ俺』 和『もう、気が早いですよ』 和『幸せになるのはこれからですよ?』 京太郎『……だな。これからも、よろしくな』 和『……はい。あなた』 京太郎「……ウェディングドレスの和か」 京太郎「嫁さんになったのは妄想したけどこっちは考えもしてねーよ」 京太郎「……もっかい寝よ」 優希『ほら、京太郎こっちこっち!』 京太郎『引っ張んなって……これか?お前が見たかった映画』 優希『おう!今カップルに大人気のやつだじぇ!!』 京太郎『ほー、結構混んでるだけはあるな。手ぇ離すなよ?』ギュッ 優希『うんっ!絶対離さないからな!!』 京太郎『こっちだって、せっかく捕まえた可愛い彼女を離す気はさらさらねーよ』 京太郎「……優希が恋人かよ」 京太郎「……いや、楽しそうではあるけど……砂糖吐くようなこと言ってんな夢の俺」 京太郎「…………寝た気がしねぇ、3度寝、いや4度寝だ4度寝」 『おーい、兄ちゃんこっちこっち』 京太郎『はーい、注文の品です』 まこ『ほい、お疲れさん』 京太郎『これくらい大したことないって』 『しっかしいい男捕まえたな!』 『ここも安泰だな!!』 まこ『全く、うるさい常連じゃ』 京太郎『でも、言ってることはもっともだがな』 京太郎『これからも、一緒にやっていこうな』 まこ『あぁ、この店を一緒に続けていこう』 京太郎「……染谷先輩もかぁ」 京太郎「……アレか?婿入りして店継いだのか?」 京太郎「…………なんとなく寝たらどうなるか分かるけど、寝てやる」 『決まったー!!ペア麻雀の優勝は須賀夫妻です!!』 『夫婦ならではの抜群のコンビネーションでした!!』 久『やったわね須賀くん!!』 京太郎『おいおい、もう久も”須賀”だろ?』 久『いいじゃない、今は優勝を喜びましょ』 京太郎『仕方ねーなー』 『いやー、まさか小鍛冶プロと瑞原プロのコンビに勝つとは正直驚きましたね』 『ま、愛の力って奴じゃね?知らんけど』 久『これからも2人で勝つわよ!!』 京太郎『ああ、どこまでも付いてってやるよ』 京太郎「……竹井先輩、色々すっ飛ばしてプロで活躍かよ」 京太郎「しかもコンビ打ちで優勝って……」 京太郎「…………昼寝、これくらいにして出かけるか」
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1375789615/ 咲「なにそれ、私に対しての嫌味?」 京太郎「いーえ別に?」 咲「……」 ギュー 京太郎「いだだだだだっ!!」 咲「京ちゃんの耳、よく伸びるねー」ギュー 京太郎「すまんすまんすまん! 咲をおんぶできて幸せの限りだから止めろホント痛い痛い痛い!」 咲「……ふんっ」 ギュッ 京太郎「んっ」 咲「ほら……ちゃんと支えてよ…………落ちちゃうでしょ……」 京太郎「……へいへい……」 京太郎「仰せの通りに、ワガママなお姫様」ギュッ 咲「……//」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 深堀「あの…確かにおんぶされたいとはいいましたけど」 京太郎「ふ…くっ…!」プルプル 深堀「…無理しなくていいですよ?」 京太郎「いえいえ。こんな可愛い女の子のお願いだったら、多少の無茶だってお手の物ですよ…!」ニコッ 深堀(かっこいい…///)キュン 京太郎(それに胸が背中に押し付けられて俺も得させてもらってますから!) ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| ヒュー....... ドォーン! 咲「あ、花火始まったよ」 京太郎「綺麗だなー」 咲「だね」 京太郎「けど、これがインターハイに行かなかったから見れた、っていうのも皮肉な話だよな」 咲「……うん」 京太郎「……」 ヒュー ドォーン 咲「……ねえ、京ちゃん」 京太郎「ん、なんだ?」 咲「インターハイ、連れていけなくてごめんね」 咲「最後の年、だったのにさ」 京太郎「そんなん、咲が謝ることじゃねえだろ」 京太郎「俺だってこの三年間で何もできなくて、今年も個人戦突破できなかったし」 京太郎「こっちこそ、ごめんな」 咲「……じゃあ、リンゴ飴おごってくれたら許してあげる」 京太郎「なら俺は焼き鳥な」 咲「ふふっ」 京太郎「ははっ」 京太郎「そろそろ帰るか」 咲「うん!」 京太郎「んじゃ、お手をどうぞ、お姫様」 咲「もう、恥ずかしいんだよ、それ」 京太郎「わぁーってるよ」 ブチッ 咲「……鼻緒切れちゃった」 京太郎「うわ、マジかよ」 咲「あ、だけど片足だけでも大丈夫だよ、ほら」ピョンピョン 京太郎「そーゆーのいーから、ほい」シャガミ 京太郎「お姫様には立派な馬が必要だろ?」 咲「またそう言って……」 京太郎「よいしょ……っと。ま、白馬ってよりは犬だけどな」 咲「優希ちゃんじゃないんだからそんなこと言わないよ」 咲「京ちゃんは京ちゃんだよ、それに……」 ヒュゥッー ドォーッン! 咲「馬っていうなら地面に這いつくばってよ」 京太郎「それこの雰囲気で言う台詞か!?」 咲「だったらどんな言葉が良かったの?」 京太郎「いや、希望とかは別にねえけど」 咲「うーん、じゃあ……」 ヒュゥー 咲「……好き」 ドォーン 京太郎「……え?」 咲「とかの方が良かったかな?」ニコッ 京太郎「…………くっ」 京太郎「くそぉーっ!」 京太郎「男子高校生の純粋な心を弄びやがってー!」 京太郎「咲なんて市中引き回し、いや、夏休み中連れまわしの刑だぁーっ!」ドドドドド 咲「ちょっ、京ちゃん!止まってよ!」 京太郎「ウオオオオオオオオオ!ウオオオオオオオ!ニャンミー!」ドドドドド 咲「誰その人!?」 咲(……結局、残りの夏休みの間はずっと、京ちゃんと遊びました) カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「軽い」 咲「えへへ」 京太郎「軽すぎて心配になる」 優希「なにぉーっ!?」 京太郎「普通」 まこ「おうなんかコメントせえ」 京太郎「……ち、近すぎる」 久「密着しちゃうと落ちちゃうじゃない? ふふふ」 京太郎「でかい」 和「何を言ってるんですか貴方は」 京太郎「……意外とある!?」 怜「にへへー」 京太郎「ない(断言)」 泉「はっ倒すぞ」 京太郎「……意外とでけえ!」 セーラ「叫ぶなや!」 京太郎「コメントしづらい」 船Q「愛宕姉妹のある方ぐらい欲しいんやけどなぁ」 京太郎「俺もう死んでもいいや。死ぬには、いい日だ……」 竜華「死んだらあかんよー?」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「……ッ……ッッ」 ゆみ「須賀。 どうしたんだその格好は」 京太郎「あ……加治木さん……どうも……ッ」 ゆみ「……腰でも痛めたのか? どうも辛そうだが……」 京太郎「……み……見えないんですか?」 ゆみ「?」 京太郎「……いえ……なんでもないです……ッ」 モモ「~~ッ!」スリスリ 京太郎(東横さん……加治木さんの前ですけど……!!)ボソッ モモ(須賀くん須賀くん須賀くん須賀くん!!)スリスリスリスリ ムニュウウウウ 京太郎「うごぉ……ッ」 京太郎(片や背中に柔らかいものが当たり、片や首が猛烈に締まってるこの状況……) 京太郎「まさに、天国と地獄……」 ゆみ「?」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎『お、おんぶですか……』 京太郎『まぁ抱っこよか楽でしょうけど……』 姉帯『わあい!』 姉帯『(京太郎くんの背中におぶさる夢、やっと叶うよー!!)』 姉帯『わくわく!』 京太郎『…………』 京太郎『(短い人生だったなぁ……)』 京太郎『スゥ…………、…………南無三ッ!!』 グッ!! スッ 京太郎『あれ、意外と軽い』 姉帯『!!』ガーンッ ――― ―― ― 京太郎「とまぁそんなことで……」 塞「あーあーあー……」 姉帯「……」グスン ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 竜華「ん……うぅ……」 京太郎「あ、気づきました?」 竜華「……須賀……」 竜華「え、須賀?」 京太郎「俺ですが」 竜華「な、なな、何してんねん! お、おま! おま!!」 京太郎「この歳で俺なんかにおんぶされるのは屈辱でしょうけど、せめて部室までは我慢してください」 竜華「や、なに言っ……!」 フラッ 竜華「きゃっ!」 京太郎「っとと。 病み上がりなんですから無茶しちゃだめですよ」 竜華「な、なんでこないなことに……」 京太郎「覚えてませんか?」 竜華「……だってウチはさっきまで……皆と……」 京太郎「軽い脱水症です。 ちゃんと水分補給してなかったでしょう?」 竜華「あぅ……」 京太郎「怜さんじゃなくて竜華さんが倒れるとは、一瞬驚きましたよ」 竜華「……だ、だって」 京太郎「わかってます。 なんだかんだで竜華さんが一番部の為に頑張ってることは」 竜華「えっ……」 京太郎「皆さん怜さんのことばかり気にかけて……そりゃあ病弱な怜さんのことを気にかけるのは当然ですけど」 京太郎「でも、竜華さんだって一人の女の子なんですから」 竜華「な……」 京太郎「無理させてすいませんでした」 竜華「…………」 ポフッ 京太郎「んっ」 竜華「……」 京太郎「……竜華さん?」 竜華「……うっさい……。今ダルいんや……」 竜華「……ちょっと肩貸し……」 京太郎「……はいっ」 竜華「ん? というか、なんで部室で倒れたのに今部室に向かっとるんや?」 京太郎「あぁ、実はその後怜さんが貰い泣きならぬ貰い倒れしちゃいまして」 竜華「え、ええっ!?」 京太郎「ですので一度二人を保健室に運んだんです」 竜華「と、怜は!? 怜は大丈夫なんやろなぁ!?」 京太郎「大丈夫です。 俺がちゃんと看護してたんで」 竜華「そ、そか……」 竜華「…………ん?」 竜華「い……今なんて?」 京太郎「はい?」 竜華「と、怜を……看護……?」 京太郎「ええ。 それが?」 竜華「……須賀……お前まさか……」 竜華「怜の服、着せ替えたんか……?」 京太郎「あっ」 竜華「おまっ!その反応はやったなぁああああ!!?」 京太郎「いいいやでも大丈夫です!上着だけですから!!ホントに!!」 竜華「信用できるか! どうせドの付くド変態の須賀のことや……怜の身体の隅々まで……」 竜華「……というか……まさかウチも……!!?」 京太郎「………、………ハハッ」 竜華「須賀ァあああああああ!!!!!」 この後、大声の出し過ぎでまた竜華が倒れたとか。 おわり。 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「おんぶですか・・・」 詠「そそ。それをすればいいんじゃね? 知らんけど」 京太郎「つっこみはひとまず置いときますね」 詠「冷てー」 京太郎「放っておいて下さい」 京太郎「まぁ麻雀の指導のお礼なんで詠さんが納得出来るなら構わないんですけど・・・」 詠「なら問題ないだろー? ほれほれ、さっさとしゃがみな」ワクワク 京太郎「いや、無理ですって」 詠「うん? さっきいいって言ったじゃんかー」 京太郎「俺的にはやってもいいんですけど・・・」 詠「けど?」 京太郎「詠さんの着てる着物、その・・・足が開けないですよね?」 詠「・・・」 京太郎「・・・」 詠 ガバッ 京太郎「ちょ!! いきなり帯緩めないで!! 脱ぎ始めないで!!」ガシッ 詠「うるせー!! 私が脱げば問題ないだろうがっ」ジタバタジタバタ 京太郎「何言ってんのか理解してます!?」 詠「いいからおんぶしろ須賀ァ!!」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「論外」 照「 」 京太郎「論外」 誠子「 」 京太郎「論外」 淡「 」 京太郎「髪とかさらっさらですね」 菫「うん? そうか?」 京太郎「貴方が白糸台の、最後の希望だ」 尭深「そ、そうかな?」 京太郎「あ、すみません調子に乗りすぎましたすみませんごめんなさい爪と指の間にリー棒は入らないです許して下s」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 優希「おい、犬!」 京太郎「あん?」 優希「今すぐタコスを買ってこい!このままじゃタコスパワーが切れてイマイチ調子を保てないのだ」 京太郎「またか……たまには自分で買いに行ったらどうなんだ?いい加減俺もうんざりしてきたぞ」 優希「えーい、口答えする出ない!」 優希「原作じゃたいして出番のないお前にわざわざ使命を与え、出番を増やしててあげようとする私の心遣いに気付かないのか!」 京太郎「!!」 京太郎「そうだったのか……だから、お前はいつも俺にタコスを買いに行かせようとしてたのか……」 京太郎「ありがとな。お前の気持ち、確かに受け取ったぜ!じゃあ俺ちょっと行ってくるわ!」 優希「おう!5秒で頼むじぇ」 優希(こいつアホだじぇ) ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 春「こ、く……と…ぉ」カタカタ 京太郎「おいしっかりしろ!後ちょっとでスーパーだから!」 春「一度で良いから……和三盆のかりん糖が、食べたかった…」 京太郎「それ黒糖じゃないからな?色はどちらかと言うと黄色っぽいからな?!」 春「こまかいこと……今はいい」カタカタカタ 京太郎「やばい…重症だ」 春「………きいろ……目の前に……」カタカタ 京太郎「何言ってんのかな春さん?目が虚ろなんだけど」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 衣「zzz....」 京太郎「……」 一「なにそれ、コアラ?」 京太郎「知りませんよ……こっちが聞きたいくらいです」 純「すげえな、衣の奴、寝ながら須賀の肩にしがみついてるぜ」 京太郎「動くに動けないし……どうしましょう?」 一「普通に起こせばいいじゃん。 衣、衣。 ホラッ」ユサユサ 衣「んぅぅぅっ……やぁだぁ……」 純「やだじゃねえ、起きろって」ユサユサ 衣「や~!」スススッ 京太郎「うおおっ」 純「こ、今度は腹のほうに……器用だなおい」 衣「……えへへへ……きょーたろぉ……」ギュウウウウ 京太郎「……どうしましょう?」 一「なんかもう、いいや」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「うおおおおおおおおおおお!!タコスタコスタコスタコスうううううう!!」 トシ「あたたた……」 京太郎(ん?……何だあの婆ちゃん、横断歩道に突っ立って――」 京太郎(っておい、あそこ信号ねーじゃん。ずっとあそこに居たら……) プップー トシ「だ、誰か……腰をやってしまって動けなくなったわ……」 プップップップー!! 京太郎「や、ヤベッ!うおおおおおおおおおおお!!間に会ええええええええええええ!!」 ズサーッ ドッカーン!! 京太郎「ふう、危なかったぜ……大丈夫か、婆さん。怪我はないか?」 トシ「あらあら……すまないねえ。危ないところを助けていただきほんとにありがとうねえ」 京太郎「おう!気にしないでください!では俺はこれで――」 トシ「あたたたたた!!」 京太郎「ど、どうした!?やっぱりどこか痛めたのか?」 トシ「ええ、ちょっと持病の腰痛が悪化してねえ。ちょっと動けそうにないんだわ」 京太郎「おいおい、大丈夫かよ……」 トシ「心配させてすまないねえ。なに、30分くらい休めばよくなると思うから、お兄さんは気にしないでおくれ」 京太郎「婆さん」 トシ「?」 京太郎「ほら、俺のここに乗りな。おんぶしてやんよ。あなたのような美しい女性を俺には見過ごすことなんて出来ねえ!」 トシ「あらあら……美しい女性なんて言われたのは何十年ぶりかしら」 京太郎「さあ、どこでも送ってあげるから俺の背中につかまってくれ!」 トシ「じゃあ、お言葉に甘えて……よっこいしょ」 京太郎(おおう……なかなかエレガントな匂いがするぜ) 京太郎「で、どこに行くんだ婆さん」 トシ「そうだねえ。今麻雀の全国大会をやってるんだけど、そこの会場まで送ってもらえないかい?」 トシ「場所がわからないなら、その都度教えてあげるから」 京太郎「ああ、そこの会場なら知ってるから大丈夫だぜ――って」 京太郎「 麻 雀 ! ? 」 トシ「ん?どうしたんだい、何か気にでも触ったかい?」 京太郎「いや、俺も今その麻雀大会に雑用係として帯同してるんですよ!」 トシ「あらまあ、じゃあお兄さんも麻雀を……?」 京太郎「そうなんっすよ!でも、俺まだまだ弱っちくて県予選で敗退しちゃったんすわ!ははははは!」 トシ「そうかい……」 京太郎「ところで婆さんは何で麻雀の大会なんかに用があるんすか?お孫さんの応援にでもきたんですか?」 トシ「違う違う、私は岩手県代表宮守女子高校の監督をしていてね」 トシ「ちょっとカップラーメンを買いに外に出たんだけど、見ての通りこのありさまでね」 トシ「それで、危ないところをお兄さんに助けられて現在に至ってるのさ」 京太郎「ふーん……その年でカップラーメンですか。塩分過剰摂取に気をつけてな!」 トシ「ところで、あなた麻雀をやってるらしいわね」 京太郎「ああ!でもさっき言った通り、まだまだ初心者だからな。今日だってパシリされてここにいるわけで」 トシ「……」ジトーッ 京太郎「ん?どうした、婆さん。俺の顔に何かついてるか?」 トシ「……ちょっと話がかわるけどいいかしら」 京太郎「おう!」 トシ「私はこう見えて、他人の麻雀の才能を磨くのに長けていてね」 トシ「見たところ、お兄さんも荒削りながら、麻雀の素質が感じられるんだわ」 京太郎「ええっ?いやいやいやいや、俺なんて全然ビギナーのヘボプレイヤーっすよ。婆さんの節穴だって!」 トシ「いいや、節穴なんかじゃないよ。厳に私はこうやって宮守女子をインターハイまで率いたからね」 京太郎「……マジで?」 トシ「ええ、マジよ大マジよ」 京太郎「ゴクリ……」 トシ「それなんだがね、もし時間が空いてるなら宮守女子の控室まで来てもらってもいいかい?」 トシ「あなたを最強の雀士に育ててあげるから」 京太郎「最強の……雀士……!!」 宮守控室 胡桃「頑張れトヨネー!愛宕率いる春季大会5位の姫松なんかに負けるなー!」 エイスリン「ワタシタチ ゼッタイ ユウショウスル! サイコウノ オモイデヲ ツクルンダ!」 白望「はやく帰りたい……でも、豊音には勝ってほしいし……ダルい」 塞「いや、そこはダルがらないでちゃんと応援しようよ!」 コンコン 胡桃「ん?誰だろ」 エイスリン「キット トシセンセーダヨ。サエ、ドアアケテアゲテ」 塞「はいはい」 ギイッ 京太郎「うっす!」 塞「……は?」 エイスリン「トシセンセー……ジャナイ!!」 胡桃「あ、あんた誰よ!関係者以外は立ち入り禁止よ!はやく出てきなさい!」 トシ「こらこら、この方は私をここまで運んでくれた恩人なんだよ。邪険に扱わないでほしいねえ」 塞「あ、あれ?熊倉先生、いたんですか」 エイスリン「ナンデ オンブサレテルノ?」 トシ「いつものあれだよ。突発性腰痛だよ。それより、ここまで運んでくれたお兄さんに感謝しないとねえ。どうもありがとう」 京太郎「ああ、別にいいっすよ!俺、こういう扱いには慣れてるんで!」 胡桃「なんだか状況をイマイチ把握できないけど……そこの人、ゴメンね」 エイスリン「ユルシテチョンマゲ!」 塞「どこでそんな言葉覚えてるの……?」 白望「あっ、もうオーラス……」 塞「嘘っ!?」 胡桃「トヨネ頑張れー!!負けるな、ファイトー!!」 咲『ツモ、400・800です』 ウオオオオオオオオオオオオオオオオ 豊音『えっ』 『2回戦第3試合決着――!!準決勝に進むのは長野代表清澄高校と南大阪代表姫松高校となりました……!!』 胡桃「ぎゃああああああああ!!やられたああああ!!」 塞「そんな……私達の夏はここで終わってしまうの……?」 エイスリン「Oh……I was very sad」 白望「……」 京太郎「おっし、咲のやつやってくれたぜ!これで準決勝進出だぜ!」 京太郎以外「は?」 シーン…… 京太郎(なんだ?急に静まって……っておい!ここ対戦相手校の宮守女子の控室じゃねーか!!) 京太郎以外「……」ジトーッ 京太郎(やべぇよ……やべぇよ……つい、咲の姿を見て応援しちまったよ……) 京太郎(くそっ!俺はバカか。婆さんもつい数レス前まで宮守女子の監督してるっていってたのに……) 京太郎(雰囲気も優希がタコスを切らして不機嫌な時みたいに悪いし、ここはとっとと立ち去ろう!) 京太郎(最強の雀士?んなの知らねえよバッキャロー!) 京太郎「で、では俺はここでおいとまさせてもらいます……それでは!」ダッ トシ「待ちなさい!」ガシッ 京太郎「ぐわっ!」 トシ「……あなた、清澄高校の生徒っだったのね?」 京太郎「さ、さあ……?何のことやら――」 トシ「嘘おっしゃい!私には丸っとお見通しなんだよ!」 京太郎「ひいいいいっ!!」 京太郎「す、すんませんした!悪気はなかったんです。ここが宮守女子の控室だということを忘れて」 京太郎「つい、本能で清澄を応援しただけなんです!許して下さい、何でもしますから!」 トシ「ほう」 胡桃「今」 塞「何でもするって」 エイスリン「イッタヨネ?」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「ここに降ろしますね」 白望「ん、ありがと」 塞「お疲れさん。シロも自分で歩けばいいのに……」 白望「京太郎も喜んでるから問題無い」 豊音「京太郎君おんぶするの好きなのー?」 京太郎「え……?いや……まぁ……はい」 胡桃「……正直にシロの胸が当たるから好きって言った方が良いとおねーさんは思うな」 京太郎「いや……別にそういうわけでは……」 塞「私がおぶるわけじゃないから良いけどさ、あれ見てみなよ」 豊音「京太郎君すごいよー」オメメキラキラ 京太郎「oh...」 白望「乗り心地は最高だからオススメ」 京太郎「ちょっと白望さ…… 豊音「どーーーーーん!」(身長197の場合、痩せすぎと言われるモデル体型ですら75kgになる) 京太郎「うわぁっ!」 塞「頑張れ男の子」 胡桃「次は私ね!」 豊音「わくわくっ」ワクワク 塞「わー・・・期待度が半端じゃないっぽいね」 京太郎「・・・ですね」 豊音「じゃ、じゃあいっちゃうよー!」ムギュッ 塞「私たちの話も聞こえてないし」 京太郎「・・・ですね」 塞「・・・1+1は?」 京太郎「・・・ですね」 塞(何となく邪念を感じる・・・) 京太郎(うぉぉ!!) 京太郎(背中に感じる程良いおもちの感触!!)ウーン、チョットイワカンガアルヨー 京太郎(ちょ、そんなにむにむにサービスとは)ヨイショ、ヨイショ 京太郎(え、まじで。まさかそんな・・・)エヘヘ、コレデピッタリダネー 京太郎(後頭部!!!圧倒的新感触!!)マダタッテクレナイノカナー 京太郎(まさか身長差がこんな素晴らしいマジックを生み出すとは・・・)エイッエイッ 京太郎(そして悪戯に頭を抱き締める豊音さんまじイタズラっ子)ハヤクオンブシテクレナイトモットヤッチャウヨー? 京太郎(実際問題上背のある豊音さんは・・・結構来るけどっ)ワワワワッ 京太郎(ここで立たないのは男じゃねぇ!!)スゴイ!!チョースゴイヨー!! 京太郎(我が生涯に一片の悔いn)アレ?キョウタロウクn 京太郎 べしゃっ 塞(うーん、可哀想だけどざまぁみろとかちょっとチャンスかもって思っちゃうんだよね)キョータロークーン!? 塞(ま、私だけのチャンスじゃないんだけど・・・)シンジャダメダヨー!! 塞(とりあえず豊音を諌めてからたっぷり世話でもしてあげるよ、京太郎くん)ウワーン!! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 春「いただきます」パクッ 京太郎「食うな!それ俺の髪の毛だから!」 春「……あむあむ」カタカタカタ 京太郎「なんで黒糖が切れただけでこんなポンコツになるんだよコイツは…」 春「まずい…」ペッ 京太郎「そりゃそうだろ。食い物じゃねぇんだし」 春「でも無いよりはマシ」カタカタカタ 京太郎「いや、その理論はおかしいから」 春「いただきます」パクリ 京太郎「ぎゃあーーっ!?!首!首に噛み付いてるから!痛ぇよ!」ジタバタ 春「あむあむ」カミカミ 京太郎「痛こそばゆい!なんだこの新感覚は!ってノリツッコミしてる場合じゃねぇよ!」 京太郎「春さん!?もうスーパー見えてきたから止めてくれない?!」 春「あむあむ…ガリッ」 京太郎「み゛ゃ゛ーーー!!!?」 春「ちょっと塩味っぽくなった。ここのはクオリティが高い」カミカミ 京太郎「それ俺の血ぃ!!」 部室に戻った時、京ちゃんの首周りがベッタベタなのを追求されたりされなかったりの未来が待ってたり カンッ! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| はやり「京太郎くん、おんぶして☆」 京太郎「なんですかいきなり……って酒くさ!!」 はやり「今日は仕事終わりにいっぱい呑んできたからね」ムハー はやり「さぁ、おんぶして私を部屋まで連れていきなさい☆」 京太郎「そんくらい自分で歩いてくださいよ」 はやり「問答無用!!」ダキッ 京太郎「ちょっ、飛び乗らないでください!!」 はやり「良いから良いから」ギュッ 京太郎「(ヤバい。おもちが背中に……)」 はやり「……………………あ、ヤバい。吐きそう」 京太郎「へ」 京太郎「…………何か言うことは?」 はやり「すいませんでしたもう二度とこんなに呑んだりしません許してください」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 煌「あいたたた……すいませんね買い物付き合ってもらったのにこんなことになってしまって」 京太郎「いえ、構いませんよ。それに先輩軽いですし、こんくらいラクショーっすよ」 煌「そ、そうですか。それは、その、そういってもらえると助かります。あと……ありがとう」 煌「しかし張り切って買出しに来たはいいけれど、運ぶのにも苦労するわ挙句に足を挫くわと情けない限りで」 京太郎「そんなこと、困ってる時はお互い様ですよ」 京太郎「それに元々部の買出しの役目は俺だったのに、こちらこそありがとうって言わせてください」 煌「京太郎さんが遅れてくるという話でしたから。でも買出しの量が多いからって追いかけてきてくれたんですよね?」 京太郎「量がこの通り……多いですからねっと」 煌「すばらっ! 私をおんぶしながら、両脇にそれだけ荷物袋持てるなんて力持ちなんですねえ」 京太郎「普段から雑用で力仕事は多いですし、俺もこう見えても男ですからね」 煌「そうですね。立派な、男の人、なんですよね……」 京太郎「えっ?」 煌「え? あ、いやこれはそういう意味ではなく!」 京太郎「え、ええと、そういう意味?」 煌「いやその、やだ私ったら!」 京太郎「だ、大丈夫ですよ、気にしてませんから! いや気にはなりますけど、そんなそのアレってことでは!!」 二人(気まずい……) ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 穏乃「あたたたた……」 京太郎「高鴨はしゃぎすぎ」 穏乃「いやははは。テンション上がっちゃって、つい」 京太郎「そら、乗れ乗れ」ひょい 穏乃「わ、なになに!?」 京太郎「その足でホテルまで帰れるのか?」 穏乃「だ、大丈夫だよ! こう見えても山育ちだし!お、おろせー! おろせー!」 京太郎「はいはい。山育ちなら、金狼でも一撃ですねと。うお、軽っ!」 穏乃「わ、高い!」 京太郎「よーし、行くぞ。さっさと帰らないとそっちの監督さんに怒られる」 穏乃「うぅ……はずかし……」 京太郎「お子様が何言ってんだ?」 穏乃「お、お子様じゃないよ! お子様じゃないもん……お、女の子だもん……」 京太郎「女の子は二十四時間ジャージでいません」 穏乃「い、今はちゃんと制服着てるでしょ! ふんだ! きょーたろーなんか大っ嫌いっ!」 京太郎「……」 穏乃「最初に会ったときから、ずっとずっとずっと子供扱いして、本当にもうっ、もうっ……」 京太郎「俺はお前のこと好きだけどな?」 穏乃「え?」 穏乃「え、あ、いや? あの? え? あ、えええええええええええ!?」 穏乃「きょ、きょきょきょきょきょーたろーー!? 今、今何言ってっ」 穏乃「あ、うん、わ、私も好きだけどっ、好きだけどでもっ、何もこんなときに――」 京太郎「……ん~? どうしたのかな、穏乃ちゃん?」ニヤニヤ 穏乃「……」 穏乃「あーっ! またからかったなー! 京太郎のバカ、バカ、バカ!」 京太郎「あっはっはっはっは! やーい引っ掛かった-!」 穏乃「おとめ心を踏みにじってーっ! 許さないんだからねっ!」ポカポカポカ 京太郎「あっはっは……いたいいたいいたいっ! マジで殴んな!」 穏乃「フカーッ!」 京太郎「猫かお前は! ……インターハイが終わったらさ、お前は奈良に帰るんだよな」 穏乃「え? うん……そりゃそうだけど」 京太郎「俺は長野。ちょっとばかり遠いな」 穏乃「メールがあるし、電話もあるよ。ケー番交換したでしょ?」 京太郎「……こうして、お前を間近に感じられなくなるのはちょっと辛い」 穏乃「え? い、いきなり何――」 京太郎「冬休み。……そっちに遊びに行っていいか?」 穏乃「……あ、うん。いいよ、京太郎なら大歓迎……!」 京太郎「次の夏休み、インターハイ。どうなるか分からないけど、また会おうぜ」 穏乃「うん……」 京太郎「次の冬休みも、次の次の夏休みも。……お前は、大学に行くのか?」 穏乃「まだ、分かんない……」 京太郎「俺は大学に行くつもりだ。だから、もし大学に行く気になったら教えてくれ。お前と一緒の大学に行きたい」 穏乃「……え……あ……」 京太郎「要するにだ。これから先、できるだけお前と一緒にいたい。……迷惑か?」 穏乃「……ううん、全然。全然、迷惑なんかじゃない」 京太郎「そっか」 穏乃「そうだよ!」 京太郎「高鴨! じゃない、穏乃!」 穏乃「うん!」 京太郎「好きです! 付き合って下さい!」 穏乃「よろしくお願いします、大好きです!」 ………… 穏乃「ただいま! 憧、みんな! 恋人ができちゃった!」 全員「ブフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!?」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 咲「優希ちゃーん、部活終わったよー……ってあれ?」 優希「くかー……」 久「あら、優希寝ちゃってるわね」 京太郎「そういえば昨日寝不足だったらしいですよ……どうしましょうか」 優希「むにゃむにゃ、もっとタコス食べるじぇー……」 まこ「ここまでぐっすり眠っとると起こすんも悪い気がするのう」 和「ですがこのままというわけにもいかないのでは?」 咲「そうだよね……」 久「うーん……よし、須賀君」 京太郎「……だいたい想像つきますけどなんでしょうか?」 久「優希をおんぶして家に送ってあげてくれないかしら」ニコッ 京太郎「ですよねー……」ガクッ ―― 咲「じゃあ京ちゃん、また明日ね」 和「また明日」 京太郎「おう、また明日な……さてとじゃあタコスの国のお姫様をお送りいたしますか……」 優希「すうすう……」 京太郎「全く気持ちよさそうに寝やがって……」 京太郎「あーあ、どうせならもうちょっと背中に色々当たるのを堪能出来る子をおんぶしたかったぜ」 優希「んう……」 優希(んっ、私寝ちゃってたのか……あれ、なんかあったかいじぇ……) 京太郎「……」スタスタ 優希(……えっ!?)ビクッ 京太郎「んっ?優希、起きたのか?」 優希「……す、すー」 京太郎「ってわけじゃないのか……まあ、起きて騒がれるよりはこのまま寝ててくれた方がいいか」スタスタ 優希(あ、焦ったじぇ……で、でもなんで京太郎が私をおんぶしてるんだ?) 京太郎「全く部長もいくら俺が一番優希と家が近いからって……」ブツブツ 優希(なるほど……) 京太郎「にしても軽いな優希の奴……あんだけタコス食ってるからもうちょい重いと思ってたんだけど」 優希(失礼な奴だな……私だって女の子なんだからそこは気をつかってるんだじょ!は、始めたのは最近だけど……) 京太郎「……」 優希「……」 優希(……京太郎の背中大きいな。自分が小さい方なのは自覚してるけど、それを抜いても男の子なんだな……) 京太郎「んしょ……」サワッ 優希「……!」 優希(ううー、そういえばおんぶされてるから太ももとか触られてるのか……な、なんだか恥ずかしくなってきたじぇ)ドキドキ 京太郎「……」スタスタ 優希「……」ドキドキ 優希(いつか、起きてる時にもこうしてほしいな……うん) 京太郎(寝息はなくなってるし、心臓ドキドキしてるし……寝たふりなのバレバレだっつうのタコス娘) 優希(でも今はこうして京太郎の背中を堪能するじぇ……えへへ)スリスリ 京太郎(くすぐったいんだが……まあ、いいか。こういうのも、なんだかんだで別に嫌じゃないしな) カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 淡「キョータロッ!」ガバッ 京太郎「うおっ。 淡~、突然は止めろよ~」 淡「あははっ、ごめーんっ」ギュッ 淡「すんすん。……ん~、キョータローはいい匂いがするなぁ~」 京太郎「そうか? むしろ汗臭かったり……」 淡「ぜーんぜんっ! 私この匂い好き!」 京太郎「そうかそうか」 淡「でも~……」 ギュウウウウッ 淡「キョータローの方がだーい好きっ!!」 京太郎「俺だって、大好きだよ淡!」 淡「キョータロー!!」 京太郎「淡!!」 アハハハッ! ウフフフッ! 尭深「幸せになるのですよ……」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 淡「……」 京太郎「……」 淡「……何よ、何か言いなさいよ。いつもみたく、バカにすればいいじゃん」 京太郎「できると思うか?」 淡「いつだって、バカにしてたじゃない」 京太郎「そりゃあ、バカだからな。お前は」 淡「ほら……!」 京太郎「でも、今のお前はバカじゃないだろ。白糸台の大将で、精一杯頑張ったんだろ」 淡「でも、負けたもん。白糸台の大将が、ぽっと出の清澄の、一年に負けたんだよ?」 京太郎「俺の中で、お前は勝ってる」 淡「何言って……!」 京太郎「負けたがどうした。お前は、大将になるまで頑張って」 京太郎「決勝に残るまで頑張って、南四局までずっと頑張ってきただろ。俺は、お前の頑張りを知っている。だから、勝った」 淡「……でも、」 京太郎「うるせえ。兄貴の俺が言うんだから間違いねえ」 淡「……ふん、バカ兄貴。かっこつけて……」 京太郎「かっこつけならお前も相当だ。……淡。俺はおんぶしてるからお前が見えない。……もう、いいだろ。意地っ張りもそこまでだ」 淡「…………う、ぐっ」 淡「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! くやしい、くやしい、くやしいっ……!」 淡「負けちゃった、負けちゃったぁぁっ……! ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……う、ぁぁぁぁぁぁっ……!」 京太郎「よく頑張ったよ、淡。お疲れ様」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 優希「…汗臭いじぇ」 京太郎「文句言うな。こっちだって引っ付かれてくそ暑いんだっての」 優希「……ごめんなさい」 京太郎「……別にそこまで怒ってねーよ」 京太郎「お前がしおらしくなるなんて、明日は久々に雨でも降るのかもな」 優希「……うるさい、馬鹿犬 」 京太郎「偏食ばっかしてるからバテて体調崩すんだよ、このタコス馬鹿」 優希「……」 京太郎「……ちょっと急ぐか。あんま揺らさないようにするけど、気分悪くなったら言えよ?」 優希「ううん、ゆっくりでいい」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 尭深「・・・」 京太郎「・・・」 尭深「・・・あの」 京太郎「は、はい!!」 尭深「わざわざ、ありがとうございます」 京太郎「いえ、男としては当然と言いますか・・・ははは」 尭深「あ、そこは右で・・・」 京太郎「はいっ」 京太郎(偶々足を挫いている場面に出くわして) 京太郎(確か白糸台だったなーなんて思って話かけ) 京太郎(試しにおんぶを提案してみたら、まさか本当にすることになるとは・・・) 京太郎(いやっ、ひにじょーっに役得ではあるけども!!) 京太郎(体全体なんか柔らかくてさっ、スカート越しの太腿も素晴らしい!!) 京太郎(特に背中の お も ち の感触なんてもう!!) 京太郎(・・・でもこの人、なんか邪気が少なすぎて罪悪感がひしひしと・・・)モヤモヤ 尭深(・・・ちょっと、はしたない、かな) 尭深(会って間もない男の人におんぶして貰ってるなんて・・・)カァ 尭深(でも・・・話し掛けられたことは凄く嬉しかったし) 尭深(この人になら大丈夫って思っちゃったんだもん) 尭深(・・・お父さんとは違う背中) 尭深(私よりずっと広くて、頼もしい) 尭深(髪の毛も淡ちゃんと同じ色なのにかっこよく見える・・・)ナンデダロ 尭深(匂いも、ちょっと汗の匂いが混じってるけど、嫌いじゃない)クンクン 尭深(もしかして) 尭深(一目惚れって、やつかな)ギュッ 尭深(だったら―――) 尭深(もっと大胆にならなきゃ、ダメだよね)クス、スリスリ 京太郎(え、ちょ、なんなんだこれ!?) 京太郎(なんだこれっ、もぉぉぉ!!!) ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 香菜「きょーたろーには、この香菜ちゃんをおんぶする権利をあげるんだし!」ビシッ 京太郎「へいへい、ありがとうごぜえます」 香菜「コラ、京太郎! 感謝の気持ちが足りないんだし!」ペチペチ 京太郎「あいたたた、殴るな殴るな!」 香菜「フン。全く京太郎は仕方ないんだし! 麻雀もよわよわだし、頭もキンキンだし、不良っぽいんだし!」 京太郎「うっせー、こいつは地毛だ。香菜こそ、天然の猫耳みたいな髪してるじゃねえか」 香菜「香菜ちゃんは可愛いからいいんだし!」 京太郎「はいはい、香菜ちゃんは世界一可愛いですねー」 香菜「そうだろう、そうだろう。だから京太郎は、香菜ちゃんと結婚するんだし!」 京太郎「あっはっは、まだ早いっつーの!」 香菜「香菜ちゃんが嫁に行ってあげるっていうのに、何の不満があるんだし!」 京太郎「そうだな、無い……と言えば無いのかなあ。よーし、香菜。それじゃあ、結婚するか!」 香菜「やったー! これで京太郎は香菜のものだし!」 香菜「むにゃ……うにゅ……にゅぅ……」 京太郎「ははは、はしゃぎすぎたか。よっと、ただいまー」 華菜「あら、あなた。おかえりなさい、香菜は寝ちゃった?」 京太郎「ああ、おんぶしてたのに大はしゃぎで大変だったよ」 華菜「ふふ、こうしていると昔の私にそっくり」 香菜「むにゃ……」 京太郎「にしても、昔の華菜の口癖なんかどこで覚えてきたんだ」 華菜「血は争えないのかしらねぇ……」クスクス カン ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「………」テクテク 穏乃「あ、きょーたろーじゃん!おーい」フリフリ 京太郎「ん、穏乃か?………ちょい待て。なんで距離を取る」 穏乃「行っくよ~!!?」イチニツイテ 京太郎「いやな予感しかしねぇ!」ヨーイ 穏乃「どんっ!!」バッ 京太郎「でりゃあ!!」ダッ 穏乃「まて~!」ダダダダダ 京太郎「誰が待つかよ!」ドドドドド 穏乃「ひっどぉーい!宥さんに言い付けてやる」 京太郎「ヤメテ!俺のハートが壊れちゃう!」 …。 ……。 …………。 ……………………。 京太郎「なん…とか巻いた、か…」ゼーハーゼーハー 穏乃「あれー?きょーたろーどこー?」 京太郎「なんつー体力してんだよアイツ。山育ちで片付くレベルじゃねぇよ」 京太郎「ま、このまま5分も隠れてりゃなんとかなるか」 穏乃「むむ…山で私に勝負を挑むとは良い度胸だね」ニヤリ 京太郎(なーに言ってんだかあのジャージ娘は) 穏乃「そこだぁ」ガバッ 京太郎「へ?」 穏乃「へへっ♪きょーたろー発見!」ギュー 京太郎「な、なんでここが分かったんだよ」 穏乃「勘!」ニパーッ 京太郎「はぁ…。聞いた俺が間違ってたよ」 穏乃「まあ良いじゃん。勝負は私の勝ちなんだし」 京太郎「なんの勝負だ。なんの」 穏乃「なんだっけ?」 京太郎「なんだそれ」ガクッ 穏乃「てな訳で負けたきょーたろーに罰ゲーム!学校まで私を運んでって」 京太郎「ちょっ!散々ここまで走ったってのに本気かよ!?」 穏乃「逃げたのはきょーたろーの勝手じゃん。良いから場合ゲーム!」 京太郎「トホホ……どうせなら玄先輩が良かったぜ」 穏乃「文句は聞きませ~ん」ギューッ 京太郎「ぐぇ。ちょっ穏乃、首絞まってるから」ペチペチ カンッ! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| ガチャッ !! 洋榎「うなぁー! 外あっついわー!!!」バタンッ!! 恭子「あちゃぁ……来ちゃったよ……」 京太郎「うわぁ……来ちゃいましたね……」 洋榎「おー恭子! なんや死にそうな顔してババみとぉなっとるなぁー!! アハハハハハッ!!!」 恭子「……」 洋榎「おっす京太郎! お前もお前でシケた顔しとんなぁ! 気合出せ気合ー!!アハハハハハッ!!!」 京太郎「……」 恭子「……須賀くん、頼むわ」 京太郎「御意」スッ 京太郎「……」 洋榎「お? どしたんどしたん? なんかくれんのか?」 京太郎「……失礼しますッ」 ガバッ ギュッ 洋榎「ふぇっ」 洋榎「……あっ……?」 洋榎「なっ、やっ、ええっ!? ちょ、ちょちょちょちょおおおお!!? 須賀、おま、なにしとん……」 京太郎「よっと」 グッ 洋榎「ひゃっ」 京太郎「よいしょーっ」 グルンッ 洋榎「きゃっ」 京太郎「どっこいっ」 キュッ ポフンッ 京太郎「あ、洋榎さんむっちゃ軽いっすね」 恭子「お見事っ。流石やね」 京太郎「いえいえ」 洋榎「な、ななななな……!」 洋榎「……なんでウチが須賀におぶさって……」 恭子「どうや主将?」 洋榎「どどど、どうっておま、これ、やっ、あかんて、ほんまっ」 恭子「もっと喜びーや。 夢に見た須賀くんの背中やろ?」 洋榎「す、須賀の…………須賀の……」 洋榎(……須賀の背中……めっちゃ広くて……あったかくて…………) 洋榎「ぁ、アカンよ………こんなん……アカンて…………」 洋榎「……うぅ……//」 京太郎「静まりましたね」 恭子「グッジョブやで、須賀くん。これからも頼むわ」 京太郎「ええ、喜んで」 恭子「後でウチにも頼むわ」 京太郎「えっ」 洋榎「……アカン……アカンよこんなん……//」 ギュッ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 豊音「あれ?京太郎君、足どうしたの?」 京太郎「いえ…さっきの山道を下りる時に挫いちまったみたいで…」イテテ 豊音「だいじょうぶ?ちゃんと歩ける?」 京太郎「ええ、ゆっくり歩けば何とか…つっ!」 豊音「もうすぐ日も暮れちゃうし…ど、どうしよう…」オロオロ 豊音「あっ、そうだっ!」 ――― ―― ― 京太郎「あの…重くないすか?」 豊音「へーきへーき!重いものは持ち慣れてるんだよー」 京太郎「なんかすいません…姉帯さんに迷惑かけちゃって…」 豊音「め、迷惑なんてちーっとも思ってないよー?」アセアセ 京太郎「…」 豊音「…」 豊音「ご、ごめんね?」 京太郎「ちょ、どうして姉帯さんが謝るんですか!?」 豊音「だって私が山菜採りに行こうなんて言ったから…」ショボン 京太郎「そんな!この足は俺の不注意で…それに山菜採り楽しかったっすよ!」 豊音「ほ、本当に…?」 京太郎「ええ!だって姉帯さんと一緒なんですから!」 豊音「えっ///」 京太郎「あっ…」 豊音「////」 京太郎「////」 京太郎(き、気まずい…) 京太郎(何か話をしないと、間が持たない…) 京太郎(…しかし…あれだよな…) 京太郎(姉帯さん…大きい体がコンプレックスって言ってたけど…) 京太郎「体つきは女性らしいよな…柔らかいし、いい匂いがするし…」 京太郎「髪もすごく艶っぽいし…うなじも白くてキレイだし…」 京太郎「こうやっておんぶされてると…やっぱり恥ずかしいけど…」 京太郎「でも、あったかくて、なんかすごく落ち着く…」 京太郎「おんぶっていいよな…」 豊音「~~~~ッ////」プルプル 京太郎「ど、どうしたんですか姉帯さん!?」 豊音「なんでもない!なんでもないんだよーーっ!!////」ブンブン 豊音(京太郎君の独り言、聞こえてるよーーっ!ちょーはずかしいよー…//////)プルプル ――― ―― ― 京太郎「あのー…姉帯さん?そろそろ降ろしてもらっても…」 豊音「/////」 マァ クスクス ナニアレー 京太郎「えーと、もう町中ですし…その、さすがに人の目が…」 豊音「/////」 ママーアノオニイチャンコドモミタイー 京太郎「」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「さぁ、菫さん、どうぞ」ニヨニヨ 菫「・・・」 京太郎「菫さーん?」 菫「・・・顔が緩んでるぞ」 京太郎「そんなことありませんよ」キリッ 淡「すみれー、早くしてよー」ニヤニヤ 照「その通り」ニヤニヤ 誠子「王様の言うことは絶対ですよ、先輩」ニヤニヤ 尭深「・・・」ニヤニヤ 菫「うるさいっ、お前ら絶対にグルだろう!?」 照「これは酷い言い掛かり」 淡「証拠出せしょうこー」 菫「ぐ・・・」 京太郎(実は俺は全く関係ないんだけどな)ヤクトクヤクトク 菫(いきなりの王様ゲームがまず不自然) 菫(そしてあからさまなアイコンタクトとおかしなボディーランゲージ) 菫(事前に打ち合わせがあったと考えるのが自然) 菫(・・・というか打ち合わせをしたならもっと上手くやれないのか) 菫(こんなことに乗ってしまった私もどうかと思うが) 菫(そして何より) 菫(理由を付けてお、お、おんぶして貰えるのが嬉しいと感じている私に腹が立つ)カァァ 淡「お ん ぶー」 菫「!?」 照「お ん ぶ」 誠子「お ん ぶー」 尭深「お ん ぶ・・・」 四人「お ん ぶ!! お ん ぶ!!」 菫「・・・っ」プルプル 四人「お ん ぶ!! お ん ぶ!!」ニヤニヤ 菫「」プツン 菫(もう、いい・・・疲れた、私は、あそこで休む)フラフラ 京太郎(流石に気の毒な気がしてきた・・・) 京太郎(お? 菫先輩の目が虚ろに) 菫「京太郎くん」ポソ 京太郎「は、いぃぃ!?」 菫「疲れた、私は。どこか遠く行きたい」ムギュムニュニュ 京太郎「で、では、屋上なんてどうでしょうか!!」 菫「いいな・・・頼む、そこに」ムギュ 京太郎「了解です!!」スタスタスタッ 菫「君は・・・意外に逞しいんだな」サワサワ 京太郎「うえっ!? ま、まぁ鍛えてますからねっ」 ソウカ・・・タクマシイノハイイコトダ、ワタシハスキダゾ チョ、ホントウニダイジョウブデスカ!? アア、ワタシハダメダ。ダカラマモッテクレ。 ウッ。コリャホケンシツカ? 誠子「少し追い詰め過ぎましたかね」 照「大丈夫、菫は強い子だから」 淡「だいじょぶだいじょぶー」 誠子「無責任な・・・」 尭深「・・・それに、もう先輩の不器用なアプローチを見るのは沢山」 誠子「それは、まぁ・・・」 尭深「むしろ、感謝されてもおかしくない・・・」 誠子「そ、そうかな?」 尭深「きっとそう」 誠子(尭深、結構鬱憤が溜まってたんだね・・・) ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| (俺の彼女は見た目と違って大層子供っぽい。だがそれがいい) 豊音「ねーねー、おんぶ、おんぶ。京太郎くん、おんぶおんぶ」 京太郎「わーかーりーまーしーた」 豊音「えへへ、やったー!」 京太郎「ちぇいさぁっ!」ヒョイ 豊音「わわっ、やったっ!」 京太郎「……うん、これなら何とかなるか」 豊音「えへへー、京太郎くん。ちからもちー」 京太郎「伊達に豊音さんの彼氏じゃないっすよー」 豊音「か、彼氏って。やだなあ、恥ずかしいっ!」 京太郎「じゃ、歩きますねー」 豊音「うんっ!」 京太郎「……」テクテク 豊音「……ねえねえ、京太郎くん」 京太郎「はいはい?」 豊音「本当に私で良かったの?」 京太郎「……」 豊音「だって私でっかいし、ぼっちだし、世間とか知らないし」 豊音……京太郎くんの幼馴染みの、咲ちゃんみたいに小さくないし。それでも、いいの?」 京太郎「…………初めて会ったときさ」 豊音「うん」 京太郎「あ、守ってあげようって思った。豊音さんが辛い想いをするなら、それから守ろうって」 京太郎「笑えるなら、一緒に笑おうって。――君を、一人にしたくなかった」 京太郎「村の掟なんか、糞食らえだ。俺は豊音さんと生きる。一目で惚れて、二目でそう決めた」 京太郎「だから豊音さん。……困ったときは、頼ってくれ。俺は、豊音さんだけの英雄になるから」 豊音「……うんっ!」 カ―― 豊音「ところでさ、京太郎くん」ヒソヒソ 京太郎「わ、耳くすぐったいっ!」 豊音「えへへ。今日なんだけどさ。……泊まっていっても、いい?」 京太郎「え、あ、う……」 豊音「……だめかな?」 京太郎「オールオッケー! 今夜は寝かさないぞぅ!」 豊音「きゃーっ! もー、京太郎くんのえっちー!」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 衣「きょーたろー、衣をおんぶしてくれ。」 京太郎「はい? なんでまた……?」 衣「以前きょーたろーに負ぶさった時非常に乗り心地がよかったのでな。」 京太郎「あれ? そのとき衣さん寝てましたよね?」 衣「衣は途中で起きたぞ、夢寐にも忘れぬ心地だった。」 京太郎「そうなんですか。」 衣「兎にも角にもおんぶしろー!」 京太郎「はいはい、わかりましたよ衣お嬢様。」 衣「うむ! それでいい! それでは全速前進だ!」 ハギヨシ「須賀君が来てから衣様が明るくなられましたね、おんぶのおかげでしょうか。」 透華「あら……ならこちらもしてもらおうかしら……ハギヨシ。」 ハギヨシ「はい、透華お嬢様。」 透華「こちらは安全運転でお願いしますわ。」 ハギヨシ「かしこまりました。」 透華「……たまにはこういうのも良いかもしれませんわね。」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 「……すっかり秋ですね。」 「うん。」 バイクでゆっくり走りながら私たちは町並みを眺める。 京ちゃんが運転して側車には私が乗っている。 木々が色付く季節になり、町の並木にも風情が感じられる。 若しくは京ちゃんと一緒にいるからかもしれないけど。 家まで辿り着いてバイクが止まった。 ただ、まだ少し京ちゃんと一緒に居たいから駄々をこねる。 「京ちゃん、もうちょっと町を回らない?」 「良いですけど、バイクは置いていっていいですか?」 「うん、散歩しよっか。」 「いえいえ、今度は側車じゃなくて俺の背中に乗ってください。」 「……いいの?」 「ええ、照さんおんぶするくらい、軽いものですよ。」 大きくて落ち着く背中が肌寒い木枯らしから私を護ってくれる。 バイクを走らせてきて冷たくなった肌が少しずつ暖まる。 京ちゃんの足が止まる、目線を辿ると自販機があった。 「照さん、身体冷えたでしょ? 何か温かい物でも飲みますか?」 「ううん、別に良いよ。」 「あー……じゃあ、俺の分買っても良いですか?」 「うん。」 京ちゃんが器用に自販機から暖かいお茶を買っていた。 それを私に寄越して言う。 「俺今手が塞がってるんで持っててください。」 「わかった。」 温かいお茶を持って私の手が暖かくなる、私の手が冷たくなっていたのに気付いて気を使ってくれたのだろう。 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 玉子「進むのだ馬よ!」 京太郎「暑い…」 花子「おー玉子、いい乗りモン乗ってんじゃねーか」 玉子「花子、いつもの原付はどうしたのだ」 花子「いやーとうとう史織と2ケツで登校してるのバレてさー」 史織「花子ちゃんがぁ無茶して大通り通るから~…」 玉子「それは不運だったな、明日からこの馬を貸してやろう」 京太郎「マジっすか…」 花子「そりゃいいな」 史織「おんぶとか久しぶり~」 京太郎「…」 史織「?」ボイン 京太郎「…アリですね」 史織「キモーイ」 京太郎「ヒドーイ」 京太郎「…」ホッコリ 花子「幸せそうな顔だなあ」 玉子「下心満載であるな」 史織「私も花子ちゃんに肩車してもらいた~い」 花子「えー、史織はおっぱいの分重いからなあ」 玉子「何気に余をバカにしておるだろう」 京太郎「なーに言ってるんですか浅見さん、おっぱいには夢が詰まってるんですよ」 京太郎「即ちおっぱいが重いということは抱いた夢の重さが云々」 史織「本格的にキモいんですけどぉ」 花子「ブレないなあ…どれ、ちょっと私にも乗らせろよ」 史織「えっ…」 花子「え?ダメ?」 史織「い、いや…どうぞぉ」 花子「あぁ…冗談冗談乗ってけ乗ってけ、史織も女の子だなー」ニヤ 史織「~~~!」ゲシッ 京太郎「何故蹴った!?」 おわり 越谷流行れ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 憧「……ぅ…」ボーッ 「お、気が付いたか?いきなり倒れたからびっくりしたぜ」 憧(この声は、須賀?ああそっか私部活中に倒れたんだっけ) 京太郎「先生の話だと体調不良と軽い熱中症が重なっただけみたいだからしばらく休んどけってさ」 憧(まさか部室で熱中症になるなんてね。いや、結構多いらしいけど) 憧(………カッコ悪いとこ見せちゃったなぁ)シュン 京太郎「みんなも心配してたんだぞ?特に穏乃なんかはテンパり過ぎてさ――」 憧(……………ん?なんか可笑しいわね) 京太郎「赤土さんなんて冷静装ってたけど冷や汗がヤバくってさ。宥さんに注意されてたんだぜ?」 憧「……んぅ…」パチクリ 京太郎「どうかしたか?」on his back 憧「………ヒッ…」サァーッ 京太郎「まさかまた気分悪くなったとか?ならすぐに家まで送ってってやるからな!」オロオロ 憧「………ふきゅぅぅ…」クラクラ ポスン カンッ! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 泉「うぁ~…あっつぅ~…汗ぐっちょりで不快感がMAXやわ…」グデー 京太郎「なら足くじいてんじゃねえよ、阿呆娘」 京太郎「このクソ暑い中、おんぶしてるんだからぼやくなよ」 泉「そんなん言うても仕方ないやん」 泉「…というか…京太郎のシャツもグショグショやし…ちょっと汗臭いし…」スンスン 京太郎「…え?…マジ?…」 泉「ホンマホンマ」スンスン 泉「ちょっと制汗剤の匂いもするで。ほとんど汗の臭いだけど」スンスン 京太郎「おい、嗅ぐな!恥ずかしいだろ!」 泉「ほらアレや…くっさい靴下嗅いだらもう一度嗅いでしまうアレやで」スンスン 京太郎「今の俺、靴下並かよ!?」 京太郎「ホテル帰ったらシャワーあびよ…」 泉「…浴びんでええやん」ギュ 京太郎「…は?」 泉「…ウチはこの(京太郎の)匂い好きやで」スンスン 京太郎「…今すぐ降りろ、匂いフェチ」ドンビキ 泉「ちゃうわ!察しろや、この鈍感!」ムキー! カン ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 賢姉様:おんぶなう 俺:いちいちそういうの拡散しなくていいから とー子:ちょっと淡さん!?どういうことですの!? 賢姉様:んー?どういうことって、そういうことだよー 賢姉様:今、愚弟の背中におんぶされてるのー アコ丸:またアホ姉弟がベタベタしてると聞いて シ ズ:仲良いよね。京太郎と淡 のどか:けど正直16にもなってこれはどうかと思います 巨従士:あやしい… とー子:ハギヨシ!今すぐ白糸台に向かいますわよ! 執事:かしこまりました。お嬢様 片目:ハギヨシ様、私もお供いたします 執事:ありがとうございます。美穂子さん 賢姉様:トーカ、うちに来るの?じゃあお土産よろしくね! てるる:お菓子が良いと判断できます。――以上 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| シロ「あ゛ー……」 京太郎「……」 シロ「……ダッル……」グデー 京太郎「なら離れてくださいよ……暑いんスよいい加減……」 シロ「離れるのもダルい……」 京太郎「こちとら暑いわ重いわでそろそろ倒れそうなんスけど」 シロ「……」 ギュウウウウ 京太郎「ぎゃあ」 シロ「女子に向かって重いだなんて失礼……」 京太郎「重くしてるのはシロさんでしょうが……うわ、足絡ませてきたっ」 ペロッ 京太郎「おわぁ!」 シロ「ふふっ……しょっぱい……」 京太郎「……人に勝手におぶさったり足絡ませたり首筋舐めたり……もうヤダこの人……」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「俺が花田先輩を背中合わせに背負って!」 煌「私が背中合わせに須賀君の背中の上に乗っかって!」 京太郎「俺が目標に向かって全力疾走!」 煌「私は何もしない!」 京太郎「そして体当たり!」 煌「私は何も以下略!」 「「ロングホーン・トレイン!!」」 優希「あの二人、何やってるんだじぇ・・・?」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 高一最強が足首捻ったそうです 京太郎「文化系の部活で足首捻って転ぶやつなんて初めて見たぞ」 泉「うぅ……ありえへん、こんなん何かの間違いやて」 京太郎「残念ながら現実だ……あー、なんか長野に置いてきた幼馴染み思い出してきた」 泉「ん?京太郎って幼馴染みとかいたん?」 京太郎「ああ、これがまたどんくさいやつでさ……なんかほっとけないやつなんだよなー」 泉「そう、なんや……」ズキッ 京太郎「いっつも本ばっかり読んでてさ、京ちゃん京ちゃん言いながら世話やいてくるんだよ……」 京太郎「そういえば、あんな事もあってさ!」ペラペラ 泉(……その幼馴染みの子、ずっと須賀くんと一緒にいてたんやろな、だから気兼ね無く隣にいれてたんや) 泉(……なんか、うらやましいな)ギュッ 京太郎「でもまぁ、こっちに引っ越してから寂しくなるんだろうな……って思ってたけど、そんな事無かったんだよな」 京太郎「今は泉がいるし、退屈になることなんか全然ないからな」 泉「……え?」ドキッ 泉(それって……長野の幼馴染みと同じくらいに見られてるってことなんかな?) 泉(あ、いやでも私ってけっこー自意識過剰っぽいみたいやし!船久保先輩とかにも釘刺されてるし!!勘違いに決まってる……) 泉(あ、いやでも万が一……そういう風に見られてるってことも……あーもう、なんなんやろこの感じ……!)ドキドキ 京太郎「……泉、心臓の鼓動早くなってんな」 泉「ふへっ!?」ドキッ 泉(あ、せや……体くっつけてたからモロバレやないですか……は、恥ずかしくなってきた///)カァァ 京太郎「泉、おまえ……」 泉「……!///」ゴクリッ 京太郎「胸無いから余計に分かりやすいのな」 泉「」ドスッ 京太郎「……はっ!?、その理屈で言ったら清水谷先輩の胸の鼓動は感じられないって事か!?」 京太郎「クソッ!!なんてこった!妄想は結局妄想でしかありえないって事なのか!!」 泉「……」ガシッ 京太郎「おい泉、首に腕回してどうしふぐぅぅっ!!?」ギュゥゥゥ 泉「さぁどうしてですかねぇぇぇ?」ギリギリギリ 京太郎「あぎぎ!ちょ、ちょーくすりーぱーはなばいって、しぬって、あぶないって!!!」ギギギギ 泉「落とされたくなかったらはよ保健室に連れてってくださいね、須賀くん?」ニコッ 京太郎「ぐぅおぉぉぉぉァァ!!!!?」ギリギリギリ カンッ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| ひろえ「おかんおんぶしてやー!」ピョン きぬえ「じゃあおとんはうちをおんぶして?」 雅枝「こら!急に飛びつくやない!」ゴン ひろえ「うえーん!おかんがぶった!このぼうりょくま!」 京太郎「そんなこといわないの…ひろえは言葉使いと行動を女の子なんだから考えるんだよ?」メッ きぬえ「そうやでおねえちゃん!おんなのこはおしとやかにするっていわれとるやろ?」 雅枝「そうや…言われたことは守らないと悪い子になってまうで?」 ひろえ「…ごめんなさい」グスッ 雅枝「よし!ちゃんとごめんなさいできたな…ええ子やな…」 京太郎「じゃあそろそろ帰りますか…ほらきぬえこっちにおいで、おんぶしてあげるから」 雅枝「ひろえもごめんなさいできたからおんぶしたるで?」 きぬえ&ひろえ「はーい!」 雅枝「でも荷物もあってこの子達おんぶするのはちょっと重いな…」 京太郎「でもそれが幸せの重さですかね…」 雅枝「そうやなぁ…京太郎と結婚して子供もできて…幸せやなぁ…」 京太郎「久しぶりに手でもつないで帰りますか?」スッ 雅枝「まるで新婚みたいやな?」ギュッ 京太郎「俺の気分はいつでも新婚ですよ…なんなら今夜証明しましょうか?」 雅枝「あら…夜が楽しみやな?」 ひろえ「おかんもおとんもなかよしやな!」 きぬえ「うちらはかぞくやもん!とうぜんやで!」 雅枝「せやね…これからも家族みんなで仲良くがんばっていくでっ!」 みんな『おーっ!』 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「あれ?」 和「つうっ……」 京太郎「お、おいどうしたんだよ和!」 和「あっ、須賀君……足をくじいてしまいまして。立とうとしてるんですけど痛みが走ってなかなか……」 京太郎「無理はしない方がいいって!親御さんに迎えに来てもらうとか出来ないのか?」 和「父も母も今日は深夜まで帰らないんです……」 京太郎「うーん、そうか……そりゃ困ったな。よし、それなら……」 和「須賀君?」 京太郎「家まで送ってく。ほら、背中に乗った乗った」 和「いえ、そんな、そこまでしてもらうわけには……」 京太郎「いいっていいって。それとも暗くなるまでここでうずくまってるつもりなのか?」 和「それは……」 京太郎「こんな時くらい頼ってくれよ、な?」 和「そ、それじゃあ……失礼しますね」ギュッ 京太郎「ちゃんと掴まったな?よし、行くぞ!」 和「きゃっ!?」 京太郎「あっ、悪い、痛かったか!?」 和「ち、違います。少し驚いてしまっただけなので……」 京太郎「ふぅ、それならよかった。じゃあ改めて行くとしますか」 ―― 京太郎「……」 和「……」 和(誰かにこうして背負われるなんていつ以来でしょうか……幼い頃父に背負われて帰った日を思い出します……)ギュッ 京太郎「和?」 和「えっ?」 京太郎「いや、なんか抱きつく力が強くなったからさ。どうかしたのかなって……」 和「す、すいません。昔の事を思い出したらつい父に背負われているような気がしてしまって……」 京太郎「お父さんか……なあ、やっぱり寂しかったりするのか?」 和「そう、ですね……全く寂しさを感じないと言えば嘘になります」 京太郎「……」 和「あっ、けど、今は寂しさより楽しさを感じる事の方が多いんですよ?」 和「ゆーきや咲さん、部長や染谷先輩、麻雀部のみんながいますから」 京太郎(そこに俺はいないのね……いや、わかってたけどさ) 京太郎(元々俺は雑用くらいしかできない麻雀部にとってもいくらでも換えがきく存在だし……) 和「もちろん須賀君もその一人ですよ?」 京太郎「……」 和「須賀君?」 京太郎「和って実はエスパーだろ?」 和「な、なんですかいきなり、そんなオカルトありえません!」 ―― 京太郎「本当にここでいいのか?」 和「えぇ、ここまで来たら後は一人でも大丈夫なので。さすがにこれ以上須賀君が帰るのを遅くするわけにもいきませんし……」 京太郎「ははっ、気遣ってくれてサンキュー」 和「須賀君」 京太郎「んっ?」 和「今日はありがとうございました」 京太郎「おいおい、お礼ならさっきも言われたぜ?」 京太郎(それにお礼なら正直色々堪能させてもらった俺の方が言いたいし……) 京太郎(いや、途中から話に集中してなんかうやむやになっちまったけど) 和「いえ、それだけではなくて……久しぶりに背負われて、少しあの頃の気持ちを思い出せましたから」 和(それに須賀君の背中が意外に大きい事もわかりましたし……って私は何を考えてるんですか!?) 京太郎「なんかよくわかんないけど……」 京太郎(まあ、和が嬉しそうだからいっか) カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「何やってんだか」 憧「あははは……」 京太郎「穏乃と遊ぶならカラオケとかにでも行けよ。アイツの山(テリトリー)に入ってねんざするとか」 憧「面目無い」 京太郎「ほら、背負ってやるから乗れよ」 憧「う、うん」ギュッ 京太郎「うわっ、軽っ!!ちゃんとしメシ食ってんのか」ヒョイ 憧「うるさい!!女の体重について触れんな!!」ポコン 京太郎「いってえ!!『軽い』って言ってんのに駄目なのかよ!!」 憧「まったく……そんなんだから女の子にモテないのよ」ギュ 京太郎「うるせぇ」 憧「(京太郎の背中、意外と大きい……ヘタレだと思ってたけどやっぱり男の子なんだなぁ)ドキドキ」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 友香「脚が痛いで~」 京太郎「一日歩くつってんのに和服に草履なんかで来るから…」 友香「和服は日本の良き文化でぇ~」 京太郎「はいはい」 友香「面目ないで~」 京太郎「まーいいんだけどさ、役得だし」 友香「スケベだ!太ももばっか触られるで~」 京太郎「うっせ!うっせ!どこ持ちゃいいんだよ、触らせろ!」 友香「で~~」 梢「何でお尻丸出しなんでしょうか」 澄子「和服なんで手繰り上げないとおぶされないそうです」 莉子「友香ちゃんが露出狂になっていく…」 美幸「外で何やってるのもー!」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 緋菜「たかいし!」 菜沙「そろそろおりるし!」 城菜「菜沙はさっき乗ったからつぎはあたしだし!」 華菜「お前らいい加減しろ須賀が死にかけてるし!」 菜沙「まだまだ乗るし!」 城菜「乗り足りないし!」 華菜「昼寝しない子にはおやつあげないぞ」 緋菜・菜沙・城菜「おやすみだし!」 華菜「はーーやっと寝た。大丈夫か須賀?」 京太郎「子供だと思って油断してました。まさか3時間も乗り続けられるとは……」 華菜「あれくらいの子供は一回やると次々来てとまらないからねー」 京太郎「ずっと中腰でいたから膝と腰が痛い……」 華菜「お茶入れてくるから少し横になってろ」 京太郎「ありがとうございます……」 華菜「お茶入れてきたぞって……寝てるし」 京太郎「寝てませんよ」 華菜「ならついでに持ってきたアイスも食べて休んでろ」 京太郎「池田さんはどうするんですか?」 華菜「あいつらが寝てる間に家事済ませちゃうし」 京太郎「手伝いますよ」 華菜「良いから寝て早く回復させてろ」 京太郎「何が目的ですか?」 華菜「べ、別にチビ達が羨ましかったなんてことは無いし!」 華菜「回復してもらえば華菜ちゃんも1回くらいやってもらえるかもとか思ってないし!」 京太郎「……」 華菜「早く回復するのは別に悪いことじゃないからな!だから須賀は休んでるし!」 京太郎「……」 華菜「おい……須賀?どうした?」 京太郎「……zzz……」 華菜「……疲れてるのはわかるけど話の途中で寝られると予想以上に腹立つな」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 初美「きょうたろー!さっさと走るのですよー!」 京太郎「はいはい、やればいいんでしょ、やれば」 初美「境内一周してくるのですよー!」 京太郎「あーもう面倒くせえ!」タッタッ 京太郎「霞さんならまだしもなんではっちゃんなんだよ……」 初美「何か言いましたかー?」グイッ 京太郎「痛っ!背中つねんなよ!」タッタッ タッタッタ...... ......コソコソ 小蒔「」ジーッ 春「」ジーッ 巴「あー、あの二人まだやってるんですねー」 小蒔「巴ちゃん!はっちゃんはどうして須賀さんにおんぶしてもらっているんですか!」 春「」コクコク 春「羨ましい」 巴(ああ、二人とも正直だなー) 巴「須賀くんがはっちゃんのお菓子をつまみ食いしちゃったのでその罰、らしいですよ」 小蒔・春「「」」ピクッ 小蒔「お菓子……」 春「……つまみ食い」 小蒔・春「「!!」」ピコーン 小蒔・春「「ふっふっふっ……」」コソコソ 巴(なんか面白そうだから見守ろう) <コラー、マダオシオキハオワッテナイノデスヨー! 京太郎「ふぃー、小っちゃい先輩の世話は疲れるなー……っと、お?」 黒糖「」 ぽたぽた焼き「」 京太郎「なんで小蒔さんと春の好物がこんなところに置いてあるんだ?」 黒糖―【春】 ぽたぽた焼き―【私のです!】 京太郎(思いっきり二人の字だし……) 小蒔「」ジーッ 春「」ジーッ 京太郎(視線も感じるし……) 京太郎(何やってんだあの二人) <キョウタロー! 京太郎「今行きますよー、カルピスと麦茶どっちがいいですかー?」 <カルピスー! 京太郎(放っておこう)トタトタ 小蒔「」ウルウル 春「」ウルウル 巴「あのー……二人とも?」 小蒔「須賀さんがおせんべいを食べてくれないです……」シュン 春「黒糖、おいしいのに……」シュン 小蒔「須賀さんがおせんべいを食べたところで突撃しておしおきとしておんぶをしてもらおうと思ったのに……」 春「……」コクッ 巴(予想はできてましたよ、はい) 巴「姫様、春ちゃん、いいですか?」 小蒔「何ですか……?」 巴「そんな回りくどいやり方をしなくても、須賀くんはおんぶをしてくれますよ」 巴「正直に、正面から言えばいいんですよ」 小蒔「でも、そんなのはしたないです……」 巴「そうかもしれないですね、ですけど、たまにはそんな姫様でもいいんじゃないでしょうか」 巴「「おんぶをしてください」って頼めば大丈夫ですよ」 小蒔「巴ちゃん……」キラキラ 小蒔「巴ちゃんの言うとおりです、頑張りましょうね、春ちゃん!」 ポツーン 小蒔「……あれ?」 京太郎「えー、今度は春かよ」 春「……だめ?」 京太郎「いや、いいよ。ほれ」 春「ん……」ギュッ 春「……」スリスリ 京太郎「んじゃ、京太郎号出発だー!」 タッタッタ...... 小蒔「先を越されましたー!」ウェェン 巴「よしよし」ナデナデ カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 優希「おい犬!」 京太郎「あん?」 優希「私をおんぶしろ!タコスパワーが切れて歩けなくなったのだ」 京太郎「は?何甘えてんだ、自分で歩け自分で――ってか、さっきタコス食ってただろお前」 優希「えーい、だまれだまれだまれ!早く私を食堂までつれてけー!」 優希「おりゃ!」ピョン 京太郎「ぐはっ!」 京太郎「おい、頭を掴むんじゃねえ!」 優希「おんぶして運んでくれるまでこのままだじぇ」 京太郎「わ、わかったから!おんぶするから、せめて肩につかまってくれ!」 優希「ふふん、最初から私に従えばいいんだじぇ」 京太郎(とほほ……) 京太郎「……」 優希「おりゃ!」 京太郎「…………」 優希「うりゃりゃりゃりゃ!」 京太郎「……………………」 優希「これでもか!これでもか!」 京太郎「……あのさぁ」 優希「なんだ」 京太郎「さっきから何やってんのお前?暴れられるとおんぶしづらいんだけど」 優希「当ててやってんのよ!」 京太郎「は?」 優希「漫画でよくある胸を押しつけるあれをやってるんだじぇ。京太郎も私のダイナマイトボディにメロメロだな!」 京太郎「あの……」 優希「ん?」 京太郎「まったくその感触が背中に伝わらないんですが」 優希「な、何っ……!」 京太郎「それ以上しょーもないことやったら本気で降ろすぞ?」 優希「うるさいバカ犬!それがレディーに対する言葉か!死ね死ね死ね死ね!」ジタバタ 京太郎「お、おい!今階段降りてるんだぞ!そんなに暴れると――」 ズルッ 京太郎「うわっ!」 優希「きゃっ!」 二人「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 ズッテンコロリンドンガラガッシャーン! ………………………… …………… …… 優希「いたたたた……」 優希「こら、犬!足を踏み外すでない!もう少しで大怪我するところだったじぇ!」 京太郎「」 優希「……京太郎?」 京太郎「」 優希「お、おい!しっかりするじょ!だ、誰か、誰かああああああああああ!!」 咲「……優希ちゃん?」 優希「さ、咲ちゃん!京太郎が、京太郎が返事をしないんだじぇ!」 咲「う、嘘!?とりあえず誰か呼ばないと……!!」アワアワ 優希「きょうたろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」 ――― ―― ― 病院 ドアハアアアアア゙ンッ! 咲「京ちゃん!」 優希「大丈夫か京太郎!?」 憩「……須賀さんのお知り合いの方ですか?」 咲「は、はい!それで京ちゃんは!!京ちゃんはどうなったんですか!?」 優希「――えっ」 そこには顔に白い布をかけられた京太郎の姿があった 憩「…残念ですが、須賀さんは先程息を引き取りました……」 咲「そ、そんな……」ヘナヘナ 優希「う、嘘だじぇ……だって、京太郎はさっきまで私としゃべって――」 憩「……」ハァ 優希「私が……私が、京太郎を……?」 優希「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 清澄部室 咲「ツモ、四暗刻です!」 優希「ぎゃー!また咲ちゃんに飛ばされたじょ!!」 咲「えへへ、麻雀って楽しいよね、一緒に楽しもうよ!」 優希「咲ちゃんばっかり和了るからちっとも楽しくないじぇ!」 久「はいはい、今日の部活はこれまでー。各自忘れ物しないよう気をつけるように」 和「もうこんな時間ですか。あっという間でしたね」 京太郎「俺、今日焼きとりばっかだったんですけど……」 咲「あれ、染谷先輩の姿が見当たらないよ。どこにいったんだろう……」 久「ああ、まこなら仮眠室で一日中寝てたわよ」 咲「え?」 久「どうやらメイド雀荘でお疲れみたい」 まこ「ぐごおおおおおおおおおおおお……ふんがああああああああああ」 優希(ひどいいびきだじぇ……) 久「まこー、起きなさい。今日の部活は終了よー」 まこ「んん……わしはまだまだ寝足りんのじゃ……んごごごご」zzz 久「あらあら」 和「……起きませんね」 久「んー、仕方ない。須賀君!」 京太郎「はい」 久「まこをおぶって家まで送ってもらえないかしら?」 京太郎「……はい?」 久「"はい"って言ったわね?じゃあ、お願いね!」 京太郎「ちょ、待って下さい!今のは違いますよ!」 久「あら、男に二言はないわよ!ほら、かついだかついだ!」 京太郎(とほほ……) (泣) 咲「頑張ってね、京ちゃん!」 和「まさかとは思いますが、女子高生をおんぶできることにうれし泣きしてるんじゃないですよね?」 京太郎「違う!!」 京太郎「ってか、俺染谷先輩の家知りませんよ?」 久「大丈夫、私が一緒についてあげるわ」 京太郎(あ、部長と一緒に帰れるしそれならしいいかも……)デローン 優希「むっ、貴様なに鼻の下を伸ばしてるんだじぇ!」 優希「まさか染谷先輩でいやらしいことを考えたな!?」 和「須賀君、最低ですね」 咲「見損なったよ、京ちゃん……」 京太郎「だああああああっ!違うわ!ほら、染谷先輩をおんぶするんで早く帰りましょう!!」 久「須賀君もこういってることだし、みんな部室から出た出た!」 優希「はーい」 久「じゃあ須賀君、まこをお願いね」 京太郎「あ、はい……よっこらしょ」 まこ「ん」 京太郎(うわっ、女の子ってこんなに軽いんだな) 京太郎(染谷先輩、いつも早弁したり、部活中ワカメラーメンとか食べてるからそれなりに重いと思ってたけど……意外だな) 久「どう?女の子をおんぶした感想は」 京太郎「いや、染谷先輩もなんだかんだ女の子なんだなぁって」 久「それまこが聞いてたら殴られるわよ」 京太郎「え」 京太郎「じゃ、じゃあフローラルな香りがします……」 久「……ふーん」ニヤニヤ 優希「早く帰ろうじぇー!私はもうお腹ぺこぺこで待ちきれないのだ」 久「今行くわー!」 帰り道 久「私と須賀君はまこを送り届けるから3人とはここでお別れね」 和「そうですね」 優希「タッコス~♪タッコス~♪タッコスが私を呼んでいる~」 咲「お疲れさまでした。京ちゃん、また明日ね」 京太郎「おう!」 タコスダーッシュダジェ! ユーキ、ソンナニイソグトコロビマスヨ! ギャアアアアアアア! ホラ、イワンコッチャナイ…… アハハハハ…… 久「あの子たちは部活が終わっても元気ねぇ……それじゃ、私達も行きましょうか」 京太郎「了解でっす」 京太郎「……」 久「……」 京太郎「…………」 久「…………」 京太郎(うわっ、なんか急に咲達がいなくなったから気まずくなったぞ……!) まこ「すぅすぅ……」 京太郎(しかもこんな時だけ染谷先輩いびきかかねえし……) 久「……ねえ、須賀君」 京太郎「は、はい」 久「須賀君って中学時代に運動系の部活でもやってたの?」 京太郎「え?」 久「だって長時間女の子をおんぶするのって疲れない?私だったら5分でギブアップするわ」 京太郎「えっ、いや、別に大丈夫っすよ?染谷先輩すっげー軽いんで」 久「ふーん、そうなんだ……」 京太郎「まあ、男子高校生ならこれくらい余裕のよっちゃんですよ」 久「………………」 京太郎(やべっ、完全に滑った!めっちゃ恥ずかしい!!) 久「……えいっ」 京太郎「へ?」 久「へー、男の子の体ってやっぱりゴツゴツしてるのね」モミモミ 京太郎「ちょ、いきなりどこ触ってるんですか部長!」 久「あら、いいじゃないちょっとくらい。えいえいえいっ!」ツンツン 京太郎「それ以上腕を刺激すると染谷先輩落っこちちゃいますよ!」 久「んふふ、頑張りなさい。ほれほれほれ!」サワサワ 京太郎「んほっ……あっ///」 久「あ」 まこ「むにゃむにゃ……ん?」 ズッテンコロリンドンガラガッシャーン!! まこ「ぎゃーす!!」 京太郎「うわっ」 久「やば」 京太郎(染谷先輩、尻から落下していったぞ……!) 久(ちょ、ちょっと須賀君!男の子ならもうちょっと耐えなさいよ!)コソコソ 京太郎(部長に何度もやめてくださいって言ったでしょ!)ボソボソ まこ「いたたたた……おい!何してくれるんじゃ、アンタら!」ギロリッ 京太郎「す、すんません染谷先輩!」 久「逃げるわよ、須賀君!」 京太郎「えっ、えっ?」 久「ほら、急いで!」スタコラサッサ まこ「待たんかいお前らあああああああああああああああああああ!!」ドドド ―――――――― ―――― ―― 久「はぁはぁ……どうやら逃げ切れたみたいね」 京太郎「染谷先輩、鬼の形相でしたよ……明日雷くらいますよ、俺達」 久「ま、まあその時はその時よ。アハハハハ」 京太郎「この人はまったくもう……」 久「ねえ、須賀君」 京太郎「何ですか、もうこういうお役は御免ですよ」 久「私、疲れちゃった。おんぶしてよ」 京太郎「へ?」 久「ほら、男の子ならまだまだ体力持つでしょ?だからおんぶして!」 京太郎「いや、流石にさっき全速力で染谷先輩から逃げたからキツイっすよ」 久「大丈夫、大丈夫!それ、捕まえた!」ガシッ 京太郎「ちょ、捕まえたじゃないですよ!肩を?まえないでください」 久「だーめ。だって私もう歩けないもん。はやく私をおんぶしないと帰れないわよ~?」ニヤニヤ 京太郎「はぁ、ほんとにこの人は自由人なんだから……」ヨイショ 久「じゃあ私の家までお願いね、レッツゴー須賀君!」 京太郎「はいはい」 ――― ―― ― それから俺は無事部長を家まで送り届け帰宅した 部長の方が染谷先輩より軽かったから比較的楽に感じたのはいうまでもない まったく、この人にはかなわないぜ ……でも、たまにはおんぶってのも、いいもんだな 美穂子「こんなこと起きていいわけがない、こんなこと起きていいわけがない……!!」 池田「キャプテン、はやくベッドで眠りにつくし!!」 おわり ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| エイスリン「キバセン!」フンス つ【足軽】 京太郎「違いますって。ただのおんぶですから。それに絵も間違ってます」 エイスリン「ソナノ?」 京太郎「騎馬戦ってのはだいたい四人一組でやるもんですよ」 京太郎「やるなら小瀬川先輩は除外するとして、ウィッシュアート先輩、臼沢先輩、姉帯先輩、鹿倉先輩の四人でやらないと」 エイスリン「デモソレダト上ニナレナイヨ?」 京太郎「……鹿倉先輩が聞いたら怒るだろうなぁ」 エイスリン「折角ダカラ“ブショー”ニナリタイナ」 京太郎「武将って、なんとまあ外国の人らしい呼び方を」 エイスリン「ポニーデ我慢スルカラコノママデモ良イ?」 京太郎「トホホ……俺ってポニー扱いなのか…」 エイスリン「ポニー可愛イヨ?キョウタロ嫌ダッタ?」 京太郎「俺だってこれでも男なんですから可愛い扱いはちょっと、ね」 エイスリン「ゴメンナサイ」シュン 京太郎「いや、あのですね。そりゃ姉帯先輩と比べたら小さいですよ?うん。そうだ俺ちっちぇっす!」 京太郎「そう考えたらポニーって呼ばれるのも当然ですよ。俺が間違ってましたごめんなさい」 エイスリン「ウウン。ワタシモゴメンナサイ」ペッコリン ムニュン 京太郎(いゃっふぅ~いっ!!頭を下げた拍子に形を変えるおもち頂きましたぁ!おっし頂きました!) エイスリン「ドシタノ?」キョトン 京太郎「………」 エイスリン「What s happened??」 京太郎「汚れた心で……ごめんなさい……」ゴフッ カンッ! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 良子「~♫」フフーン 京太郎(すげぇ・・・体温高くて、柔らかくて、えろい)ゴクリ 咏「」ウギギ はやり「」ゴゴゴ 健夜「」オロオロ 理沙「」プン・・・プン・・・ 京太郎「・・・」 京太郎「あ、あのー、次はカラオケ・・・でいいんですよね?」 良子「えぇ、いぐざくとりー、ですよ。京太郎」ムギュ 京太郎(柔けぇぇぇ!!!) 咏「・・・!!」ピコーン はやり「・・・」 咏「それよりさー京太郎」 京太郎「はい?」 咏「流石にこの時間連れ回すのも気が引けるしそろそろ帰っt」 はやり「そうだねー☆ どうせだし今夜はオールナイトでフィーバーしちゃおっか☆」ガシッ 咏「!?」モゴモゴ はやり「迂闊だよ、咏ちゃんっ。」ヒソ 咏「・・・どういうことっすか」ヒソ はやり「今帰らせようとなんてしたら、良子ちゃんも帰るとか言い出しちゃうに決まってるんだよ☆」ヒソ 咏「まじっすか」ヒソ はやり「それで人のいい京太郎くんは良子ちゃんを送って言って・・・」ヒソソ 咏「・・・」ゴクリ はやり「なんやかんやで○○になって△△しちゃってから□□でゴールインしちゃうんだから☆」ヒソッ 咏「ゴールイン(結婚)!?」ヒソォ はやて「そうだよ★」ギリッ 健夜「・・・」チラ 理沙「・・・」チラプン 良子「京太郎京太郎」 京太郎「・・・何ですか?」 良子「当ててるんですよ」ムニニ 京太郎「ちょ、止め、ぐぉぉ・・・」 良子「これでもスタイルはいい方だと思うのですが?」フゥ 京太郎(あ、やべ)ムクムク 良子「ねぇ、京太郎・・・?」ギュッ すこはやりさうた「・・・」ゴゴゴゴゴッ 京太郎(oh・・・これは死んだわ) ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 玄「ふんふーん♪」 京太郎「ずいぶんご機嫌ですね」 玄「おや、京太郎君。私の下でなにをしているですか?」 京太郎「なにしてんでしょーね」 京太郎「はしゃいでずっこけるって、アホですかあなたは」 玄「えへへ」ギュゥ 京太郎「あの、当たってますよ」 玄「当ててるんですのだ!」 京太郎「ちょ、なにやってんすか!」 玄「京太郎君は志を同じくする者だけど……」 玄「あんまり他の娘のおもちに見とれてちゃイヤだよ」ボソッ 京太郎「っ…………!///」 京太郎「とっくに」 玄「ん?」 京太郎「とっくに玄さんのことしか見えてませんよ」 玄「ほうほう、ほほう~」ニマニマ 京太郎「なんですかその顔は、鬱陶しい」 玄「いやいや。そんなことないですよ」 京太郎「じゃあ松実先輩は元気そうなのでここらへんで降りてもらって……」 玄「あれ~なんだか親愛度レベル2くらい下がってない?」 玄「あ、京太郎君あっち! あっちから帰ろう!」 京太郎「ええ、そっち遠回り……まぁ良いか」 玄「えへへ、もうちょっとだけこのままでも良いよね」ギュウ 京太郎「はいはい、お任せあれ」 玄「もーそれ私のセリフーっ!」 カン ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「ん? 別におもくねーよ」 京太郎「もうちょっとでつくから、それまで俺の背中で我慢してな」 京太郎「ついた。よし、おろすぞ」 京太郎「それより、あいつら本当に乱暴だよな! お前が足挫くぐらいバンバンやりやがって……」 京太郎「別にいいって、いいわけないだろ! お前は、その、あの……」 京太郎「あ、先生呼んで来なくちゃな! じ、じゃあちょっと行ってくるわ!」 京太郎「おとなしくしてろよ」 雀卓「……」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 宥「穏乃ちゃんや憧ちゃん、それに菫ちゃんのお話もあって、オムニバス形式ってとってもあったか~い」 宥「そろそろ、私も京太郎くんや菫ちゃんにおんぶしてもらえるあったか~いSSが投下されてる頃だよね」 宥「わあ、玄ちゃんのもきてる。じゃあいよいよ私のも///」 宥「……」ドキドキ 宥「えっ?」 宥「あったかくない……。」 玄「おねーちゃんが寒がってるのです! 行くのですボクたち!」 京太郎「合点承知! 行こうぜ俺達!」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 史織「須賀君…重ぉい…」ブルブル 花子「だははは、生まれたての小鹿みたいになってるぞー」 玉子「乗り心地はどうなのだ」 京太郎「めっちゃいい匂いします!」 史織「ちょっとぉ何嗅いでるのぉ…」ブルブル 花子「引くわードン引きだわー」 玉子「京太郎!余が許すぞー!」 京太郎「あいさー!」モミモミ 史織「きゃっ…」グシャッ 花子「あーやっちまった」 京太郎「す、すまん」 史織「痛ぁい立てなぁい、部室までおぶってぇ」 京太郎「おう…悪いな、怪我ないか?」 史織「全身骨折よぉ、死ねばかぁ、ぼけぇ」ゲシゲシ 京太郎「痛い痛い」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| カピー「キュー」ネエネエ 京太郎「んっ?どうしたカピー?」 カピー「キュキュ?」コノマエオンナノコオンブシテタヨネ? 京太郎「あー、和のやつが転んで足くじいちゃったから仕方なく…」 カピー「キュー!キューキュキュ!」ズルイ!ボクモオンブシテホシイ! 京太郎「でもお前60kgくらいあるし重いんだよな…」 カピー「キュー!キュー!キュー!」オンブシテクレナイトコンヤモフモフサセテアゲナイ! 京太郎「なんだって!お前をもふもふしできなきゃ疲れも取れないし安眠できないんだぞ!」 カピー「キュ!キュー!」ナラチョットサービスシテヨゴシュジン! 京太郎「仕方ないな…ほらこいよ…」 カピー「キュー!キュ…」アリガトウ!ヨイショ… 京太郎「どんな感じだ?」 カピー「キュー…キュキュ…」オオ…タカイタカイ… 京太郎「気に入ったか?」 カピー「キュ!キューキュー!」モチロン!コノママオソトニイキタイ! 京太郎「仕方ないなぁ…じゃあ公園まで散歩するか」 カピー「キュー!」オウ! 京太郎「だけど帰りは歩いて帰るんだぞ…運動しないとな?」 カピー「キューッ…」エーッ… 京太郎「今日はちょっといいご飯だから運動しないと食べさせないぞ?」 カピー「キュ!キューキュー!」ホントニ!ゴシュジンダイスキ! カン ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 和「元々、おんぶという意味の言葉は『おぶう』という言葉がなまったものだと言われています」 京太郎「ほー」 和「そして『おぶう』という意味の言葉にはおんぶに近い意味はなかったという説もあります」 和「その場合、『おぶさる』という言葉と意味が混同されたと言われていますね」 京太郎「へー」 和「『背負う』の負うという字から派生して、『おぶう』『おぶさる』という能動と受動の言葉として確立された、とのことです」 京太郎「なるほど」 京太郎「それはともかくおぶさせてくれ和。もしくはおぶわれてくれ和」 和「そんな言葉はありません。おんぶの件は検討しておきますね」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 智葉「……すぅ」 ネリー「あー!サトハが寝てるよー!」 メガン「サトハは昨日深夜3時までワタシとラーメン談義をしていましたカラネ」 京太郎「談義じゃなくて一方的なスピーチじゃないっすか……やめてあげましょうよ」 慧宇「それで、どう部長を帰しましょうか?」 明華「起こすのは忍びないですよね……」ウーン ネリー「鼻をクワガタに噛ませて起こすっていうのはどうかな!」 メガン「斬られマスネ」 明華「血が出ますね」 慧宇「痛いですね」 京太郎「殺されるな」 ネリー「だよねー……」 京太郎「よいしょ、っと」 京太郎「どうしてこんなことになるんですか……」 智葉「すぅ……」 メガン「キョウタローは家が近いからネ」 明華「それに、重いものを持つのは得意そうですものね」 京太郎「部長に聞かれたら斬られますよ?」 慧宇「サラシが無いから男の子としても損は無いと思いますけど」 京太郎「そりゃあ確かにそうなんだが」 ネリー「私も乗る!」ピョン 京太郎「危ないから乗るなバカ!」ヒョイ ネリー「あべしっ」コケッ ネリー「うぅぅ……痛ぁーい!」 ネリー「痛いよー!これはおんぶをしてもらわないと治まらないタイプの痛みだよー!」 ネリー「誰か背が高い人におんぶしてもらわないと痛すぎて痛いよー!」 京太郎「うぜぇ……」 メガン「ジャアネリーは私の背中に乗ってクダサイ」 ネリー「やったー!」 京太郎「んじゃ、俺たちこっちの方なんで」 明華「お疲れ様でした」 慧宇「また明日、です」 ネリー「バイバーイ!」ブンブン メガン「あまり背中で暴れないでクダサイ」 京太郎「慧宇、後で宿題のこととか聞くからよろしくな」 慧宇「はい、待っていますね」 ネリー「ねー、ネリーは?」 京太郎「授業すら聞いてないやつに何を聞くというんだ」 ネリー「寝てるんじゃないよ、マンガ読んでるんだよ!」 京太郎「それも悪いわ!」 ネリー「じゃあ明日からは寝る!」 京太郎「だからダメだ!」 智葉(…………) 京太郎(また部長の家に行くのか……親戚のおじさん?とかたくさんいて恐いんだよな、ドスも置いてあるし) 京太郎(ひょっとして俺が部長を連れて行ったらボコボコにされるんじゃないか……)タラー 京太郎(やべーよこえーよどうしよう) 京太郎(……まあ、こうやって部長の胸を堪能できるんだから役得だな)プイッ 智葉「……」 京太郎(やっぱり綺麗だなぁ……) 智葉(はぁ……) 智葉(つくづく自分が嫌になるな) 智葉(こんな演技でもしなければ甘えられない、なんて) 智葉(なんだかんだで私が男の背中に乗るのは初めて、か) 智葉(案外に心地がいいものなんだな……)ギュッ 京太郎「?」 京太郎(なんか力がかかった気がする?) 京太郎「んしょ、っと」トンッ 京太郎「あとちょっとなんで我慢しててくださいねー」 京太郎「ま、聞こえてないだろうけど」 智葉「……聞こえてるよ」 京太郎「のわっ!?」ビクッ 智葉「すまないな、わざわざこんなことをさせてしまって」 京太郎「いいっすよ、むしろこんな帰り道もアリかなって思ってました」 智葉「うむ……そうか」 京太郎「あっ!あそこの駄菓子屋でアイス買っていきましょうか!」 智葉「いや、私はいいよ」 智葉(待てよ、確かあそこは……) 京太郎「俺が奢りますよ!ハーゲンダッツでもなんでも!」 京太郎「すっみませーん!」タッタッ 京太郎「アイスくっださーい!」ガララ 京太郎「……あ」 顔に傷のついた人「あ゙あ゙ん?」ゴゴゴゴ 小指が無い人「……テメエ、お嬢に何してやがる」ズゥゥン 髪が無い人「覚悟はできてんだろうなぁ?」ボキコキ 京太郎「えっ、あ、あー……」 智葉「はぁ……」 京太郎「に、逃げろー!」 「「「待てゴラァー!!!」」」 ―――翌日 ネリー「キョウタロー、大丈夫?」 京太郎「ああ、大丈夫だよ……ははっ」ボロボロ 慧宇「どうしてもそうは思えないんだけど……」 カン! ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「麻雀強くなりてぇ、どうすりゃいいんだ……」 優希「私にいい考えがあるじぇ!」 京太郎「知っているのか優希!」 咲「私も居るよ」 京太郎「咲!」 和「コーホー」 京太郎「和まで……!」 まこ「こ、これが友情パワーか」 京太郎「俺が優希、咲、和の中から相手に合わせて相性のいい奴をチョイスしておんぶ!」 京太郎「背後からそいつの指示を受けつつの闘牌!」 京太郎「おんぶドッキングで魔物並みの闘牌が可能!」 「「「「ゆゆうじょうぱぱわー!」」」」 久「何? おでん食べるギャグでもやるつもりなの貴方達?」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「地震警報で飛び出して怪我するってどんだけポンコツなんですか姉さんは」 健夜「ごめんね、不甲斐ないお姉ちゃんで」 京太郎「これからは気をつけてくださいね」 健夜「京太郎君に甘えられるならずっとこのままでもいっか」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 美幸「自分で歩けるってもー!」 京太郎「思いっきりくじいてましたから」トコトコ 美幸「行けるって…重くない?」 京太郎「めっちゃ軽いッス、麻雀牌ぐらい軽いっス」 美幸「ふざけないでよもー」 アハハハ モー モー 友香「…」 梢「…」 友梢「ドナドナドーナードーナー」♪ 美幸「牛じゃないわよもー!」プンプン 京太郎「うわっこれは暴れ牛だ!」 美幸「ちょっと!」 京太郎「はいはい暴れない暴れない、怪我が悪化しますよ」 美幸「…もー」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 照「京ちゃん迷惑かけてごめんね」 京太郎「困ったときはお互い様ですよ、照さん」 照(京ちゃん昔からかわらないなぁ)ギュッ 和(京太郎様は私よりあのチャンピオンの方がいいんでしょうか?) 和「どうしてあんなに鼻の下を伸ばしてたんですか?」 京太郎「別に鼻の下を伸ばしてはなかっただろう?」 和「どうなんでしょうね」 和(寂しくなる気持ちも察してほしいです…) 京太郎「俺にはお前しかしないんだからさ」ギュッ 和「あ…」 京太郎「俺ならこうしておんぶしてやれるからさ、いつでも頼ってくれ」 和「あ、ありがとうございます」 京太郎「少なくとも俺がこうしてる間は寂しくないだろう?」 和「はい///」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 宥「あったかくない…くすん」タンコブ 京太郎「なんで地震速報があったのに温室から出ようとしないんですかあなたは…」 京太郎「植木鉢が倒れてきてからじゃ遅いんですから。ホントに…それくらいの怪我で済んで良かったですね」 宥「……温室の植物が気になっちゃって」 京太郎「温室なら学校が修復しますってば」 宥「それもそうだよね。あはは」 京太郎「そうです。―んしょっと」グッ 宥「わわっ?!」 京太郎「あ、すいません。驚かせちゃいましたか」 宥「う、うん。ちょっとだけ…」アッタカクナーイ 京太郎「しっかし先輩。ホースに足とられ転けーの、転けた拍子に頭打ちーの、マフラー濡れーので散々な一日でしたね」 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 京太郎「照さんって年々高見沢に似てきてますよね」 照「って、言われたのでギター買ってきた」 照「音楽界でも頂点を目指す」 京太郎「俺はベース」 深堀「私がド(ラ)ム」 咲「けい おんぶっ!?」
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特別編、永水ver とある執事との出会い 京太郎「ったく親父め。中2の息子にエロ本買いに行かせるとか何考えてんだありがとうございます」 京太郎「しかも『お前も好みの買ってこい、そして後で貸せ』とか全く最高だよ」 京太郎「さてと、ばれる前にさっさと決めないとな……」 京太郎「親父に頼まれたのはいいとして……これは、駄目か」 京太郎「これも……なんか違うな」 京太郎「……よし、これに」 ハギヨシ「おや?」 京太郎「あ」 同じ本を取り合っている状態 ハギヨシ「これはまた……」 京太郎「あはは……」 京太郎(やべっ、ばれるか?) ハギヨシ「安心してください。無粋な真似はしませんよ」 京太郎「あ、ありがとうございます」 ハギヨシ「それにしても、これを選ぶとはあなたも中々お目が高い」 京太郎「いやいや、俺なんかまだまだですよ」 ハギヨシ「どうです?これも何かの縁。この後お互いの戦利品を見せるというのは?」 京太郎「いいんですか?」 ハギヨシ「ええ。あ、こちらはお譲りしましょう。さて、ではまた別のを…」 京太郎「でしたら、これなんてどうですか?」 ハギヨシ「ほほう、これはこれは……どうやらいい出会いに恵まれたようです」 京太郎「それはこっちもですよ。あ、俺は須賀京太郎っていいます」 ハギヨシ「私のことはハギヨシとでも。さて、2冊目にこちらはいかがですか?」 京太郎「おぉ……でもこっちも……」 ハギヨシ「ふむ、中々……では…」 後に親友となり、長野と鹿児島という遠い距離であってもその友情は決して途切れなかった2人の出会いである カンッ!!
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京太郎「そんなすばらなモノがあったのか…」 京太郎「そうだ!これを咲達とやれば…ゲヘヘ…」 京太郎「でも俺麻雀弱いんだよな…どうするか…」 京太郎「ん?これは…?」カチカチ 脱衣麻雀も、初期の麻雀ゲームと同じくインカムを稼ぐための「イカサマ」をしているものが非常に多く、 作品によってはコンピューター側が頻繁に役満を上がるものも存在する。 京太郎「なるほどイカサマか…ん?待てよ…?これを利用すれば…」 京太郎「明日が楽しみだぜ…」ニヤニヤ 翌日 京太郎「皆ちょっといいか?」 咲「何?京ちゃん?」 タコス「なんだじぇ?」 和「どうかしましたか?」 京太郎「実は短時間で麻雀が上手になる練習法を見つけたんだ。」 全員「えええ!?」 ワカメ「それでどんな練習法なんじゃ?」 久「私も気になるわね。」 ハギヨシ「私も気になります。」 京太郎「ふふ…その練習法とはな…脱衣麻雀だよ!!」 全員「脱衣麻雀!?」 咲「って何それ??」 タコス「対局して負けた人が服を脱ぐ麻雀の事だじぇ咲ちゃん!」 咲「ええっ!?」 京太郎「その通りだ。」 咲「え、えっちなのはよくないよう…」 京太郎「そこだ!」 咲「ふええ!?」 京太郎「負けたら恥ずかしい思いをする。だから皆負けないよういつも以上に本気で打ち合う。そこにこの練習の意味があるんだ。」 咲「で、でも…」 和「私も須賀くんに賛成です。」 咲「原村さん…」 和「極限まで追い詰められて打っている方が効率良く練習できると思います。色々と。」 タコス「そうだじぇ!」 久「まあ一理あるかもね。」 ワカメ「じゃな。」 ハギヨシ「ですよね。」 咲「皆がそういうなら…うん、私もやってみる!」 京太郎(計画通り…!) 京太郎「それじゃあ俺と咲、ハギヨシさんとワカメ…じゃなくて染谷先輩の四人で始めるぞ」 京太郎「半荘を一回行って四位の人が罰ゲームとして服を脱ぐ。いいな?」 咲「準備OKだよ!」 ハギヨシ「私も大丈夫です。」 ワカメ「誰がワカメじゃ!まあええ準備OKじゃ。」 京太郎「よし!始めるぞ!」 東一局 京太郎(狙いは咲一択…他は眼中に無いぜ!) 京太郎(とりあえず高めを狙ってこうか…) ハギヨシ(狙いは京太郎様一択です。悪いですが狙い撃ちさせて頂きましょう。) 咲「カン!」 全員「!!」 咲「嶺上ツモ!250・500!」 京太郎「いきなりかよ!」 タコス「さすが咲ちゃんもう嶺上で上がったじぇ!」 久「やっぱやるわねー。」 和「ちっ…」 咲「あはは…」 京太郎(やっぱ咲は強いな…だが俺には秘策があるんだ…負ける訳が無い…) ワカメ(脱ぐ準備をしとこうかのう…) 和「わ、私が入ります!ハギヨシさん代わってください!」 ハギヨシ「え?あ、はいどうぞ」 タコス「お?のどちゃんやるきだじぇ?」 和(ここはなんとしても宮永さんを・・・!) 東2局 親:和 京太郎 30000 咲 30000 ワカメ 20700 和 39300 和「(うぎぎ、ワカメェ…やむなし) 染谷先輩、それロンです」 ワカメ「アウチ」 和「次こそは宮永さんから・・・!」 京太郎(和の脱衣・・・アリですね) 東3局 親:京太郎 京太郎 38900 咲 30000 ワカメ 11800 和 39300 京太郎「よしきた!ロン!(ってワカメ先輩・・・)」 ワカメ「京太郎・・・そんなにワシの裸みたいんか?」点棒ポイ 京太郎(・・・ナシですね) 南3局 親:京太郎 京太郎 45500 咲 32400 ワカメ 10600 和 39900 ワカメ「久…ワシと代わってくれんかの?」 久「は?いやよ」 ワカメ「(あとでワカメ酒させちゃるけん)」 久「仕方ないわね///」 京太郎(部長か・・・ワカメじゃないならだれでもいいや) 和(くっ・・・ここはなんとしても咲さんを狙うしかないですね) 咲(・・・) 南4局 親:ワカメ 京太郎 45500 咲 33400 ワカメ 11200 和 39900 京太郎「あ、それロン」 和(´・ω・`)ショボーン 半荘終了 京太郎 52600 咲 33400 久 11200 和 32800 タコス「京太郎・・・エロスの神が舞い降りてるじぇ・・・」 京太郎「さてさて部長、約束通り脱いでもらいましょうかグヘヘ」 (以下略) カン
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特別編 本編とは完全に別の世界での下ネタ、というかエロ日記 誰にとは言いませんけど、ヤられたらヤリ返すのが礼儀です ※京太郎以外みんな下ネタエロボケ連発します。パロとかパクなんとか、その辺りです ※キャラ崩壊ってレベルじゃねーぞ、な内容なのでそういうのがNGな人は数レスほどスルーでお願いします ※この特別編に限っては、苦情、文句等は『一切受け付けません』。ヨソはヨソ、ウチはウチ理論コレ最強ってどっかで言ってましたし ※ここまですべて許容できる人のみ、続きをどうぞ 6月9日 部室に行くと部長が寝ていた そろそろ部活が始まるので起こすとまだ寝ぼけているのかすこしぼんやりとした感じだった ちょっとグッときた。押し倒したかったがまだ我慢だ いきなり押し倒すのも悪くないがシチュエーションが大事だ 普段キリッとしているが、だからこそ抜けている時がねらい目だ 寝起きで下着の青色が見えたりしたが、まだ我慢しておこう。誰も居ない時、不意打ちでいこう 07月21日 部活中、染谷先輩がメイド服だった どうやら制服を汚してしまったらしく、とりあえず持っていたメイド服に着替えたらしい オーソドックスなロングスカートのメイド服だったが、超ミニスカートのきわどい奴もあるらしい 是非今度着てもらおう 無論主従プレイで プレイ中は半脱ぎで眼鏡はピロートークで取ってもらおう 08月1日 今日も部活、だが今日は一段と暑かった 暑さで和は服が透けていた。綺麗なピンク色だった。やっぱ暑いと付けないのか 和も流石に暑かったのか少しダレていた 具体的に言えばベッドに横になってスカートが捲れていた。いい形だったな でも夏休みとはいえ、上も下も付けないのはどうかと思う 今度念入りに調教してやろう。最初は優しく、徐々にならしていこう 8月2日 部活の帰り道、優希が転んでタコスを思いっきり落とした。白だった 流石の優希もこれには涙目だった 泣いてる優希に興奮した こいつ、ベッドの上でもこんな風に泣いてしおらしくなったりなるのか? それ以上考えるとそのまま襲いたくなってしますのでとりあえず俺も買っていたタコスをあげた タコスを頬張る優希が別のモノを頬張っているようで良かった 9月2日 2学期が始まったばかり、今日は部活は休みだ 俺と咲以外、用事があるらしい どうしようかと考えていると、木陰で本を読んでいる咲を見つけた 少し咲と話そうと思い、近くまで行くと呼んでいる本のタイトルが見えた。官能小説だった 咲に内容を聞くと、幼馴染の2人の話らしい 引っ込み思案な女の子と明るい男の子、2人はそれなりに仲良い友達だったが、ある日不意に女の子が見せた色気に男の子の理性が…… 京太郎「……なんだこれ」 久「え?日記じゃない。須賀くんの」 京太郎「俺は日記といえここまで欲望に素直に解放してませんよ。つーかこんな色情狂じゃねーよ」 まこ「いやな?昨日お前が帰った後、机にお前の日記が置きっぱなしだったんじゃよ」 優希「で、読むだろ?」 和「こう、この時はひょっとして、もっとこんなことを考えていたんじゃないのか、という話になりまして」 咲「みんなで京ちゃんの欲望を正しく書いた日記を書いてあげたんだよ?」 京太郎「それ既に俺の日記じゃない別の何かだよ!!」 京太郎「わざわざそれっぽいノート新しく買って書いて!!」 京太郎「ご丁寧に微妙に日記の内容とリンクしてるし!」 久「え?こう、寝起きってグッとくるでしょ?」 京太郎「あの時竹井先輩狸寝入りだったじゃないですか!」 京太郎「下着なんて見えてないし!」 久「えー、須賀くんの隠されたもの見ちゃったから、こう、私の隠されたものを……」ススス 京太郎「スカート徐々に持ち上げない!」 京太郎「染谷先輩はこの日メイド服だっただけじゃないですか!」 まこ「ホントに持って来とったぞ?超ミニスカートのきわどい奴」 まこ「そういえばあの時の奴は無いが、ここに堕天使エロメイドっちゅうのが…」ゴソゴソ 京太郎「それはちょっと止めといてください。他のとこで危ない気がします」 京太郎「和のはもうあの日の出来事の原型ないよね。暑かっただけしか残ってないじゃん」 和「あの日付けてなくて透けさせようとしたのは本当ですよ?」 京太郎「うん、全力で阻止したよね」 和「むぅ……今だって穿かずに…」ススス 京太郎「お前までスカート持ち上げるな!」 和「そうですか、じゃあ」ゴソゴソ 京太郎「脱ぐな!!」 京太郎「優希……普通にタコスやっただけなのになんでこうなるんだよ……」 優希「そうだな……ここにタコスがある」 優希「これを……ほうひははほうひへはいは?(こうしたらそうみえないか?)」 京太郎「タコス咥えて喋らない!」 咲「…………」ワクワクドキドキ 京太郎「……じゃ、解散」 咲「え!?ちょっと京ちゃん!!なんで私には何も無いの!?」 京太郎「お前のこれなんだよ。日記ですらない、小説じゃねーか。つーか途中で終わってるじゃねーか」 咲「書ききれてないだろ!的なツッコミを期待して用意したのに」ドサッ 京太郎「原稿用紙!?それも何枚あんの!?」 咲「つい、書いちゃった☆」テヘ 和「ほうほう……いいですね」ペラッ 京太郎「なんか読んでるし!」 和「なかなか……あ、すいません。濡れてきて原稿を汚しそうなんで、手洗って来ていいですか?」 京太郎「消去!」ビリッ 咲「あぁっ!?なんてことするの!!それコピーとか取ってないのに!!」 和「いいところでしたのに……ちょうど48手を3分の2ほど試した辺りが」 京太郎「どんな内容!?」 咲「和ちゃん読むの早いね。そこから野外で女の子に首輪つける辺りがちょっと自信あって……」 京太郎「もう日記関係ねーじゃねーか!!」 結局エロボケに翻弄され続ける京太郎 そうして日記を読まれたことが有耶無耶にされたことに、京太郎はまだ気付かない カンッ!!
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【11月第2週 平日】 京太郎「そういや、こっから先ってあんまし目標とかないんだよな」 京太郎「久々にダラダラしてこー」 京太郎「はぁー……」ダラダラ 京太郎「ふぁぁ……」 京太郎「眠いなぁ、学校終わったら寝よ」 霞「もうそんなこと考えてるのね……呆れた」 京太郎「授業中に寝ようと考えないあたり素晴らしい学生だと思いますけどね!」 霞「素晴らしくは無いでしょう……」 京太郎「そうですかね?」 霞「当たり前よ、もう」 京太郎「そうだ、どうせですし一緒に行きませんか?」 霞「別にいいわよ、行きましょうか」 京太郎「そういえば霞さんの服って……」 霞「何かしら?」 京太郎「なんかおば「それ以上言ったら……」」 霞「ね?」ニッコリ 京太郎「」ゾクッ 京太郎「でも、18の女性がそんな服だったら……毛糸のシャツに微妙な丈のスカートって……」 霞「……しょうがないじゃない」 霞「スーツだってパッツンパッツンになっちゃうし、緩い服じゃないと……」 京太郎「まあそりゃあその胸ですしね……」 霞「そうなのよね……」 京太郎「……あ!」 霞「何か思いついたの?」 京太郎「これから冬なんで縦セーターとかどうっすかね!」 霞「縦セーター?」 京太郎「俺としては袖が少し余ってるくらいが好みなんですけど授業とかもありますしそこはいいとして!なるべく色は白とかがいいと思います!」 霞「そうね、たまに着ている子いるものね、セーター……久しぶりに手作りしてみようかしら」 京太郎(よし、いい調子だ!) 京太郎(巨乳がはっきり出てくる服ランキングでは間違いなく上位に食い込むレベルの縦セーター!これを霞さんが着れば……) キーンコーンカーンコーン 霞「あっ、相談ありがとうね、それじゃあ部活で」フリフリ 京太郎「え?アッハイ」 京太郎(夏には夏なりの良さもあるが冬にも冬の良さがあるんだ……) 咏(朝から何考えてんだろあいつ……) 和(何か良からぬことを考えてるみたいですね……) 京太郎「今日は購買まで出向くか……」 京太郎「そういえば購買には伝説のメロンパンがあるんだっけ?」 京太郎「あんま人いねえし買えるかな?」 おばちゃん「お、お兄ちゃん一番乗りだね、買ってくかい?」 京太郎「本当にあったよ……じゃあ一個だけ」 おばちゃん「はいよ」 京太郎「早速食べてみるか」パクッ 京太郎「ん……これは……」モグモグ 京太郎「おいしい!」テーレッテレー! 京太郎「すげえ美味いな、外はサックリ中はふんわり、なぜか普通のより甘いし……」 京太郎「一人だけど、なんかやる気出たな!」 京太郎「文化祭の敗北命令『千里山に貸し出し』されること」 京太郎「まさか男子一人で女子高に侵入できるとはな……ぐふふ」 京太郎「とりあえず泉にでも迎えに来てもらお」ピッピッ 雅枝「というわけで今月から偶に須賀京太郎がこっちにも来るようになった、みんな仲良くするようにな」 京太郎「三箇牧高校一年の須賀です!今日はよろしくお願いします!」 「あれが全国一の人かー」 「テレビで見たけど、実物もええなー」 「ウチ教えてもらお!」 「あー!ずるいずるいウチもー!」 ワイワイ ザワ…ザワ… ガヤガヤ キャーキャー 京太郎(ああ、これがチャンピオンの優越感かぁ……可愛い人たちばっかりだし、ずっとここにいようかなぁ) 「須賀くんこっち来てー」 京太郎「はい!ただいま!」 怜「ストーップ、タンマやで京くん」 竜華「今日はウチらとおらへん?」 京太郎「は、はぁ、大丈夫ですけど……どうして?」 怜「せっかく大会も終わったんやから、あんまり打つのもあれやしな」 竜華「せやからこっちこっちー」 京太郎「でも部活しないでいいんですか?」 怜「もうすぐウチらも引退やからなー、竜華ー膝枕ー」 竜華「怜は甘えんぼさんやなぁ、はい」ポンポン 怜「おおきにー」スリスリ 竜華「気持ちええ?」ナデナデ 怜「竜華の太もも最高やぁ」 竜華「ふふっ、良かった」ナデナデ 京太郎「……あのー」 竜華「あ!ごめん京くん、忘れとった!」 京太郎「まあ、いいんですけどね……」 京太郎(目の保養にもなるし……それにしても) 京太郎「竜華さんの膝枕かぁ……」 怜「羨ましいやろ?」 京太郎「正直とっても!」 竜華「怜!それに京くんも!」 京太郎「竜華さんがそんな太ももだからいけないんですよ!」 竜華「どんな言いがかり!?それに京くんも前したやろ?」 怜「……いや、私がしてもろただけやな」 京太郎「そうですよ!怜さんはしてもらってるのに俺がしてもらってないのは不公平ですよ!」 竜華「せやからどんな言いがかりなんやそれ!」 怜「まあまあ竜華、京くんもしてもらいたがっとるやん」スクッ 竜華「……もう、わかったわ」ポンポン 京太郎(まさか本当にやってもらえるとはな……) 京太郎「それじゃあ失礼して……」トン 竜華「……どうや?」ナデナデ 京太郎「えーっと……すごく、いいです」 竜華「そ、そっか、それは良かったわ」ナデナデ 竜華(人前やないけど、なんか恥ずかしいわこれ)カァァ 京太郎(いいなぁ、これぇ……)ホッコリ 怜「…………」 怜(京くんが竜華に甘えとるのも、竜華が京くんに甘いのも……) 怜(ちょっぴり不満やな)プクー 雅枝「ほな今日はここまでや、暗くなるのも早ぅなってきとるから寄り道はせんようになー」 「お疲れ様でしたー!」 京太郎「充実した部活だったなー!」 京太郎「まあ、充実してても、どうせこっちの方に帰る人もいないだろうからな……はぁ」 京太郎「三箇牧だったら誰かと帰れるんだけど」 京太郎「ダメ元で誰か誘ってみるか」 京太郎「怜さーん、帰りませんか?」 怜「ん?ああ、ちょっと待っとってな」フキフキ 京太郎「何してるんですか?」 怜「習慣なんやけどな、昔の」 怜「まだ一巡先が見えるようになる前の頃、こうやって部活の後掃除しとったから」 京太郎「へー、そんなことが……ん?」 京太郎「怜さん、今何て?」 怜「一巡先が見えるようにな「……は!?」」 京太郎「一巡先が見える!?」 怜「?話しとらんかったっけ?」 京太郎「知らないですよ、何ですかそのトンデモパワー」 怜「……せやったっけ?」 怜「ほな帰りながら話すわ」 怜「――そんなわけで、去年倒れて生死の境をさまよってから見れるようになったんや、一巡先が」 京太郎「へ、へぇー」 京太郎(なんか一気にシリアスになったな……) 怜「……どう思う?」 京太郎「思うって、その力についてですか?」 怜「……」コクッ 京太郎「そうですね……」 京太郎「上手く使えばかなり良いと思いますけど、無茶はダメですよ?」 京太郎「初めて俺が打ったときに倒れたのも、無茶をしすぎたからなんでしょう?」 怜「あの日は体調も悪いのもあったけどなぁ」 怜「……でも、信じてくれるん?」 京太郎「何局もプラマイゼロにするやつとか、連続で打点が上がっていくやつとか、影が薄すぎて卓から消えるやつらと打ってきましたからね」 怜「あー、そら納得や」 京太郎「でしょう?」 京太郎「まあ何にせよ麻雀打って倒れてポックリとかシャレにならないですし、無理とかはしないでくださいね」 怜「あ、それもかっこええな」 京太郎「かっこいいって……何よりこっちが悲しいですし、心配なんですよ」 怜「……そっか」 怜「やっぱりみんな、心配してくれるんやな。竜華もセーラも船Qも、泉も」 怜「それに、京くんも…………」ポロッ 怜「ぁ…………ぅ」ポロポロ 京太郎「怜さん?どうかしたんですか?」 怜「ごめん、ちょっと嬉し泣きや」 怜「…………」 怜「京くん?」 京太郎「何ですか?」 怜「おおきに」ニコッ 京太郎「え……はい」 怜「それと、ちょーっと拭かせてな」フキフキ 京太郎「ちょっ!なんで俺の制服で拭くんですか!」 怜「感謝料やで!」グッ 京太郎「要りませんよそんなもの!」 京太郎「怜さんのせいでグショグショだよもー」 京太郎「鼻かんでたからネバ付いてるし……」 京太郎「とりあえず洗うか」 ガコンガコン 京太郎「風呂入って飯食って、後は洗濯終わるの待つだけか」 京太郎「暇だな……メールでもするか」 京太郎「今はシーズンオフだろうから良子さんにしてみようかな」 京太郎「でも何て送ろう……」 テレビ『ビッグマミィ、次回も――』 京太郎「家族か……」 京太郎『良子さんの理想の家族ってどんな感じですか?』 京太郎「いきなりだけど、まあいいだろ」ピッ ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、来た来た」 良子『ななにをいきなり!家族、ファミリーは麻雀ができるくらいがいいな!』 京太郎「なるほど、家族で麻雀か……」 京太郎『四人家族で麻雀ですか、楽しそうですね』ピッ ヴーッ ヴーッ 良子『だろう!それでみんなで休みの日はドライブに行ったり、遊びに行きたいな』 良子『京太郎が働いて、私とチルドレンで迎えるんだ』 良子『良いだろう?』 京太郎「…………」 京太郎「なんで俺とあの人の理想がごっちゃになってるんだ?」 京太郎『あえて子ども四人の麻雀を隣で眺めるっていうのも良さそうですね』ピッ ピーッ ピーッ 京太郎「お、終わったか」 京太郎「さてアイロンアイロン、っとまだ来てないのか?」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「そう言ってたら来た」 良子『頑張る』 京太郎「…………」ゴクリ 京太郎「頑張る、というのはあっちの方面で頑張るってことだよな」 京太郎「それっていうのはつまり……」 京太郎「いや、良子さんの好きな人と頑張るんだから俺は関係ないか」 京太郎「んーっと、じゃあ」 京太郎『頑張ってください、そろそろ寝ますね』 京太郎「送信っと」ピッ 良子「…………」ジーッ 携帯「…………」 良子「…………」ジーッ 携帯「」ヴヴーッ 良子「」パァァ 良子「…………」カァァ 【11月第2週 平日1】終 【11月第2週 平日2】 チュンチュン 京太郎「うぉー眠いー」 京太郎「夜遅くまで起きすぎたぁ……」 京太郎「今日も張り切っていくか……」 …ササッ 京太郎「?今なんか聞こえたような……?」 ガチャ バタム 京太郎「さてと、トボトボ行くか」 ガチャ エイスリン「♪」 京太郎「あ、エイスリンさんおはようございます」 エイスリン「キョウタロー!オハヨ!」 京太郎「そうだ、一緒に学校行きませんか?」 エイスリン「ウン、イク!」 エイスリン「~♪」 京太郎「前も話したかもしれないですけど、ニュージーランドってどんなところなんですか?」 エイスリン「ウーン……シゼンガイッパイ!」 京太郎「山とかの写真もよく見ますよね」 エイスリン「ムシサン、タクサン!」 京太郎「虫ですか……」 エイスリン「ムシ、キライ?」 京太郎「苦手なのはいますね、虫。そういえばペンギンとかもいるんでしたっけ?」 エイスリン「ウン!カワイイヨ!」ニコッ 京太郎(そう言うエイスリンさんも可愛い……)ホッコリ エイスリン「キョウタロー?」 京太郎「いえ、いつか行きたいなーと」 エイスリン「ヤクソク、シタ!」 京太郎「約束……?」 京太郎(そういえばそんな約束したような……) 京太郎「ああ、でしたね」 エイスリン「キョウタロー、オボエテタ?」ジトッ 京太郎「な、何ですかその眼は、疑ってるんですか?」メソラシ エイスリン「…………」ジトッ 京太郎「…………はい、覚えてませんでした」 エイスリン「ワスレチャダメ!」 京太郎「ごめんなさい」 エイスリン「ハイ!」スッ 京太郎「えっと、手がどうかしたんですか?」 エイスリン「オワビ」 京太郎「……ああ、はい」ニギッ エイスリン「ヨロシイ!……エヘヘ」ニコッ 京太郎(手を握るだけで許されるのか……) 京太郎(エイスリンさんの手柔らかかったなぁー) 京太郎(とか考えてるうちにもう昼か、今日の昼は……) 昼 京太郎「公欠である程度休んでたからここに来るのも久しぶりだな、屋上」 京太郎「今日も誰かいるかな?」 郁乃「京太郎く~ん!」フリフリ 京太郎「郁乃さん……まあいっか、はぁ」 郁乃「出会い頭に嫌な息出さんでくれるか~?」 京太郎「郁乃さんが嫌だなんてそんな、ちょっと苦手なだけですよ」 郁乃「それほとんど同じ意味やからな!」 京太郎「郁乃さんってたまに柄に合わないこと言いますよね」 郁乃「せ、せやろか~?」 京太郎「今のだってなんか最近の女の子って感じでしたし」 京太郎「まあだからどうだって話なんですけどね」 郁乃「せや、せっかくやし一緒にお昼どうや?」 京太郎「オカズ取らないでくださいよ、今日のはから揚げなんですから」 郁乃「取るな言われると取りたくなるんやな~これが、それにから揚げ大好物やし」 京太郎「あげませんよ!」 郁乃「も~京太郎くんのけちんぼさん~」 京太郎「むぅ…… 73」 京太郎「むぅ……じゃあ、郁乃さん(のおかず)食べさせてくれたらいいですよ」 郁乃「ほぇ?」 京太郎「だ・か・ら!郁乃さん(のおかず)も食べさせてくれたらいいですよ!」 郁乃「わ、わた、私も……///」 京太郎「で、どうするんですか?」 郁乃(私も食べるって、つまり、つまりそういうことやろ?) 郁乃(どないすればええんや……) 郁乃「あぅぅ…………」プシュー 京太郎「郁乃さん?郁乃さーん?」 郁乃「も、もう、教室帰るわ!」カァァ 郁乃「ほ、ほなまた~!」タッタッ 京太郎「えっ、ちょっ!」 郁乃「あれっ」コケッ ドテーン 郁乃「……うぅ」サスサス チラッ 京太郎「大丈夫ですか?」 郁乃「……」カァァ 郁乃「う、うわぁ~~!」タッタッ 京太郎「……どうしたんだ?いきなり」 【清々荘】 京太郎「今日も平凡な一日だったなー」 京太郎「……平凡な方がいいけどな」 京太郎「風呂入って寝よっと」 「キャー!」 京太郎「!今の声……何があったんだ?」 京太郎「確か声は咏の方から聞こえたよな……」 【咏の部屋】 京太郎「咏っ!どうした!」 咏「京太郎!あれ!あれ!ってうわぁー!こっち来んな!」ゼンラ ササッ 京太郎「あれは……G?」 咏「も、もうこの際何でもいいから!早く!」 京太郎「はいはい」 |偶数週イベント―Gの駆逐| 京太郎(にしてもGか……どう対処すればいいんだ?) 京太郎「咏、新聞あるか?」 咏「あ、あるよ」 京太郎「ん、ありがと」 咏「こっち見んなっての!」ウガー 京太郎「よし、仕留めてやるぜ!」 G「カカッテキヤガレ!」ササッ 京太郎「うおおおおおお!」 京太郎「えいっ!」スカッ 京太郎「えいっ!」スカッ 咏「さっさとしろよなー」 京太郎「うっせ!ゴキブリホイホイでも置いとけよ!」 G「オソイ!オソイワ!」ササササッ 京太郎「な、飛んだ……だと!?」 咏「うわ、うわぁ……」ガクガク 京太郎「くぅ、どうすりゃいいんだ……」 京太郎「こうなったらもう一回だ!」 咏「京太郎ー頑張れー!」フレーフレー←トイレのドアから 京太郎「なんで一人だけそんなとこに逃げてんだよ!」 京太郎(可愛いからいいけどさぁ……) G「ナンドヤロウトモカワランワ!」ササッ 京太郎「一撃必殺だ、仕留めてやる!」 京太郎「一匹残らず、駆逐してやる!」 G「ソゲブッ」 京太郎「よっしゃ、一発!」 咏「その調子だ京太郎ー!」 京太郎「あと一発くらいかな?」 京太郎「次で潰してやる!」 G「マケハセン!マケハセンゾ!」 京太郎「さーてと、止めと行くか!」 「キャー!」 京太郎「また悲鳴!?」 咏「は、はやくそいつ倒して行こうぜ!」 京太郎「ああ、わかってる!」 G「オレノウゴキニツイテコレルカ?」 京太郎「……そこだ!」 京太郎「終わりだ!」 G「グヘッ」 グシャッ 京太郎「……ふぅ、長い闘いだったぜ」 咏「ありがとな!京太郎!」ギュッ 京太郎「うへっ」 咏「いやー風呂上がったらよく知らんけどGがいてさー」 咏「助かったわー京太郎が居てくれてよかった!」 京太郎「どうってことねえよ、あのさ、それより……」チラッ 京太郎「当たってんだけど」 咏「へ……?」 咏「バ!バカ!さっさと出てけ!」カァァ 京太郎「んだよもー」 咏「あ……でも、その……」モジモジ 京太郎「何だよ」 咏「あ、ありがとな!知らんけど!」 ドタドタ バタム! 京太郎「荒々しいなーったく」 京太郎「……そういやほかの部屋からも聞こえたような?」 京太郎「あれは確か……」 京太郎「エイスリンさんの部屋だったような……?」 ドタドタ ガタガタ 京太郎「……行ってみるか」 【エイスリンの部屋】 京太郎「エイスリンさん?」 エイスリン「キョ、キョウタロー!」 京太郎「どうしたんですか?」 エイスリン「アッチ!」 京太郎(またGか……?) 蛾「クックックックック」 京太郎(なんだG違いか……でも蛾もめんどくさいんだよな……) エイスリン「キョウタロー!」 京太郎「はいはい」 京太郎(蜂の方が慣れてるし楽なんだよなぁ) 京太郎(オーソドックスなやり方があるけど……夜だから通用するかどうかわかんないんだよな) 京太郎(まあやってみるか) 京太郎「エイスリンさん!電気を消してください!」 エイスリン「ワカッタ!」 京太郎「よーし……」 エイスリン「ハイ!」プチッ 京太郎「今だ!」 蛾「ソンナテニヒッカカルカヨ!」 エイスリン「イ、イヤ……」 京太郎(蛾は無害なんだけど……やっぱり嫌だよな) 京太郎(いざとなったら手で捕まえるか) 京太郎「エイスリンさん!」タタッ コケッ 京太郎「あ」 エイスリン「ア」 ドタッドタドタッ! 京太郎「あ、あー……え、えっと……」 エイスリン「ンッ……」 京太郎「あ、あれー?」←押し倒してる エイスリン「……キョウタロー?」←押し倒されてる 咏「京太郎ー?終わった……か…………」 京太郎「う、咏!違うこれは違うんだ!」 咏「うっせーこの痴漢魔!」 バタム! 咏「助けてくれてかっけーなーとか思ってたのに、なんであんなことしてんだよ」 咏「……ばか」 京太郎「……終わった、絶対終わったよこれ……」 エイスリン「キョウタロー、アレ」ユビサシ 京太郎「?」 蛾「」チーン 京太郎「都合よくドアに挟まれてるな……」 エイスリン「キョウタロー、アリガトウ!」ニコッ 京太郎「ハイ、ソウデスネー」 京太郎(なんか罪悪感があるなー……) 京太郎「あ、あの、じゃあ、退きますね」 エイスリン「ウ、ウン……」カァァ 【11月第2週 平日2】終 【咏の部屋】 ヴーッ ヴーッ 咏「何だよこんな夜にー……っ」 咏「はい、もしもし」 咏「…………」 咏「……わかってるよ」 咏「ああ……うん」 咏「はぁ!?来週から!?」 咏「…………」 咏「……わかった」 咏「…………」ピッ 咏「…………はぁ」 【11月第2週 休日】 京太郎「うぅ、昨日やりすぎたせいか眠い……」 京太郎「今日は何しよ」 京太郎「休日の朝から出かけるのもな……」 京太郎「部屋の中で今週の復習するか」 京太郎「誰か部屋に呼んでみよ」 コンコン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ゴンゴン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ドンドン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ガンガン!ガンガン! 咏「うっせーよ聞こえてんだよ!」 京太郎「よっ!」 咏「なんでそんな朝からテンションたけえんだよ……わっかんねー」 京太郎「さあな、どうする?来るか?」 咏「勉強つったっけ?今行くから待ってろ」 京太郎「おう、ありがとな!」 咏「だからこのときのこいつの心情は――――」 京太郎「ふんふんなるほどなるほど」 京太郎「違うって!ここの文法は――――!」 咏「うあー、わっかんねー」 京太郎「そろそろお開きだな」 咏「ん……10時か、そうだねぃ」 京太郎「飯だったら簡単なの作るけど、どうする?」 咏「あー……よろしく頼むわ」 京太郎「頼まれました!っと、目玉焼きと卵焼き、どっちがいい?」 咏「目玉焼き、半熟なー」 京太郎「ん、りょーかい。ちょっと待っててな」 咏「…………」 咏(京太郎の部屋……京太郎の臭い) 咏(そんで京太郎は私に朝飯を作ってる……か) 咏(こんなことしてると……なんか……) 咏「……一緒に住んでるみたいだな」ボソッ 咏「……」カァァ 咏(な、何言ってんだよ私!わっかんねー!) 京太郎「咏ーできたぞー……咏?」 咏「わっかんねー……わっかんねー……///」ポヘー 京太郎「?」 京太郎「いただきます」 咏「いただきます」 咏「ん……」モグモグ 京太郎「どうだ?美味いか?」 咏「あー、卵が美味いからじゃねえの?知らんけど」 京太郎「……さいですか」モグモグ 咏「…………」モグモグ 咏「……まあ、いい焼き加減なんじゃね?知らんけど」 京太郎「……」パァァ 京太郎「ああもう!最初っからそういえばいいのに!咏は素直じゃねーなー!」ナデナデ 咏「め、飯食ってるときに撫でんなよな!」カァァ 京太郎「はいはい」ナデナデ 咏「……はぁ」 咏「…………」モグモグ 京太郎「…………」モグモグ 『次の月曜からこっちの学校で生活なさい』 『もう我儘はいいだろう?』 咏「…………」 京太郎「……咏?」 『麻雀なんてこっちでもできるんだからさ』 咏「…………」 京太郎「咏ー、おーい」ブンブン 咏「……んなっ!なんだよ!」 京太郎「どうかしたのか?」 咏「あ……いや、なんでもねえよ」 京太郎「ん、そっか」 咏「…………」モグモグ 京太郎「…………」モグモグ 咏「……京太郎は、さ」 京太郎「え?」 咏「京太郎は、もし、もし私がいなくなったらどうする?」 京太郎「いなくなる?」 咏「遠くに行っちゃうってことだよ!」 京太郎「ん?よくわかんねえけど……」 京太郎「それは……寂しいな」 咏「……っ」 京太郎「照が東京に行って、憩さんは実家に戻って」 京太郎「照だけでも寂しくて、憩さんがいなくなったらさらに寂しくなった」 京太郎「それなのに、お前までいなくなったら……すげー寂しいと思うし、俺は嫌だ」 咏「…………」 京太郎「……って、もしもの話になに熱くなってんだろうな」 京太郎「ほら、早く食わねえと冷めるぞ?」 咏「お、おう」モグモグ 咏(京太郎は、そう思うのか) 咏「……ありがと」ボソッ 京太郎「…………」モグモグ 咏(――それと) 咏(……ごめん) 京太郎「確か次の試験は12月の中旬くらいだったっけか?」 京太郎「対策は用心しておかないとな」 昼 京太郎「…………」 京太郎「くそぅ、咏があんな話するから照のことを思い出しちゃったじゃないか」 京太郎「学割使えば楽に行ける……よな?」 東京へ行きました! 京太郎「さて、ここまで来てしまったわけなのだが……どうしよう」 京太郎「日帰りだとして……何しよ」 京太郎「そういや前、麻雀教室なんかバイトでやったっけ?あれ大阪のローカル局だったらしいけど」 京太郎「テレビか……せっかく都心に来たんだし自分を売り込むのもいいな」ウンウン 京太郎「物は試しだ!挑戦あるのみ!」 京太郎「でも売り込みってどうすればいいんだ……?」 京太郎「ん?この広告は……」 【プロ雀士に挑戦してみませんか!】 【この広告をご覧の貴方!プロ雀士に挑戦して、豪華賞金を手に入れませんか?】 【挑戦者は―――まで!】 京太郎「……へぇ」 京太郎「賞金までもらえて自分を売り込める、なんという一石二鳥!」 京太郎「早速この場所に行ってみるか」 良子「ドキッ!プロ雀士だらけの大勝負大会ー!」 大沼「」ドンドンパフパフ はやり「わー!わー!」 健夜「ゎ、ゎぁー……」 理沙「頑張る!」 靖子「私の番はまだですか?」 良子「というわけで始まりました、プロ雀士だらけの勝負大会」 良子「司会は私、戒能良子でお送りいたします」 良子「このプログラムでは、私たちプロ雀士が一般の方々とさまざまなバトルを行います」 良子「一般の方が私たちに勝利した場合、金一封が贈られます」 良子「それでは一番!トライアスロン対決から参りましょう」 良子「VTR、どうぞ」 -- ―- ,, ,, ''" "' 、 ´ ヽ / ヽ , ヽ ハ ', / / / ! ', , ハ / / ./ / /| |! ', ' ! l' /{ ,' ,イ/__!__ !__ | | | { .! !./ ̄ !| j ヾ ̄ | | | 、 /ヾ {___|/ lヽ /!/__ __| | |、 \ ' /\ _二ニ x,,\ _/ z ニ二__ | ,' \ ヽ .// |\\! {////} {////イ ! |/ \ヽ 〃 | l ヽヘソ ヽヘソ ! ! ヽヽ / ! |', ' | | ヽ} | 八 _ /! / | / . !_ヽ イ| / | |レ / ,> ィ'"|_ `.!// |/ ./-''" / | ¨ |ハ !\\ , イ ヽl_ _,,/ ヽ ` ゙ イ ,ハ_ヘ }< > '" { /////〉 l ゙ < > ''" l / {//// \ j ゙ < プロ雀士代表 戒能良子(20) 良子「トライアスロン……ですか」 良子「体力には自信があるので、誰が来ても大丈夫だと思います」 そして対するは――――! 京太郎「麻雀では敵わない、でも体力に自信はある」 京太郎「じゃあいつやるか?」 _,...---、_,.、 / / / ヽー-、 /. , ! iハ!/メ、.i | \ イ { ヽN 'i !/!人iヽi _1 i( _ 丶 \ / `Yリヽ '、_)'´!`ー` 「今でしょ!」 / .. | ,. _/. /. 、 ト、ィ' / | !;-! / | ! ヽ、 , -‐クヽ / ! .. ⊥__!_ / .. ノ) / | ..  ̄`''''''' ′.. ノ. / | ..... .............. _, -‐'′ / `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__./__ /! i / iu-゙、/----、\ / | ⊥ __,...-‐'.i... ヒノ ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ | . _,.-‐'" 国民麻雀大会優勝者 須賀京太郎(16) ――――今、戦いの火ぶたが切って落とされた……! 良子「まさか相手が京太郎だったとはね」 京太郎「俺もまさか良子さんとトライアスロン対決ができるだなんて思っても見ませんでしたよ」 良子「いい勝負にしよう」スッ 京太郎「もちろんです!」ギュッ 二人は熱い握手を交わし、スタート地点へ! 京太郎(競技は水泳→自転車→マラソンの順番) 京太郎(そして良子さんは競泳水着着用……!) 京太郎(永久保存版だな!)グッ 良子「?」ポヨン 「よーい!」 「スタート!」 京太郎(水泳……とりあえず俺に分があるみたいだ) 京太郎(良子さんまで溺れないでほしいけど……?) 京太郎(あの光ってるのは何だ?) チクッ 京太郎「い゙っ゙!」 京太郎(何だこれ……釣り針?) 誠子「お、大物の予感!」 誠子「釣りあげてやる!」ギュルギュル 京太郎(痛い痛い痛い痛い痛い!) 京太郎(針を抜かなきゃ……!) 誠子「……手ごたえが無くなった?」 誠子「逃げられたか」チッ 京太郎「どっかの釣り馬鹿のせいで随分遅れちゃったな……」 京太郎「この自転車で取り返すしかない!」 京太郎「くっ、はぁ、はぁ!」 京太郎(追いつけ、追いつけ!) プシュ 京太郎「……は?」 プシュー… 京太郎「パンクした……だと……」 京太郎「運営に連絡しないとな……」 京太郎にAPが10加算された! 京太郎「良子さんの姿が何とか見えるくらい……か」 京太郎「運悪いな俺……」 良子「はぁ、はぁっ」 良子(さっきからベリーサースティーで……) 良子(目の前が、何だか)グラッ 良子(あ、あ、れ?) 良子(め、がまわって……) ドタッ 京太郎(……?) 京太郎(良子さんのペースが落ちてきたような……) 京太郎(よし、今が勝負どころだ!)タッタッ 京太郎(…………あれ?) 京太郎(良子さんが、倒れた……!) 京太郎(確かに、これはチャンスかもしれない) 京太郎(けど……こんなこと、見過ごせない) 京太郎(助けを呼んで俺はゴールへ行けばいいかもしれない) 京太郎(……やっぱり、そんなのダメだ!) 京太郎「しっかり掴まっててくださいよ」 京太郎「……聞こえてない、よな」 京太郎(ここまで来たんだ、二人でゴールする!) 京太郎「前進あるのみ……っ!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 良子「ん……ここは?」 京太郎「気付きました!?」 良子「京太郎……私は、一体?」 京太郎「良子さん、走ってる最中に倒れたんですよ!脱水症状で!」 良子「脱水症状……」 良子「……じゃあ、レースは京太郎が勝ったんだね」 京太郎「いや、同着です」 良子「同着?」 京太郎「えっと……あ、もうこんな時間か、俺帰りますから、お大事に!」 良子「えっ、京太郎?」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 『勝負はなんと引き分け!』 『名勝負を繰り広げた二人に拍手を!』 ワァーッ! ワァーッ! 良子「…………」 良子(京太郎は、あのとき私を助けて、一緒にゴールした) 良子(そういうこと、だったのか) 「戒能さん!感想!」ヒソヒソ 良子「彼のおかげで、助かりました」ウルッ 良子「ありがとう、ござい、ました……っ」ポロッ 良子「……それでは次の勝負です」 『次の勝負は!小鍛治プロと、若作り対決だー!』 良子(今度、もっとちゃんとお礼を言わないと) 良子(目の前で、ありがとうって) 京太郎「結局、感謝料で金一封貰っちゃったな……」 京太郎「次、何しよ」 京太郎「金も入ったし照のために菓子を買てってやるか」 京太郎「美味そうなのを片っ端から選んで行こう」 京太郎「ビアード・○パから各地のアンテナショップまで行ってきた結果……」 京太郎「なんつー無駄遣い……」 京太郎「今度から金は大事に使おう」 京太郎「そろそろ時間も限界だし、照に会いに行こう」 京太郎「直接白糸台まで来てみたぞ」 京太郎「ここで照を待ち伏せすれば……っと」 京太郎「あ、あの人は……」 京太郎「弘世さん……かな?」 菫「」ササッ キョロキョロ 京太郎「何してるんだ?」 菫(パ○の実いちご味、ようやく手に入れた!) 菫(後はこれを淡や照たちにばれないように……) 京太郎「ひーろせさん」ボソッ 菫「ひゃぁっ!」ビクッ 京太郎「何やってるんですか?こんなとこで」 菫「す、須賀……って!貴様こそここで何をしている!?」 京太郎「照に話をしに来たんですけど、知りませんか?」 菫「うっ、あいつか……」 京太郎「いないんですか?」 菫「いや、そういうことでは……」ポロッ 菫「あっ」 京太郎「……パ○の実いちご味、ですか」 菫「わ、悪いかっ!」 京太郎「前もきのこたけのこ戦争に巻き込まれましたし、今は驚きませんよ」 菫「そういえばそんなこともあったな……」 京太郎「要するに照と淡にこれを食べているところを見られたくなくてここでコソコソしていた、と」 菫「そう言うと私が悪いことをしているみたいじゃないか……」 京太郎「で、結局照はどこにいるんですか?」 菫「ああ、照ならまだ部室にいるはずだ」 京太郎「わかりました、じゃあまた!」タッタッ 菫「おい!このことは秘密だぞ!」 京太郎「わかってますよー!」 京太郎「確か部室はこっちの方だったはず……」 照「……京?」 京太郎「照!」 照「何しに来たの?」 京太郎「おう!お前を誘いに来たんだ!」 照「誘い?」 京太郎「……うーん、廊下で話すのもアレだし場所を変えよう」 【教室】 照「それで、誘いって?」 京太郎「うん、あのさ」 京太郎「また、三箇牧に戻ってこないか?」 照「……え?」 照「……っ」 京太郎「中核が、もう一人必要なんだ」 京太郎「もうすぐ照も郁乃さんもエイスリンさんも引退だけど、やっぱりみんなで笑って引退してほしいしさ」 照「でも、私なんかがいたって……」 京太郎「三箇牧のみんなのため、俺のためお前の存在はものすごく大きいんだ」 京太郎「照が嫌なら戻ってこなくていい」 京太郎「けど俺は、お前がいないと1日1日がなんかつまんねぇし」 京太郎「お前がいなくなってから胸にポッカリ穴が空いた感じがして……なんつうか、寂しいんだ」 照「…………」ウツムキ 京太郎「ゆっくり考えてくれよ、俺は待つから」 照「……うん」 照「…………」 照(京は、私に戻ってきてほしい) 照(前話した時も、言ってた) 照(私は……私は……) 京太郎「…………」 京太郎「……なあ、照」 京太郎「また俺と一緒に、麻雀打とうぜ」 照「……~っ!」ポロッ 京太郎「えっ、てっ、照!?」 照「うぇっ、ぐすっ」ポロポロ 京太郎「な、何泣いてんだよ」アセアセ 照「京、っ、ごめ、ん」ポロポロ 照「あっ、ありっ、ありがと、う!」ポロポロ 京太郎「っ、ああ、どういたしまして」 照「いつも、ずっと、今まで!」ポロポロ 京太郎「……俺も、照がいてくれて幸せなんだ」ギュッ 照「ぁ……」 京太郎「ありがとう」 照「……うん……うん!」ポロポロ 帰り道、京はよれよれの服を着て、私はぐしゃぐしゃな顔で喋っていた ただ他愛もないこと、三箇牧のこと、白糸台のこと、今日のこと 言いたかったこと、さっきも言ったけど、また言いたい 「京」 「ん、どうした?」 少しだけ京の前に出て、振り向いて 私に声をかけてくれて 私と遊んでくれて 私と麻雀をしてくれて 私を助けてくれて / \ / . .. . .. ... ヽ. / / . . . . . i / /;. ;ィi i i i .| | . .. |. / i | . ハ!_|.|. | i | . | / ..|. | ! '|´|_И ! i | | |./ . /! { ハ i f"| ヽ| i |-、 | .|i/ | };ハ{. Lン| ;ル'^ } | | | ノ "" j/ / | | | .、 '^リ ! | | 照「ありがとう」 | ハ` ! / i i |ノ |/ ヽ.__,.. 、 / / / / /! / V | / ノi! /! ノソ }ノ ,..-‐y/‐j/フ‐'" ̄\ ,...-‐'" `ー- 、 r=、´ `ir、 /\ヽ、 ||.ト、 ハ | | | ||.| |. i ゙、 | | | ||.|/!| ゙、 !.i i ||.|| 照「多分、あっちに行くのは来週になると思う」 京太郎「ああ、待ってる」 照母「あら?照?それにそこの男の子は……」 京太郎「御無沙汰してます」 照母「久しぶりね、京太郎くん」 照母「それで、二人はひょっとしてあれかしら?遠距離恋愛?」 照「違う!」 照母「あらそうなの?じゃあどうしてここにいるの?」 京太郎「照を三箇牧に誘いに来たんです」 照母「へぇー、それで照は行くのね?」 照「なんでわかるの?」 照母「何となくよ、何となく」 京太郎「は、はぁ……」 照母「そうだ!明日から大阪まで行くから一緒に行かない?」 照母「そっちの方がお財布も楽でしょうし」 京太郎「あー、そうですね、それではよろしくお願いします」 照母「決まりね!今日は家に泊まって……あ、照と一緒に寝るのはダメよ?」 京太郎「しませんから!」 【11月第2週 休日】終
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特別編 side阿知賀 細かいところはイメージしましょう ○月×日 最近、みんなとかなり打ち解けてきた気がする 初めは女子だけの部に男子1人だったから警戒されたりと色々あったが、今やみんなが俺を仲間の1人とみてくれるのは嬉しいことだ 嬉しいんだが……無防備すぎる 元女子校っていうんだからそりゃそういう期待はしてたよ? でも!最近やっと信用してくれた仲間相手にそういうのは駄目だろ!! 穏乃なんかは無防備で無自覚すぎる ジャージ上だけってのはもうなんなん。穿けよ!めくりあげたくなるだろ!! 制服の時もはしゃいで、何度白が見えたか!一回思いっきり性的なイタズラして自覚させてやろうか 憧なんかは普通に綺麗だから困る それまでは一番警戒心があったくせに、今は普通にボディタッチとか多いからな ふとした瞬間可愛かったり、色気があったりで押し倒したくなったのは1回や2回じゃない 押し倒して全力で気持ちいいことしてやろうか!! 灼さんとか普段クールなのに不意打ち気味で笑顔とか見せるからさぁ!! ああもう可愛いんだよ!!年上!?それがいいんだろうが!! 小さいけど年上っぽく振る舞ってるそのアンバランスさで持ち帰りたくなるわ!! 玄さんはさぁ……いい加減自分のおもちを見ようか おもちおもち言うけどその本人がすばらなおもちを持ってるだろうが!!揉んでやろうか!! 玄さんのおもちが一番って耳元で囁きながらエンドレスで揉んでやろうか!!多分年上だけど可愛い反応してくれんだろうなぁ!! 宥さんを……脱がしたい 厚着してるけどその下がすばらしいというのは分かってるんだから!!1枚1枚焦らすように脱がしたい!! 最終的にマフラーだけ残してその上で性的な意味で温めてやりたい!!あったか~い、って事後に言わせたい!! ああくそなんでみんな可愛いんだ 全員押し倒したい 穏乃「え、えっと……」カオマッカ 憧「ふきゅ……」カオマッカ 灼「か、可愛いって……」カオマッカ 玄「お、おもち……」カオマッカ 宥「きょ、京太郎くん……」カオマッカ 穏乃「こ、こんなこと考えてたなんて……あぅぅ」 憧「ま、待ちなさい!!ホラ!勝手に日記見た私達が悪いんだから!!」 灼「そ……そう?」 憧「そうよ!だから、これは見なかったことにする!!」 憧「その……こんな内容で……こんな……こんな……ふきゅぅ……」カオマッカ 玄「あ、憧ちゃんが倒れたのです!?」 宥「み、みんな落ち着いてー!?」 翌日 京太郎「おーっす穏乃」 穏乃「お、おはよう京太郎……」 京太郎「お、おー。どした?なんかいつもより元気ないけど」 穏乃「だ、大丈夫大丈夫。なんでもないから」 京太郎「そうか?そういや今日はなんでジャージの長ズボン穿いてるんだ?」 穏乃「えっ!?」 京太郎「前はなんか履き心地が気に入らないとか言ってたのに…」 穏乃「な、ななななんでもない!!それじゃ先行くね!!」 京太郎「あ、おい!!……なんでダッシュで行ったんだ?」 京太郎「おーい、憧ー」 憧「ふきゅっ!?な、何!?」 京太郎「いや、この前の課題なんだけど……どした?顔赤いぞ?」 憧「え!?た、大したことじゃないわよ!!」 京太郎「そうか?あ、ちょっと動くなよ」 憧「え!?な、何!?ちょっと!?」 京太郎「よし、髪のゴミ取れた。でもお前の髪ってすげぇ綺麗だな。触ってても気持ちよかったぞ」 憧「き、気持ちいい……っ京太郎の馬鹿ー!!」 京太郎「お、おい!?なんだよ!!馬鹿って言われるようなことしてねーぞ!?」 京太郎「灼さーん」 灼「きょ、京太郎……何?」 京太郎「いや、今日の部活なんですけど。ちょっと放課後先生に頼まれごとされて遅れそうです」 灼「そう……分かった。みんなにも言っとく」 京太郎「はい……そういえば、どうやったら灼さんみたいにクールに振る舞えます?」 灼「え、えぇ!?」 京太郎「もうちょっと落ち着いて行動しろって先生に言われてて、どうすれば灼さんみたくクールになれるかと思って」 灼「し、知らな……」 京太郎「あ、灼さ……なんで走ってどっか行ったんだ?」 京太郎「玄さーん!!」 玄「きょ、京太郎くん……どうしたのですか?」 京太郎「いやぁ、さっきついに見つけましたよ!玄さんが言ってた3年生ですばらなおもちの先輩を!!」 玄「お、おもちの人?」 京太郎「えぇ!もう大きさも形も服の上から分かるくらいトップクラスで……あぁ、1回揉んでみたいなぁ」 玄「も、揉むの!?」 京太郎「?玄さんだって是非揉みたいって言ってましたよね?」 玄「も、揉むのは……無しでお願いー!!」 京太郎「く、玄さーん!?あの玄さんがおもちの話に食いつきが悪い……体調悪いのか?」 京太郎「宥さん、珍しいですね、こんなとこで会うなんて」 宥「京太郎くん……」 京太郎「まぁ宥さんなら居てもおかしくないですね。ここ、日当たりも良くてあったかいですし」 宥「う、うん。あったか~いとこ、好きだから」 京太郎「俺もあったかいですけど、しばらくここに居たんで今はむしろ少し暑いですね」 宥「そう?私はもう少しあったかくてもいいけど」 京太郎「まぁ、宥さんみたくはできませんし……ちょっと脱ぎますね」 宥「ぬ、脱ぐの!?」 京太郎「まぁ、1枚だけですよ。いや、これはもう1枚脱いでもいいかも……」 宥「あわわわわ……ご、ごめんなさい!脱がさないでー!!」 京太郎「宥さん!?脱がすんじゃなくて俺が脱ぐだけですよ!?……どしたんだ?」 京太郎「なんかみんな様子がおかしいけど、どうしたんだろうな」 そして彼は遅れて部室に着く そこで彼が忘れていった日記を発見し、また一悶着あったり…… カンッ!!
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特別編 執事と ※終わってしまった本編との関係も一切ない特別編です ※大体色んなとこを参考にしたりイメージだったりなので、理解できるかどうかは個人差があります ※深夜テンション。最後までこんなノリ 京太郎「裸エプロンに裸Yシャツ、尊いと思いませんか」 ハギヨシ「ほほぅ」 京太郎「やはりですね、ごはんにする?お風呂にする?それともわ・た・し?って言われたいでしょう!」 ハギヨシ「即お風呂でいただきますしますね」 京太郎「裸Yシャツ、朝起きたら自分のシャツを着ている、いいですよね」 ハギヨシ「こう、見えそうで見えないくらいがベストですよね」 京太郎「ちょっと恥ずかしそうにするとか、そういう恥じらいも合わさってまたよし!!」 京太郎「……どちらでも思うんですが、やっぱり巨乳がいいですね」 ハギヨシ「ほう」 京太郎「こう、エプロンの上からでも隠せないその大きさ」 京太郎「Yシャツが悲鳴を上げるその様、じっくり拝みたいですね」 ハギヨシ「それもまた正しいです」 ハギヨシ「ですが、貧乳も、貧乳の可能性もいいものですよ」 京太郎「貧乳の……可能性?」 ハギヨシ「決して忘れてはならない、心に刻むべき言葉があります」 『貧乳がいいんじゃない。貧乳なのを気にしているのがいいんだ』 京太郎「……素晴らしい、心に響きますね」 ハギヨシ「貧乳はステータス、なんてただの開き直りです。それはただの絶壁です」 ハギヨシ「本当に大事なんのはそう、気にしながらも、大事な人のために頑張る姿勢、それです」 京太郎「これは巨乳派な俺も貧乳を許せますね」 ハギヨシ「こう、不意に『小さくてごめんね?』なんて言われでもすれば」 京太郎「たまりませんね。この手で大きくしてあげたくなります」 ハギヨシ「……裸エプロンに裸Yシャツ、素晴らしいです」 ハギヨシ「が、常に更なる可能性の探求を忘れたはいけません」 京太郎「はい……俺、絶対に忘れません。あなたのおかげで学んできたことを」 紳士の心を、忘れずに 本当に、最後のカンッ!!
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特別編 京太郎とハギヨシ 時期はインハイ以降です。一部インハイ中のシーンがあります。また、日記形式ではありません ※完璧執事なハギヨシさんが好きな方は読まないことをおすすめします ▲月●日 昼 ハギヨシ「京太郎くん、庭の掃除ですが…」 京太郎「終わらせておきました。倉庫の方も少し散らかっていたんで片づけておきました」 ハギヨシ「ありがとうございます。では私はお嬢様と少々外出するのでその間に屋敷の掃除と食材の買い出し、それから花壇の水やり」 ハギヨシ「それら全て終わってから、各道具の整備までお願いしますね。ああ、整備が終わったら皆さんにお茶とお菓子をお出しして、一緒に休憩してください」 京太郎「はい、分かりました」 純「……しっかしあいつすげーなー」 一「ん?あー、京太郎か。今休んでる人達の分のバイトだったよね」 純「あの仕事量、普段ハギヨシさんがやってる分全部だろ。他のメイドや執事なら1日かけても終わらねーのに」 一「半日、下手したら数時間でやっちゃうからねぇ。今いる他のメイドや執事からの評判もいいし」 純「ハギヨシさんなら2時間……いや、あのレベルは無理か。でもハギヨシさんレベルになる日も遠くねーよな」 一「ハギヨシさんが色々教えてて、今回のことでハギヨシさん自らの提案でバイトとして来てるらしいよ。確か、友人がバイトとして来てくれる、って言ったってさ」 純「へー。あのハギヨシさんの友人ね。どうやって仲良くなったんだか」 一「さぁ?ネット麻雀とか、タコスづくりとかがきっかけって言ってたし、案外共通点があるんじゃない?」 インハイ団体戦、数日前 京太郎「くっそ、タコスを早朝に売ってる店なんてさすがに東京にもねーよ」 京太郎「いっそ手作りするかな……でもタコスの作り方なんて知らないし、そもそも料理自体ほとんどしないしな……」 ハギヨシ「おや?京太郎くん、どうしたんですか?」 京太郎「ハギヨシさん、実は…」 説明中 ハギヨシ「…なるほど、でしたら私が教えましょう」 京太郎「いいんですか?」 ハギヨシ「ええ。友人が困っているんですから、助けるのは当然のことです」 京太郎「あ、ありがとうございます!」 ハギヨシ「では、簡単な基本から教えて、そこから簡単なレシピを教えましょう。まず調理室を借りることからですね」 京太郎「じゃあ俺ちょっと行ってきます」 数時間後 京太郎「今日はありがとうございます。おかげで助かりました」 ハギヨシ「いえいえ。それにしても京太郎くんはかなり筋がいい。どうです?執事などを目指しては」 京太郎「あはは。ハギヨシさんにそう言ってもらえるなんて光栄ですね。そうですね、アリかもしれませんね」 京太郎「それにしてもこのレシピ、分かりやすくて作りやすい、いいレシピですね。そうだ、少し聞きたいことがあるんです」 ハギヨシ「なんでしょう?大体のことは大丈夫ですよ?」 京太郎「ちょっと待ってください。確か、この漫画のレシピなんですけど……鞄の奥にあったかな?確か……うわっ!?」ドサドサッ ハギヨシ「大丈夫ですか?手伝いましょう」 京太郎「すいません、鞄ひっくり返しちゃって。あーあ、中身が全部出ちまったかな」 ハギヨシ「ああ、この本で……」 京太郎「え?ハギヨシさ……」 ハギヨシ「こ、これは……」金髪ロリ物エロ本、貧乳露出物エロ本 京太郎「!?」 京太郎(し、しまった!!あれは副会長に餞別にと押し付けられたエロ本!!しかもよりによって衣さんと一さんそっくりの女優の表紙!!) 京太郎(くっ……趣味じゃないけどエロ本自体の質や満足度が高いから捨てずに置いたのが墓穴だったか!!) ハギヨシ「…………京太郎くん」 京太郎「は、はい!!そ、それは……」 ハギヨシ「なかなかいい本をお持ちですね」 京太郎「…………はい?」 ハギヨシ「いや、さすがにここまで衣様や一様にそっくりとは……私でもやや似ている程度を見つけるのが限界だったのに……」ペラペラ ハギヨシ「しかも単なるロリ、露出だけでなく、他のページにはその趣味が無い人間でも手が進むほどのもの……」ペラペラ ハギヨシ「そして細かく多種多様なニーズに対応し、かつ1枚1枚のクオリティも高く、本そのもののボリュームもある……素晴らしい」パタン ハギヨシ「これほどの物を、一体どうやって……」 京太郎「それ自体はとある人からもらったものです……ロリや露出は趣味じゃないですけど、素晴らしいと感じました」 京太郎「俺本来の趣味は……こっちです」巨乳物エロ本、巫女物エロ本、ナース物エロ本 ハギヨシ「ほう……これもなかなかのもので……私はこちらを」メイド物エロ本、姉妹丼物エロ本、ライトSM物エロ本 ハギヨシ「少々マニアックなものもいくつかありますが、今はこれくらいですね」 京太郎「ほほう、これはこれは……しかし意外ですね。ハギヨシさんがここまでとは」 ハギヨシ「ふふふ、私も男でしてね。あまりこういうことを話せる機会がないもので、ついはしゃいでしまいました」 京太郎「いえいえ、男なら当然のことですよ……おお、この子はまた智紀さんにそっくりで」 ハギヨシ「見つけるのに苦労しましたよ。どうです?そちらはお貸しするので、こちらを借りても」 京太郎「どうぞどうぞ。そうだ、実はインハイでこの本そっくりの子を見つけまして」 ハギヨシ「興味深いですね。詳しくお願いします」 京太郎「ええ、確か…」 ▲月●日 夕方 ハギヨシ「ただいま戻りました。これは旦那様から預かった本日の給料です」 京太郎「ハギヨシさん、ありがとうございます」 ハギヨシ「そしてこれは先日借りたものです……しかしまた白糸台の渋谷さんにそっくりでしたね」和服巨乳物エロ本 京太郎「ええ。和服がまた似合っていたでしょう?」 ハギヨシ「素晴らしいです。そちらはどうでした?」 京太郎「病弱ながらも精一杯のことをする……病弱娘物、想像以上に素晴らしいですね」 京太郎「新しいことに気付けましたよ。また千里山の怜さんにそっくりなのがいいです」病弱娘物エロ本 ハギヨシ「いえいえ。多少マニアックですが」 京太郎・ハギヨシ『そこがいい』 ハギヨシ「……ふっ、私はいい友人に巡り合えました」 京太郎「それは俺もですよ」 ハギヨシ「これからも、よろしくお願いします」ガシッ 京太郎「こちらこそ、よろしくお願いします」ガシッ 透華「ハギヨシに京太郎さん?あら、こちらに居たんですね」 衣「んー?2人とも握手か?どうしたんだ?」 智紀「……友情の握手?」 透華「みたいですね。ハギヨシもあんな楽しそうに笑って……嬉しい限りです」 衣「うむ。家族もいいが友達もいいからな」 智紀「ん……私達も、どう?」 透華「いいですわね」 衣「わーい」 京太郎とハギヨシ、様々なことが違う2人ではあるが、2人の男は硬い友情で結ばれた者同士である エロ本の貸し借り、性癖の暴露などのハイリスクなこと、硬い友情で結ばれた者同士にしかできないのだから カンッ!!